Philippe Wagner/Bazin


Philippe Wagner/Bazinについて

Geofco-Doltcini Materiel velo.comというチーム名で2022年にコンチネンタルチームとして発足した。
Philippe Wagnerはフランスのシャルキュトリ(食肉加工品)の製造会社であり、Bazin(会社名はANDRÉ BAZIN)もフランスの食肉製造会社である。
ちなみに、ANDRÉ BAZINを2014年に買収したのがPhilippe Wagner氏であり、Philippe Wagnerというブランドは2019年に立ち上げられたものである。
なお、2022~2023年にもPhilippe Wagner Cyclingというチームは存在したが、母体としては別のチームである。(2024年の本チームは2022~2023年のPhilippe Wagner Cyclingと2023年のMateriel-Velo.comが合併した形)
2024年はコンチネンタルチーム登録だが、2025年にはプロチーム登録になるという野望がある。


選手

Pierre Barbier

フランス
1997/9/25
176cm 69kg

スプリンター

ルディの弟。
2016年にRoubaix Lille MétropoleでRudyが正式所属、Pierreがトレーニーという形でチームメイトになった経験はあるが、両者とも正式所属でチームメイトとなるのは(コンチネンタルチーム以上では)初めてとなる。兄弟でチームメイトになるのはお互いの夢だった。
ピエールのほうが先に本チームから声を掛けられており、チーム首脳陣から「相棒として加入させてほしい選手を選んでいい」と言われたため、兄であるルディを指名した。
2021年にデルコ、2022年にB&Bと、2年連続でチーム解散という憂き目にあってしまった。
2022年のCRO Race第2ステージでは優勝したと思い手を挙げたが数ミリの差で勝てていなかった。いまだプロ未勝利である。

2018 Tour Cycliste International La Provence 第1ステージ3位、第3ステージ2位
2018 Grote prijs Jean-Pierre Monseré 2位
2019 Baloise Belgium Tour 第5ステージ2位
2021 Cholet - Pays de la Loire 3位
2022 CRO Race 第2ステージ2位


Rudy Barbier

フランス
1992/12/18
179cm 78kg

スプリンター

ピエールの兄。
ピエールの指名を受けて本チームに加入した。
「『自分が』という気持ちはない。なぜならピエールは自分より速いし、自分には彼を助ける力があるからだ。」と語るように、2人でコンビを組むときはルディが発射台、ピエールがスプリントエースを務めることになると思われる。(実際、シャールジャツアーではルディが発射台、ピエールがスプリントエースを務め、ピエールがステージ2勝を挙げている)
ただし、ピエールとコンビを組まないレースは自らがスプリントエースを務める予定である。
2012年に日本籍チームのTeam Bridgestone Anchorのトレーニーになった経験がある。

2016 Cholet-Pays de Loire 優勝
2017 Paris-Bourges 優勝
2019 Classic Loire Atlantique 優勝
2020 Vuelta a San Juan Internacional 第1ステージ優勝


Quentin Bezza

フランス
1998/3/24
184cm 74kg

ルーラー
TTスペシャリスト

トマ・ヴォクレールがツールでマイヨジョーヌを獲得した日に、自転車への情熱が生まれた。自転車に乗り始めたのは15歳のころだった。
TTは最も強い者が勝利するので、それが美しいと思っている。また、TTで自分のペースを管理をすることが好き。
アマチュアのレースではスプリントトレインを組むのは好きだったが、エリートではどうか分からない。
また、逃げで目立って、なおかつジャージを獲得するのが夢。

2020 U-23フランス国内選手権ITT 2位


Alan Boileau

フランス
1999/6/25
171cm 57kg

クライマー

少年だった時の憧れはコンタドールだった。
エスポワール時代はその体格と年齢によって"le Petit"(小さな人)と呼ばれていた。
(おそらく2019年ごろに)アルケアのトレーニングキャンプに呼ばれたことがあったが、悪意なくバルギルのアタックについていったことについて挑発的だと受け取られてしまい怒られた。彼はそれについてトラウマを抱えてしまった。
普段はかなり控えめで、大きな声で話したり、自分を押しつけたりすることは決してしない。しかし、自転車に乗るとスイッチが入り、本気で勝ちたいと思い、他の誰かが自分からそれ奪いに来ることを決して望まない。日常的には自分自身をよく疑うが、自転車に乗ると自分の能力を決して疑ったりはしない。ある意味二重人格だと本人も思っている。
コーチは彼の性格に関して、「頑固ではないが、少し難しい。一度自転車に乗れば誰の助けも必要としない。彼は自転車に乗ったハンターだ。」と評する。
B&Bの解散後、チームを見つけることができずアマチュアに戻ったが、いろいろ合わず、早期退団を選んだ。(その後もトレーニングは行っていた。)
半分もう諦めかけていた部分もあったが、9月ごろにPhilippe Wagner氏から電話がかかってきて、契約の話に飛びついた。

2018 U-23フランス国内選手権ITT 4位
2020 Ronde de l'Isard 総合4位
2021 Tour du Rwanda 第2、第3、第5ステージ優勝、総合4位
2022 Tour du Rwanda 第7ステージ優勝


Theo Bonnet

ベルギー
2001/9/18

クライマー


Thomas Devaux

フランス
1997/1/29

クライマー

父が自転車のレースを観戦するのが好きで、それがきっかけで10歳で自転車に乗り始めた。
2人の妹もアマチュアの自転車のレースに出ている。

2022 Alpes Isère Tour 総合7位
2022 Tour du Pays de Montbéliard 総合4位


Enrico Dhaeye

ベルギー
2001/2/2
180cm 69kg

スプリンター

2022年にMinerva Cyclingが消滅したため本チームにやってきた。
毎年祖父と一緒にノケレクールセを観に行っていた。
大きな大会で逃げに乗って注目を集めたいと思っている。

2019 ジュニアベルギー国内選手権RR 8位


Alexis Guerin

フランス
1992/6/6
176cm 65kg

クライマー
パンチャー

サイクリング一家ではなく、サイクリングが盛んな地域出身ではないが、15歳の時に友人からの誘いで自転車に乗り始めた。
2013年にFDJのトレーニーになり、2014年にOmega Pharma - Quick-Stepの下部組織に所属した経験がある。
2023年のSettimana Internazionale Coppi e Bartali第4ステージでは95㎞を独走し、プロトンから3秒差で逃げ切った。
2023年はプロチームであるビンゴールに所属していた。2024年に向けてはプロチーム(おそらくビンゴール?)と話し合いをしていて、コンチネンタルチームからはいくつかのオファーを受け取っていた。その中で、2025年にはプロチームになりたいという野望があり、2024年はコンチネンタルチームの中で最高のレースカレンダーを持つチームになるであろうPhilippe Wagner/Bazinに移籍することに決めた。

2019 CRO Race 総合6位
2021 Sibiu Cycling Tour 第2ステージ優勝、総合6位
2022 CRO Race 山岳賞
2022 Sazka Tour 第4ステージ優勝
2023 Giro di Sicilia 山岳賞
2023 Presidential Cycling Tour of Türkiye 総合8位
2023 Settimana Internazionale Coppi e Bartali 第4ステージ優勝、山岳賞


Alexandre Kess

ルクセンブルク
2003/8/8

パンチャー

2024年所属メンバーではチームで唯一のルクセンブルク人選手である。
通信でコンピュータサイエンスの勉強をしている。

2022 ルクセンブルク国内選手権RR 3位
2023 Tour Cycliste International de la Guadeloupe 第3ステージ優勝、総合7位、ヤングライダー1位


Gwen Leclainche

フランス
2000/4/12
177cm 64kg

パンチャー

2022年にGo Sport - Roubaix Lille Métropoleのトレーニーになり、翌年の本契約を望んだが叶わなかったため、2023年はPhilippe Wagner Cycling(現在のPhilippe Wagner/Bazinの合併前の別母体のチーム)
アルデンヌのレースが好き。

2021 Tour Cycliste International de la Guadeloupe 総合6位
2022 Liège - Bastogne - Liège U23 3位
2023 Paris - Troyes 優勝


Stefano Museeuw

ベルギー
1997/6/1
169cm 64kg

パンチャー

「フランドルのライオン」と呼ばれたヨハン・ムセウの息子。
ジュニア時代はシクロクロスの重きを置いて活動していたが、突破口を開くことができなかったため、ロードレースに軸足を移した。
フランドルとルーベを走るのが夢である。


Thibaut Ponsaerts

ベルギー
2000/6/21
175cm 59kg

クライマー

2016年のフランドルの最優秀新人に選出されたことがある。(調べてもあまり出てこなかったが、過去にはデプルスやD.トゥンスも受賞したことがある賞)
しかし、2017年のジュニア世界選手権で落車したところから、故障続きのキャリアとなってしまっている。
2019~2021年まで3年間ロットの育成チームに所属していたものの、19年に膝の故障、20年に骨盤骨折、21年に落車の傷からの感染症に苦しむなど故障続きで、好成績を残すことはほとんどできなかった。
ロットの育成チームを退団した後はMinerva Cyclingに移籍したものの、2022年の1年のみでチームが解散してしまった。
2023年はアマチュアチームで走ったので、2024年は2年ぶりのコンチネンタルチーム所属となる。

2022 U-23ベルギー国内選手権RR 8位


Kasper Saver

ベルギー
2000/11/26
190cm 75kg

ルーラー

幼いころから自転車のレースをテレビで観戦していた。実際に本格的に乗り始めたのは13歳のころだった。
自己分析では多少の登りがある難しい、フランドルクラシックのようなレースが向いていると思っている。
2022年はMinerva Cyclingに所属していたが、その年の西フランドルU-23選手権の開始1時間前にMinerva Cyclingの創設者兼オーナーだったFilip Carpentier氏が急逝したことを伝えられた。レースの前評判では優勝候補とは思われていなかったが、圧倒的な走りを見せ見事優勝し、勝利をFilip Carpentier氏に捧げた。
2023年はPhilippe Wagner Cycling(現在のPhilippe Wagner/Bazinとは別母体のチーム)に所属していたが、Tour Alsace第4ステージに事件は起こってしまった。逃げができ、レースが落ち着いたところでSoudal - Quick-Step Devo TeamのWilliam Junior Lecerfとたわいもないお喋りをしていたところ、チームのスプリントエースであるJérémy Lecroqに「なぜ彼と喋っているのか?」といったことで揉めてしまった。そのステージ後、チームからタオルもサンドイッチももらえず、レース会場から置き去りにさえされてしまった。(幸いなことに妹がレースに出場していたので帰ることはできた)そのまま次のステージはDNSとなり、その数週間後チームから解雇されてしまった。
2023年の8月以降はアマチュアチームでレース活動を行っていた。
2024年はトラブルとなってしまったJérémy Lecroqが退団したしたこともあり、チームの首脳陣ともう一度話し合いをして和解をしたうえで新生Philippe Wagner/Bazinへの加入が決まった。また、2023年はチーム内で唯一のベルギー人選手だったが、2024年はベルギー人選手が8名所属しており、その点もチーム加入を後押しした。
好きな食べ物はピザ。


Tristan Scherpenbergh

ベルギー
1999/4/14

スプリンター

2020年のBjorg Lambrecht追悼大会のU-21で優勝している。


Jens Vandenbogaerde

ベルギー
1992/1/6

スプリンター

かつてプロ契約間近だった彼は2018年に27勝を挙げて国内最多優勝、2019年には20勝を挙げるなど、アマチュアのレースで勝ちまくっていた。
しかし、コロナ禍でレースがしばらく行われなかった期間を経てレースに復帰しようとした際に上手く対応できず、しばらくして燃え尽き症候群のような状態になりしばらく自転車に乗れなくなってしまった。
そのまま自転車をやめてしまうのではないかと思ったこともあったが、このまま終わりたくはないという気持ちもあり、周囲のサポートもあってトレーニングを再開することができた。トレーニングは今年チームメイトのMathias Vanoverbergheと共に行っていた。
2024年のチームで最高齢選手であり、先が長くはないので今を楽しみたいと思っている。
あくまでもチームファーストではあるが、密かにプロ初勝利を掴む機会をうかがっている。
本チームではスプリントトレインを担当することになる。


Mathias Vanoverberghe

ベルギー
1998/2/5

ルーラー

攻撃的なレーススタイルであり、逃げに積極的にチャレンジする。
スプリントの日はスプリントトレインの前段階の運び屋を担当する。
サッカーが好きである。


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