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虫も電車を使う時代

昨日は祖父の葬儀でした。
亡くなってから葬儀まで6日もあり、なんとなく落ち着かない日々だったので、やっと…という感じ。
家族葬で参列者は7人だけ。かなりこじんまりしていたのに、葬儀場はすごく広くてなんだか居心地が悪かった。
もう何年も会っていなかったし、そんなに寂しくはならないかなと思っていたけど、人の死に対面するというのはやっぱり悲しいものだった。
身体を清めるときに、冷たくなっている肌が悲しくて泣いて、使っていた洋服や花を棺に入れるときにも泣いて、最後のお別れとかいうやつでも泣いて、火葬する場所へ入るのを見守るのが辛かった。
焼いてしまうことが信じられなかった。スタッフの人が骨壷に骨を入れる様子は見ていられなかった。
恐らく、この悲しみは故人との関係性はあまり関係ないんじゃないかと思う。
これから近いうちに、自分の祖母、夫方の祖父母の葬式の度にこの感情になるのか…と思うと結構しんどいな。仕方のないことだけど。
祖母の時には夫にも来てもらいたいと思いました。

8月前半にアップされたビデオニュースドットコムでの特集が「なぜ日本人は土葬を捨てて火葬を選んだのか」だったのだけど、その後、夫と、なんかゆっくり土に還る、という方がしっくり来るよね…という話をしていた。
火葬を当たり前に思っていたけど、あんな短時間で燃やしてしまうなんてなあ、と。
日本では99%が火葬だけど。
自分が死んだ時にどう埋葬してもらうのか、葬儀はどうするのか、そもそもやるのか、とか考えておいた方がいいなあと今回改めて感じました。
本来なら、故人の家で関わりのある人々が集まって一夜を過ごし、その土地のやり方で弔うのがいいなあと思うけど、もうそういう時代じゃないもんな。

秋に近付いたからか、昨日はとにかく虫をいっぱい見た。電車の窓の外にとまっていたバッタが、電車が走り出しても飛ばされずに耐えていたのにはびっくりした。まるまる一駅分ちゃんととまったままだった。
電車の中には糸蜻蛉が飛んでいたり、最近の虫は結構電車を使うんだねと母と言い合った。

昨日はそんな感じです。

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