Saint Piran


Saint Piranについて

Saint Piranはイングランド南西部のコーンウォール地域を拠点とするイギリスのコンチネンタルチームである。
2015年ごろにアマチュアチームとして発足し、2021年からコンチネンタルチーム登録されている。
チーム名はコーンウォールの修道院のSaint Piranから来ている。つまり、タイトルスポンサーがいない珍しいチームである。また、タイトルスポンサーがいないだけでなく、ジャージにもスポンサー名が入っていない。
2023年末にJack Rootkin-GrayがEFに、2024年途中にMax Walkerがアスタナ下部に移籍した。
デヴェロップメントチームと女子チームもある。


選手

Rowan Baker

イギリス
2002/3/4

スプリンター
ルーラー

6歳くらいの時、兄がサイクリングをしていたので自転車に興味を持ったが、サイクリングを始めることはなかった。
彼が惹かれたのはボート競技で、好成績を残し18歳でイギリス代表チームのトライアルに選出された。(コロナの影響でキャンセルになり出場はできなかった。)
当時の夢はボート競技でオリンピックに出場することだった。
しかし、ボート競技の途中に失神してしまう症状が現れ、危険との判断から競技に出場できなくなった。(症状の原因については記載がなかったため不明)
これからどうしようかと思っていたところだったが、自分のフィットネスを生かせる競技を考えて自転車を本格的に始めた。もともとボートのためとはいえトレーニングで自転車に乗っていたので、それ以降はスムーズだった。
転向後すぐに出た大会で集団から抜け出し、ほとんどソロで走った。1時間で360Wという数値が出ていたので兄と話してみたところ「自転車を続けた方がいい」とアドバイスをもらった。
自転車を本格的にやってみたところ、本当に自分が楽しんでいることを実感した。それとともに、ボートは自分が得意だからやっていたのであって本当の意味で好きだったわけではなかったかもしれないと思った。
2024年からSaint Piranで走ることになったが、外国のチームに入ることも視野に入れていた。


Harry Birchill

イギリス
2001/1/1

7歳の頃に初めて出た自転車のレースはシクロクロスだった。
元々MTBライダーであり、2021年のU-23イギリス選手権ではクロスカントリーのタイトルを獲得した。
ロードレースを本格的に始めたのは2022年ごろである。
スプリント力が強みだが、位置取りなどは改善する必要があると思っている。
クラシックレースが好きで、自分が向いているのもそれだと思っている。
2024年の目標は、ワールドツアー契約を勝ち取ること。

2023 U-23イギリス国内選手権ITT 8位


Rhys Britton

イギリス
1999/5/13
172cm 69kg

2008年のオリンピックを見て自転車を始めた。
トラックでの実績のほうが多く、スクラッチなどの種目でイギリスチャンピオンになったことがある。
夢はトラックの世界選手権とオリンピックでメダルを獲得すること。
どちらかというとトラックを軸に活動していく予定。
ラグビーの大ファン。

2017 Kuurne-Brussel-Kuurne Juniors 9位


Huw Buck Jones

イギリス
2004/3/24

2024年途中にUskis Saint Piran Development Teamから昇格した。
MTBもやっており、2023年の世界選手権はU-23カテゴリーで出場した。


Sam Culverwell

イギリス
2000/10/5
175cm 71kg

イギリス領のガーンジー島出身である。
7歳の時にMTBに乗ったのが楽しくて、本格的に自転車に乗り始めた。
ジュニア時代まではほぼMTBしかやっていなかったが、ジュニアの途中からロードも始めた。
2022年まで2年間トリニティに所属していたが、2023年はAT85 Pro Cyclingに移籍した。しかしAT85が3月で解散してしまったため、6か月ほどクラブチームに所属し、9月からトリニティに復帰するというドタバタな1年を過ごした。
グラベルレースにも参加し、UCIのレースで一桁リザルトも記録している。

2022 Tour de Taiwan 第2ステージ2位、総合2位、山岳賞
2022 Commonwealth Games RR 9位


Tyler Hannay

イギリス
2003/9/3

ルーラー

家から2分のところに地元のBMXトラックがあり、とても楽しそうだったので、サイクリングを始めた。
サイクリングの他に卓球、テニス、クロスカントリーなんかもやっていたが、サイクリングが一番楽しかったので、サイクリングを選んだ。
TTが好きで、ハードなレースや雨のレースも苦にしない。
今の脚質はブランドン・マクナルティとスティーブ・カミングスを混ぜたような感じだと思っている。
マン島での25マイルコースのタイムトライアル記録を保持している。
模範とするのは自身と同じマン島出身のカヴェンディッシュとベン・スウィフトで、好きな選手はエディ・メルクスとログリッチ。
夢はツールのステージ優勝と、チームメイトのマイヨジョーヌ獲得をアシストすること。
ゲーマーである。

2021 ジュニア版Chrono des Nations 4位


Dylan Hicks

イギリス
2004/4/5

パンチャー

ブライトンのヴェロドロームの近くで育ったため自転車クラブの存在は知っており、10歳の時にサイクリングクラブに加入した。
15歳の頃にトラックやロードレースで好成績を残すことができたため、自分の才能に気づくことができ、よりモチベーションを上げて練習に励んだ。
現在は100%ロードレースに専念している。
2023年はDSM下部に所属していた。
音楽一家に生まれたため、今でも機会があればドラムやピアノを演奏している。

2022 ジュニアイギリス国内選手権RR 8位


Joshua Ludman

オーストラリア
2004/7/2
175cm 66kg

2024年途中にUskis Saint Piran Development Teamから昇格した。

2024 U-23オーストラリア国内選手権RR 6位


Finn Mason

イギリス
2005/1/9

6歳の頃からMTBやシクロクロスをやっていたが、ロードレースを始めたのは2022年ごろだった。
2023年のジュニアイギリス選手権RRで優勝した。スコットランド人としては初であった。
脚質は自分でもよく分かっていない。登りが好きだが、平坦も苦手ではない。どちらかというとパンチャーなのではないかとは思っている。
MTBを続けることはチームから許可されているが、ロードの方に焦点を当てて活動していきたいと思っている。
趣味は料理やゴルフなど。
大学ではスポーツ科学を学んでいる。

2023 ジュニアイギリス国内選手権RR 優勝


Alexandre Mayer

モーリシャス
1998/4/29
178cm 64kg

2020~2022年までモーリシャス国内選手権のRRで3連覇した。
モーリシャスのMTBチャンピオンになったこともある。
パリオリンピック出場資格を得たいと思っている。
2023年のアフリカンゲームRRではモーリシャス人としては女子選手のKimberley (Le Court) Pienaar(現AG Insurance)以来2人目となる優勝を飾った。

2019 La Tropicale Amissa Bongo 第2ステージ9位
2020~2022 モーリシャス国内選手権RR 優勝
2023 アフリカンゲームRR 優勝


James McKay

イギリス
1997/3/21

スプリンター

友人に誘われて自転車に乗り始めた。
UCIレースでの優勝はないが、2クラスで好成績を残しており、アマチュアレースでは優勝もしている。


Alexandar Richardson

イギリス
1990/4/30

ルーラー

10代のころはかなりいいレベルのテニス選手だった。
その後、就職し株式仲買人として働いていたが、25歳の頃に本格的に自転車に乗り始めた。当時は午前3時半に起きて、仕事に行く3時間前までトレーニングをしていた。
みるみるうちに実力を伸ばし、フルタイムレーサーになったが、脂肪を落としすぎてしばらく競技ができなくなってしまった。
その後競技に復帰するのだが、彼にとってはサイクリングは辛いことではなく常に楽しいことだったと語った。
彼がユニークなのは、トレーニングを基本的に一人でしか行わない点である。週に1、2回、わずか1時間のカフェに行く場合を除いて、常に体系化されたトレーニングを行っており、完全にメニューを組まれていない限り、誰かと一緒にトレーニングすることはない。平均出力が250W未満の場合は、「時間の無駄」だと思っており、そういったライドをするくらいなら自転車に乗らないようにしている。
また、週に1回はモーターペーシングで4時間トレーニングを行っており、そのレースシミュレーションが彼の強さを支えている。彼が「レースシミュレーション」と言っているのはその時間やパワーだけではなく、そのトレーニングの前段階でレースの日のような朝食を食べたりと、レースさながらのルーティンをこなす点である。
そういった独自のトレーニングを経て、2019年にUCIレースで2勝するなど好成績を残し、2020年にアルペシンに加入することができた。
2021年に原付バイクに乗った4人組の自転車強盗に襲われ、自転車ごと100mほど引きずられて負傷した。必死に抵抗したが、強盗団のうちの1名が40cmほどのナタを取り出してきたため、バイクを離し、そのまま盗まれてしまった。
犯人は15歳くらいの少年で、犯行から2年後に逮捕され、12か月の懲役刑が確定した。リチャードソンは判決後のスピーチで、
「この犯罪により、私は命の危険を感じた。そしてそれが不安、ストレス、眠れない夜、そして家族の安全への恐怖により、何度か自宅の敷地に夜間警備員を雇ったほどだった。」
と語った。

https://www.linkedin.com/in/alexandar-richardson-70aa6393/?originalSubdomain=uk

2019 イギリスナショナル選手権RR 6位
2021 イギリスナショナル選手権RR 6位
2022 イギリスナショナル選手権RR 3位


William Roberts

イギリス
1998/6/4
178cm 69kg

最初に行ったスポーツはラグビーとサッカーだった。
2012年のロンドンオリンピックとツールを見てから自転車に興味を持ち、自転車に乗り始めた。
過去には主にトラックで成績を残している。2022~2024年のイギリス国内選手権のチームパシュートで優勝。2022年のコモンウェルスゲームズではウェールズ代表として出場し、スクラッチで銅メダルを獲得した。
趣味は車、コーヒー、ゲームなど。


Rhys Robotham

オーストラリア
2000/12/30

理学療法士の取得を目指している。また、クリニックの受付として働いていたこともある。

https://www.linkedin.com/in/rhys-robotham-a64a21217/?originalSubdomain=au

https://northwestphysio.com.au/medicore_team/rhys-robotham/#

2021 U-23オーストラリア国内選手権ITT 6位
2022 U-23オーストラリア国内選手権ITT 9位
2022 U-23オセアニア選手権ITT 9位


Bradley Symonds

イギリス
1997/8/20

ルーラー

8歳の頃に父から勧められてサイクリングを始めた。当時はMTBに乗ることが多く、初めてロードバイクを手に入れたのは9歳誕生日だった。18歳までは引き続き主にMTBを行っていたが、その後ロードレースに軸足を移した。
子供の時のアイドルはウィギンスだった。
2021年のツアー・オブ・ブリテンで住んでいた村、通っていた学校を通ったのは素晴らしい経験だった。


Charlie Tanfield

イギリス
1996/11/17
192cm 80kg

ルーラー

Harryの弟。2年違いではあるが、生まれた月日は同じである。
少年時代はサッカーや水泳も行っていた。
プロにはならなかったもののTobyという弟もおり、幼少期は3人で地元のキッズリーグでMTBのレースに参加していた。
主にトラックの方で実績を残しており、2021年の東京オリンピックにチームパシュートで出場した。また、2024年の欧州選手権のチームパシュートでは欧州王者の一員となった。パリオリンピックの出場を目指している。
ロードの方では2018年のU-23イギリス国内選手権の個人TT優勝など、TTでの好成績がいくつかある。
2018年のU-23世界選手権個人TTではスタート順を間違えていたためスタート時刻を少し超えてからTTバイクに飛び乗ってスタートした。
大学では機械工学を学んでいた。

2014 ジュニアイギリス国内選手権RR 4位
2017 U-23イギリス国内選手権ITT 3位
2018 Commonwealth Games ITT 8位
2018 U-23イギリス国内選手権ITT 優勝
2023 イギリス国内選手権ITT 4位


Harry Tanfield

イギリス
1994/11/17

Charlieの兄。
2018年はCTの選手ながらツールドヨークシャーでステージ優勝した。AG2Rからも熱心に勧誘されていたが、チームバイクのCANYON繋がりもありカチューシャアルペシンに2年契約で加入した。しかし、チームは1年で消滅してしまったため、2020年には以前勧誘されたAG2Rに移籍した。
2023年にはTDTユニベットで走っていたが、プロチームになる際に契約をもらうことはできなかった。
2024年はチーム在籍一年目ではあるが、チームでリチャードソンに次いで2番目に年長者であり、チームで唯一のワールドチーム経験者であるため、経験を若手に伝える役割も果たすつもりである。
大学では土木工学を学んでいた。

2014 U-23イギリス国内選手権ITT 5位
2017 イギリス国内選手権ITT 5位
2018 イギリス国内選手権ITT 2位
2018 Tour de Yorkshire 第1ステージ優勝
2019 BinckBank Tour 第6ステージ5位
2021 イギリス国内選手権RR 4位


William Tidball

イギリス
2000/4/22

2歳の頃に初めて自転車に乗ってからずっと乗り続けている。
主にトラックで成績を残している。U-23のカテゴリーでスクラッチ、マディソンの欧州王者になった経験があり、2023年の世界選手権ではスクラッチで世界王者になった。
ロードレースでは「共通の目標を達成するためにチーム内で協力すること」が好き。
トラック選手としてオリンピックと世界選手権で優勝することが夢であったが、世界選手権での優勝は果たした。
趣味はサーフィンをすること、Moto GP観戦、ラグビー観戦。


Dylan Westley

イギリス
2001/3/13
176cm 54kg

パンチャー

父がサイクリストであったため、10歳の頃に自転車に乗り始めた。
自身はクライマーだと思っていたが、パンチ力のある登坂のほうが向いていると気づいた。また、小集団スプリントなら勝負できるスプリント力もある。
2023年まで4年間ケルンファルマの下部チームに所属していた。
イギリス人であるにもかかわらずスペインのチームを選んだ理由は、ジュニア時代のレースを通じて、登りの多いレーススタイルが自分に適していることが分かったから。(スペインには登りのレースが多い)


Oliver Wood

イギリス
1995/11/26
182cm 72kg

スプリンター

父の影響で自転車を始めた。
主にトラック選手として活動している。
2022年の世界選手権ではチームパシュートのイギリス代表の一員として世界王者に輝いている。他にも世界選手権のマディソンで2位になったり、ヨーロッパ選手権のスクラッチで優勝したりしている。
夢はオリンピックの金メダル獲得。Saint Piranを選んだ理由もオリンピックに向けてのサポートを約束してくれたから。

2013 Paris - Roubaix Juniors 6位
2016 U-23版Gent-Wevelgem 7位
2017 U-23世界選手権RR 4位
2017 Tour de l'Avenir 第1ステージ5位、第5ステージ7位
2018 Tour of Japan Prologue3位、第2ステージ5位


過去に所属した選手

Matthew Gibson

イギリス
1996/9/2
183cm 76kg

スプリンター

ジュニア時代はトラックとロードの活動を並行していた。
2018年のラヴニールでステージ優勝をした。プロでの初勝利は翌2019年のチンハイレイクだった。
石畳のレースが好き。

2013 ジュニア世界選手権ITT 5位
2018 Tour de l'Avenir 第5ステージ優勝
2019 Tour of Qinghai Lake 第13ステージ優勝
2021 Tour of Britain 第7ステージ3位



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