私は存在が薄い


お久しぶりのnoteです。以前、自己紹介のときにかるたのことを中心になんて書きましたが、先に言っておくと今回かるたはほとんど関係ないです。(一部例としてあげますが)

タイトルのとおり、今回は私の存在の薄さについて。


小さい頃、私は目立ちたがり屋でした。音楽発表会では指揮者に立候補したり、小学校の頃入っていた図書委員会では書記をやったり。先生の「誰かこれ手伝ってー」というようなちょっとしたお手伝いも1番に行くような子どもでした。

そんな目立ちたがり屋の私でしたが、特に秀でているものがあるわけではありませんでした。
成績は良い訳でも悪い訳でもなく、全教科平均的。運動神経は中の下。例えをあげると、持久走大会は女子が約60人いる中の42位という感じで、なんとも言えない微妙な成績。個人面談のときに、「逆にここまで偏りがない子もなかなかいないですよ」と言われるほど全部が同じくらいの実力で、本当にどこにでもいるような平凡な子でした。

今思えば、目立ちたがり屋な性格は、自分の存在を少しでも知ってもらおうとアピールしたかったのかもしれません。


しかし、そんな小学校時代とは打って変わって、中学生に上がった途端、引っ込み思案な子になりました。引っ込み思案、というよりも、ただ思春期に入ったので不必要に目立ちたくなくなったんですね。笑

そんなわけでその辺りから段々「目立たない子」になっていきました。当時のクラスメイトの個性が強すぎたのもあるかもしれませんが。笑

成績は中学に入ってもほぼ変わらず。しいて言うなら、小さい頃から本を読んでいたからか国語の成績は上がりました。理数系の教科は苦手でしたが、なんとかついていけてたので赤点を取るようなことはありませんでした。
また、よく言えば真面目な生徒だったので、なにか問題を起こすとかそういったこともしませんでした。

まぁ要するに、やっぱり全体的に見ると目立たない子だったわけです。

高校に上がってからも、ほぼ同じでした。中学の頃教わっていた先生には私のことは忘れられ(中高一貫だったため先生方には校舎内で会うこともあります)、出席番号前後の子と間違えられるのはもはや日常茶飯事、この辺りから存在の薄さに拍車がかかってきた気がします。
極めつけは、高校の部活の話です。

高校の頃、私はカルタ部に所属していました。同期は6人、先輩は3人、後輩はころころ入れ替わりましたが、その当時5.6人はいたかな。2年生の頃の話なので、9月頃には先輩方は引退していました。そして、自分たちが主体となって出る初めての団体戦が11月に行われることになったのです。ありがたいことに、私は8人までしか登録出来ないその団体戦のメンバーに選ばれていたのですが、そこで事件は起こりました。

その大会は1日に合計4試合行われるのですが、確かこれは3試合目か4試合目か、どちらかが始まる前の話です。私はお手洗いに行きたかったので、同期たちに「トイレ行ってくるねー」と声をかけ、一旦その場を離れました。ここで、返事を待たずして行ったことが悪かったのかもしれません。

戻ってくると、顧問副顧問を含めたうちの学校のカルタ部全員が円陣を組んでいるのです。(あ、やば待たせちゃったかな…)と思い、慌てて行こうとすると、私を待つことなく主将が「絶対勝つぞー!!」と叫びました。そう、私のことを完全に忘れ去っていたのです。なんとその場にいた全員が。笑

確かに選抜メンバーとはいえ五将だし、同期たちの中では1番弱いし、存在は薄いだろうけども!でも、団体戦って5人しか出られなくて、次の試合私出るのに!!10人以上いて誰もいないことに気づかないんか!!!


さすがにあまりにも悲しくなって、もうそのまま試合会場へ向かおうとしたところ、皆が私の存在に気づきました。先生たちも同期たちも「ごめんごめん!いないことに気づかなかった!ほんとごめん!」と言いつつめちゃくちゃ笑ってました。そりゃそうだろ。私も逆の立場だったら多分笑うわ。笑  ただ、「いやもういいですよー、ちゃんと伝えてなかった私も私だしー」と苦笑しながら受け流しつつ、本音はめちゃくちゃショックでした。
ちなみに、当時の私は、次で勝たなきゃ本当にここにいる意味なくなっちゃうと思いこみ、このときの試合は死ぬ気で勝ちました。笑

本当に、このくらい存在感がないのです。
逸話を探せばキリがありません。


そして大学生になってからも、この問題はちょくちょく頭を悩ませています。授業を受けている人の名前が載る資料には齋藤(仮名)ではなく佐藤(仮名)と書いてあったり、教育実習のことで母校に電話したらまた別の子と間違えられたり。笑
久々に母校の部活に顔を出したとき当時の英語の先生に会ったのですが、私が「○○先生!」と話しかけたのにも関わらず、その先生は返事を私ではなく隣にいた同期にしていました。もうなにがなんだか…笑


今でこそ、ここまで存在感がないことをネタにできていますが、過去には私いる価値ないのかな…と本気で考え、悩んでいたこともあります。
これを読んでいる方の周りでこの人存在薄いな…と思う人がいたら、ぜひその人に積極的に話しかけてあげてください。これはあくまで私の主観ですが、そういう人って仲良くなりたくても人見知りを発揮してなかなか話し出せない場合が多いのではないかと思っています。私がそうなので。笑

とりあえずこれを受けて、当面の私の目標は「少しでも皆の印象に残る人になる」ということにしたいと思います。特段秀でたものがなくても周りの人を少しでも楽しく、和やかにすることができるような、そして同窓会なんかやったときに「こんなやついたよね」と少しでも覚えていてくれる人がいるような、そんな人になっていきたいです。

また、私は教師を目指していますが、そういった子にこそ声をかけられる教師になりたいなと思っています。自分が忘れられる子だったからこそ、生徒たちのことを一人一人きちんと見てあげられるようになりたいです。

書くのに慣れていなくて拙い文章ではありますが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。よろしければスキ等よろしくお願いします。

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