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京阪神版鉄道地図鑑が台湾で翻訳出版

台湾は、日本とならんで鉄道ファンが多いことが知られている。
|鐵道迷ティエダオミー」というのだそうだ。
日本同様、乗り鉄・撮り鉄などの様々な専門分野をもっているようだが、これらの人々は、台湾だけでは飽き足らず、鉄道王国日本にも大量にやってくるのだ。
 
来日する「鐵道迷」は、まずは日本の列車に乗車することを楽しみにしている。日本各地を結ぶ新幹線はもちろん、有名な観光列車や特急列車、私鉄も含めて数多くの種類がある日本の鉄道車両に乗ってみたいのだそうだ。
同時に写真やビデオの撮影を行う人も多くいる。
「乗り鉄」兼「撮り鉄」というわけだ。
 
さらに、鉄道博物館や保存鉄道、鉄道テーマパークなどを訪問することも忘れていない。JR東日物館・JR西日本京都鉄道区物館・JR東海リニア鉄道館などをはじめとする全国各地にある施設に多数の「鐵道迷」が訪れているのみならず、日本各地で開催される鉄道イベントにも積極的に参加している。

横浜にある原鉄道模型博物館のジオラマ
ここにも連日、沢山の鐵道迷がおしかけている

これらの事実は、日本の鉄道会社が台湾との連携を深めていることも一つの要因になっている。
JR北海道・JR東日本・JR西日本・JR四国・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・三陸鉄道・由利高原鉄道・東武鉄道・西武鉄道・京浜急行電鉄・江ノ島電鉄・いすみ鉄道・しなの鉄道・えちごトキめき鉄道・天竜浜名湖鉄道・近畿日本鉄道・山陽電気鉄道・一畑電車・平成筑豊鉄道・肥薩おれんじ鉄道といった日本の鉄道会社が、交通部台湾鉄路管理局(TRA)と提携関係を結び、相互にチケット販売や観光客誘致を積極的に行っている。

2016年に台湾で走った京浜急行電鉄ラッピング仕様の台湾鉄路管理局EMU700型電車

そのような中で、日本の鉄道を紹介する日本国内で出版された書籍の翻訳出版も行われてる。
7月1日には、日本の平凡社発行の「京阪神版鉄道地図鑑」が、「一本掌握京阪神列車路線!關西鐵衜超圖鑑」として台湾で翻訳出版された。

2023年7月5日、台湾で翻訳出版された平凡社の京阪神版鉄道地図鑑

全国版・首都圏版(台湾では東京版にタイトルを変更)に続く、第3弾。
巻末にはSuper地形を用いた京阪神地区の鉄道路線図を掲載。
日本の列車名などをどのように訳しているのかを見るのも楽しい。
A4判112ページ。残念ながら日本の書店で購入することはできない。

この様子だと、この先も「鐵道迷」の来日は増え続ける事だろう!
                              篠崎 記

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