Team Felt Felbermayr


Team Felt Felbermayrについて

20年ほどの歴史を持つオーストリアのコンチネンタルチームである。
タイトルスポンサーのFeltはアメリカの自転車メーカー、Felbermayrは輸送や建設の企業である。
過去にはコンラッド(現リドル)、ツィンマーマン(現アンテルマルシェ)、ミュールベルガー(現モビスター)、グロスシャートナー(現UAE)等が所属していたことがある。


選手

Piotr Brożyna

ポーランド
1995/2/17
192cm 71kg

TTスペシャリスト
クライマー

父はツールドポローニュで総合優勝したこともあるTomasz Brożynaで、父の影響でサイクリングを始めた。
U-23ポーランド国内選手権RRで優勝し、その翌年から数年間CCCに所属していた。
2018年にレース中に道路脇の車に激突してしまい胸椎の椎骨2本を骨折、鼻の骨折、脳震盪、顔面を負傷した。ヘルメットがなかったら命すら失っていたため、怪我の規模は軽かったとも言えるが、しばらく記憶障害が残った。

2014 U-23ポーランド国内選手権RR 優勝
2016 U-23ポーランド国内選手権ITT 優勝
2019 Tour de Hongrie プロローグ3位
2019 Turul Romaniei 総合6位
2020 Sibiu Cycling Tour 第3aステージ5位、総合5位


Josef Dirnbauer

オーストリア
1998/6/27
173cm 67kg

20歳まではスキージャンパーとして活動していた。
自転車に転向してから約2年の2021年にオーストリアのアマチュア選手権で優勝し、それがきっかけでTeam Felbermayrへの移籍を果たした。
2023年末に車に乗って赤信号で停止していたところ推定100km/hの飲酒運転の車に衝突され、200m先の歩道まで投げ出された。脊椎に複数の骨折があったものの、事故の悲惨さからすると奇跡としか言いようがないほど怪我は軽いものだった。リハビリは順調に進み、2024年の3月にはレースに復帰することができた。
2024年のシルキートデアルデンヌでは逃げに入った際に「ペットボトルやゴミはいわゆるグリーンゾーンにのみ捨てることができるが、彼はそれを非常によく遵守した」と評価され「最もエコなライダー」として表彰された。なお、チームカーに乗車していたDSはなぜ彼が受賞していたかはよく分かっていなかった。
スプリントと位置取りが得意。
ワウトが好き。

2022 オーストリア国内選手権ITT 8位


Daniel Federspiel

オーストリア
1987/4/21

MTBのエリミネーターで過去に世界王者や欧州王者に輝いたことがある。
2019年に32歳でロードレースに転向した。
MTBで鍛えられた短時間の高出力が強みで、プロローグや急勾配の短い登りが得意。
オーストリア国内選手権RRで2位になったことがある。
チーム最年長選手として若いライダーをサポートする役割を担っている。
ワウト派。

2020 オーストリア国内選手権RR 2位


Miguel Heidemann

ドイツ
1998/1/27

TTスペシャリスト
ルーラー

2021年までLeopard Pro Cyclingに所属しており、2022年にB&B Hotelsにネオプロとして加入したが、その年限りでチームが解散してしまったため1年でまたLeopardに舞い戻ることとなってしまった。なお、2023年にはそのLeopardも解散し、2年連続所属チームが解散する憂き目にあった。
U-23ドイツ国内選手権ITTで2度の優勝、エリートカテゴリーのドイツ国内選手権ITTで2度の2位があるなど、TTが得意。また、その能力を生かしてある程度の山岳なら超えることができる。一方で、スプリント力には欠ける。
母がフランス語を話すことができるので、母に教えてもらい、B&B Hotels所属時代も言語の問題は全くなかった。
好きなレースはアークティックレース。理由は景色が綺麗で、ユニークで温かい雰囲気があるから。
トニー・マルティンのことを尊敬している。2021年のドイツ国内選手権ITTではマルティンに次ぐ2位となった。

2019 U-23ドイツ国内選手権ITT 優勝
2020 U-23ドイツ国内選手権ITT 優勝
2021 ドイツ国内選手権ITT 2位
2022 ドイツ国内選手権RR 6位
2023 ドイツ国内選手権ITT 2位


Dominik Hödlmoser

オーストリア
2005/7/27

幼いころからMTBをずっとやってきた。
ジュニア時代もMTBでいい成績を残していたが、Feltからのオファーがあったので、ロードレースに専念することを決めた。
尊敬するライダーはMTB世界選手権で何度も優勝したことがあるニノ・シューター。
シクロクロスではジュニアオーストリア王者になったことがある。


Michael Kukrle

チェコ
1994/11/17
185cm 73kg

ルーラー

2021年まで長年Elkov - Kasperに所属していたが、2022年にプロチームであるガスプロムへの移籍を果たした。しかし、世界情勢の煽りを受けてチームが活動休止となり、わずか3か月で古巣に戻ることとなってしまった。その翌年にTeam Felbermayrに移籍した。実はTeam Felbermayrはガスプロムの活動休止の際にもオファーをもらっていた。
長すぎない登りならこなせるタイプ。攻撃的なレーススタイルでこれまでに国内選手権RRなどで勝利を挙げてきた。
ワウトとGVAが好き。
2021年の東京オリンピックに出場した際は娘のためにぬいぐるみを買って帰った。
ホッケーが好き。

2018 Czech Cycling Tour 第3ステージ優勝
2018 チェコ国内選手権ITT 3位
2019 Czech Cycling Tour 第4ステージ3位、総合3位
2021 チェコ国内選手権RR 優勝
2022 Sazka Tour 第1ステージ3位、第4ステージ2位
2022 Sibiu Cycling Tour 第3bステージ2位
2022 チェコ国内選手権ITT 2位


Hermann Pernsteiner

オーストリア
1990/8/7
168cm 55kg

クライマー

元々MTBをやっており、27歳でバーレーンに加入する数年前まではほぼロードレースに出場していなかった。2023年まで6年間バーレーンに所属していたが、契約がなくなり2024年にTeam Feltに移籍した。
ジロ総合10位になったこともあるピュアクライマー。
2024年の目標はチューリッヒで開催される世界選手権RRに出場すること。
一番好きなライダーはヴィスマのクス。

2018 Int. Österreich-Rundfahrt-Tour of Austria 第3ステージ2位、総合2位
2018 Gran Premio Citta di Lugano 優勝
2018 Tour of Japan 第6ステージ2位、総合2位
2019 La Vuelta ciclista a España 第9ステージ6位、第20ステージ4位
2020 Giro d'Italia 第17ステージ2位、第18ステージ9位、総合10位
2021 Tour de Suisse 第6ステージ3位


Julian Pöchacker

オーストリア
1999/11/26
185㎝

MTB出身で、オーストリアのジュニアXCOチャンピオンになったこともある。
丘陵地帯のレースが得意。
2024年の目標はロードレースに慣れること。
尊敬するライダーはピドコック。


Jakob Purtscheller

オーストリア
2004/7/9
187cm 75kg

TTとスプリントが得意。
パリルーベやストラーデビアンケに出場するのが夢。
ワウトが好き。

2021 ジュニアオーストリア国内選手権ITT 3位
2022 ジュニアオーストリア国内選手権RR 4位
2022 ジュニアオーストリア国内選手権ITT 優勝
2023 U-23オーストリア国内選手権ITT 8位


Matthias Reutimann

スイス
1994/11/15
185cm 71kg

クライマー

2021年まで3年間Swiss Racing Academy(現チューダー)に所属していた。
クライマーで、悪天候も得意。
スイスナショナルチームの一員として、ロマンディやツールドスイスに出場したことがある。
尊敬する選手はマシュー・ヘイマン。
チームのフレンドリーな雰囲気が好き。
チームの中では特にRiccardo Zoidlと仲が良く、彼のアシストを務めることが多い。
冬にはスキーをする。

2019 Volta a Portugal Santander 第7ステージ3位
2020 スイス国内選手権RR 6位


Felix Ritzinger

オーストリア
1996/12/23
191cm 80kg

ルーラー

自転車の様々な種目で活躍した経験がある。
MTBではジュニア、U-23でXCOの国内選手権を制したことがある。
トラックでは個人パシュートでオーストリア国内記録を20年以上ぶりに更新したことがある。他にもオムニアム、マディソンで国内王者になったことがある。
シクロクロスではナショナルチャンピオンに複数回なったことがある。
ロードレースでは2クラスでの複数回の勝利がある。また、2024年のツアーオブエラスでステージ優勝を挙げ、1クラスでは初の勝利となった。
国内選手権ではITTで複数回の表彰台経験がある。
トラックでパリオリンピックに出場予定。

2020 オーストリア国内選手権ITT 3位
2021 オーストリア国内選手権ITT 2位
2023 オーストリア国内選手権ITT 2位
2024 International Tour of Hellas 第1aステージ4位、第2ステージ優勝


Sebastian Schönberger

オーストリア
1994/5/14
181cm 64kg

ルーラー

最初にやっていたスポーツはスキーとサッカーだった。ただ、父が自転車好きだったため影響を受けて自身もそのうち自転車に乗るようになった。
Tirol Cycling Teamなど母国のチームで着実に力をつけ、2018年からプロチームを渡り歩いてきたが、2022年にB&B Hotels、2023年にHuman Powered Healthと2年連続で所属チームが解散してしまい、2024年にTeam Felt Felbermayrに移籍した。
プロチームに所属していた時代はどんなプロフィールの日にも積極的に逃げに入っていた。多少の山岳なら超えることができるルーラータイプで、ワンデーレースが得意。
アマチュア時代は配管工として働きながら活動をしていた。
冬には妻と愛犬と一緒に山スキーに出かける。
イタリアやフランスのチームに所属していたこともあり、4つの言語を話すことができる。

2018 Czech Cycling Tour 総合5位
2019 オーストリア国内選手権RR 4位
2020 オーストリア国内選手権RR 5位
2021 Tour de Vendée 3位
2023 Tour de Hongrie 山岳賞
2023 O Gran Camiño ポイント賞


Patryk Stosz

ポーランド
1994/7/15
178cm 68kg

スプリンター

1クラスのバンチスプリントで勝利を挙げたことがあり、2クラスでは多数の勝利がある。
スプリンターだが、過去にツールドハンガリー、ツールドポローニュなどで積極的に逃げに入り山岳賞を獲得している。

2016 U-23ポーランド国内選手権ITT 優勝
2018 Tour de Hongrie 山岳賞
2019 Tour of Almaty 第1ステージ優勝、ポイント賞
2020 Tour de Pologne 山岳賞
2021 Turul Romaniei 第1ステージ優勝、第3ステージ2位、第5ステージ優勝、ポイント賞
2023 Int. Österreich-Rundfahrt - Tour of Austria 山岳賞


Tom Wirtgen

ルクセンブルク
1996/3/4
190cm 77kg

ルーラー

チューダー所属のLuc Wirtgenの兄で、ビンゴールなどでチームメイトだったことがある。兄弟の仲がとてもよく、異なるチームに所属している今でも機会があれば一緒にトレーニングをする。
TTに注力しており、ジュニア世界選手権で6位、U-23世界選手権で4位となったこともある。
幼少期のアイドルはボーネンだった。

2019 ルクセンブルク国内選手権ITT 2位
2020 ルクセンブルク国内選手権RR 4位
2021 Volta a Portugal em Bicicleta Santander 第6ステージ3位
2023 ルクセンブルク国内選手権ITT 3位


Emanuel Zangerle

オーストリア
2000/9/24

以前はMTBをやっていた。
短い登りやテクニカルなコースが得意。
ジロに出場するのが夢。

2023 オーストリア国内選手権RR 5位


Riccardo Zoidl

オーストリア
1988/4/8
177cm 63kg

クライマー
GCライダー

トレックとCCCでワールドチーム経験がある。
過去にはツアーオブオーストリアやチェコツアーで総合優勝経験がある。
2024年の目標は2020年のアンタルヤステージ優勝以来のUCIレースでの勝利だったが、ツアーオブエラスでステージ1勝&総合優勝を成し遂げた。また、2クラスではあるがTour of Malopolskaでもステージ1勝&総合優勝。
尊敬するライダーは2歳年上のゲラントトーマス。

2012 オーストリア国内選手権ITT 優勝
2013 オーストリア国内選手権RR 優勝
2013 Int. Österreich-Rundfahrt-Tour of Austria 総合優勝
2014 オーストリア国内選手権RR 優勝
2016 Tour of Croatia 第4ステージ優勝
2018 Czech Cycling Tour 第2ステージ優勝、総合優勝、ポイント賞
2020 Tour of Antalya 第3ステージ優勝

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