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道端に落ちていたピカチュウの帽子

帰り道に、紙製のピカチュウの帽子が落ちていた。先週の土曜日、桜木町でピカチュウ大量発生チュウというイベントをやっていて、その時に配っていたやつだ。その日はドラクエの映画を見に桜木町にいたのでよく覚えている。めちゃめちゃでっかいピカチュウ風船の中に入って遊べるやつもあった。で、その紙の帽子が、桜木町から電車で1時間弱、さらに最寄り駅から自転車で20分ぐらい走った道端にこんな感じで落ちていた。

よく、東京駅の京葉線近辺に行くと、まだミッキーの耳を頭につけた状態の「夢の世界から目覚めきってない人」を見かけることがある。それと同じような感覚なのかしら。ポケモンGOをやめるタイミングが見つからずについでに大量発生チュウにも参加したちょいオタク寄りの女子が、ピカチュウの帽子をつけたまま横浜駅からず〜っと電車に乗って、歩いて歩いてポケモンを捕獲したりたまごを孵化させたりジムを渡り歩いたりしてあるき続けて、ふと街灯の明かりで作られた自分の影を見て「まだピカチュウの帽子つけっぱなしだ」って我に帰って捨てたパターン。いや、そんなにポケモン好きなら捨てないか。

もしくは子どもで、父親が運転する車の後部座席に乗っている帰り道、ふと窓を開けた瞬間に風で飛ばされてしまったパターン。ここは車通りが少ないとはいえ急に止まるのは危ないからそのまま止まることなく進んでしまい、ピカチュウの帽子が置き去りになってしまった…的な。悲しくなってきた。

どのパターンにせよ、ここにピカチュウの帽子があることが切ない。

敬具


おまけ:今日公開された記事

ヌートンで連載していた、食べたことのないものを食べるだけのコンテンツ「お食い初め」。その第二回でカレーうどんを食べたんですが、初めて食べたと思っていたら実はその2年前にみんなのごはんの記事で食べていた、ということを告白する記事です。ヌートンからオモコロブロスに変わった良い機会に、懺悔とともに言い訳をダラダラと書いてます。

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