見出し画像

「編み針シェア」で編み物人口が増える?/emiko ichijo

「編み針が家にない」
編む人が減った原因の1つだと思います。

私は母が編み物をしていたので、編み針は身近な存在でした。そのため、小学生の頃、ごく自然に編み針を手に取りました。

最初は家にある毛糸で編んでいました。そのうち好きな色で編みたくなり、毛糸屋さんに通うようになりました。

針はあるから、買うのはセールのワゴンに乗っている、安い毛糸だけ。お金もそんなにかかりませんでした。

手芸が女性のたしなみだった頃は、編み針は身近な存在でした。でも今は、編み針が家にないという方も多いようです。

また、編み針が家になかったせいで「手編みという概念がない」人もいます。

昔、休憩中にかぎ針でショールを編んでいたら、同僚の子に驚かれた事があります。「なにそれ?!」と目玉が飛び出そうなくらいびっくりしていました。今まで手編みしている人を見たことがなかったそうです。

日常的に編み物をする人には、信じられない話ですよね。でもこれからそういう人がもっと増えるかもしれません。

編み針が家にない問題、なんとかならないかなあ。と考えていたらふと思いました。

「編み針のシェアができたらいいのでは?」

編みものする人って、編み針をたくさん持っていると思います。プラ製の棒針が使いにくくて買いなおしたから、同じ号数をたくさん持っていたり。めったに使わないアフガン針をセットで持っていたりしますよね。かぎ針の使い心地の向上を求めてグリップ式にしたから、金属のかぎ針セットが余っている人もたくさんいそうです。

そういう針を集めて、だれでもいつでも好きな時に借りられるサービスがあれば、編み針=編み物にふれる機会が少し増えるのではないでしょうか。ざっくりですが、概要を考えてみました。

①レンタル料は0円。ただし、保険として3000円程度支払い。退会時に返却。

②針は寄付またはシェア。シェアは退会時に返却。ただし紛失や破損の可能性もあるので、気に入っている針はシェアしない。

③レンタル期間は1か月を目安とし、他に使いたい人がいなければ延長可能。延長できない場合は新品の針を購入する。

④レンタル落ちの格安販売もあり。

⑤レンタル品を紛失、破損してしまった場合は④の売り上げで同等品を買い、持ち主に返す。長期延滞などで返ってこない場合は、①の3000円を使う。

こんなかんじです。手芸店・編み物教室などの拠点があれば、すぐ始められます。レンタル自体の利益はありませんが、毛糸の売り上げや教室の集客にはプラスになりそうです。

針メーカーの人には怒られそうです。でも、このサービスで編み物をはじめる人が増えれば、結果的に売り上げは上がると思います。なぜなら前述のとおり、編み物にはまればはまるほど、針にこだわりが出てくるからです。編み針セットを買う人も増えるはずです。

寄付やシェアをしてくれる人にはメリットがないように思えます。しかし、シェアする事で編む人が増え、編み物業界が盛り上がれば、関連会社が倒産・事業縮小してしまい、編み物関連の商品が手に入らなくなる、という事もなくなります。あと単純に、編む仲間が増えると楽しいです。

編み針シェア、いい考えだと思うのですがいかがしょうか。私自身、いますぐにでもシェアをはじめられるくらい針を所有していますが、拠点がありません。残念です。

すでに教室などの拠点があり、面白そうと思ってくださった方がいたら、ぜひやってみてください。もうやってるよ!という方がいらっしゃいましたら、どのように運営されているか、ぜひ教えてほしいです。

少しでも編み針が身近になり、編み物に触れる機会が増えるといいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?