はじめておおきな原画を購入した、絵描きの話
こんにちは!chicaです。進行性の難病と共に、絵を描いたり、じぶんのまんなかに出逢うワークショップを主宰したりしています。
そんな私が、他の作家さんの大きな原画を生まれて初めて購入させていただいたお話しを綴っていきたいと思います。
------------長いです。お時間があります時に、よかったら。
それは2002年のこと。私が母を亡くしてひと夏の間、家に引きこもっていた頃のことだ。
その絵描きさんはメルマガで詩を毎晩送ってきてくれた。それも毎晩、絶妙なタイミングでそっと見ているかのように、孤独にならないように、へこたれないように、そんなタイミングで送ってきてくれた。
どこをどうたどり着いて登録したのかはもうわからない。
でも、路上で詩を描いていて、そして10代でお母さまを亡くして歩まれてるその女性が、私にとっては暗闇の中でそっと灯る、希望の光に見えた。
母を亡くした夏は、外に出れなくて、でも家にいることも母の姿ばかりがそこにあって、ただ辛いということだけだった。
彼女からのメルマガは優しい言葉で毎晩届いた。ちょうど私は夜になるとお星様が見えるようになるので、夜空の下、ひたすらに歩き走るという日課があった。
明るくないから、よかった。外に出る勇気が持てた時間帯でもあった。
そこに、絶妙なタイミングで「ピロリン」ってなる。
優しいことばで包まれて、また明日に向かえるような、そんな感覚になった。
それは彼女が母ひとり子ひとりで生きてこられたお母さまを中学生で亡くし、本当のどん底を味わったからこそ、きっと紡ぎ出されることばたちだった。
彼女の名前は301(ミレイ)さん。
そこから心の中で、どこか従姉妹のような感覚を覚えながら、
毎晩毎晩、そのことばたちが染み込んだ。
私も数々の偶然の連続の中で、その年の冬から路上に出た。
18年たっても、あの時に感じた灯りを頼りに人生を歩んでいること。
そして彼女と繋がっていることがとびきりの宝物だ。
そして、今年、そんな素敵な詩人であり、アーティストである301さんの作品を買わせていただくことを決意した。
半年ほど前に見ていて、とっても素敵だと感じていたおおきな絵。
写真提供 RIYOKO.KISAKI (special thanks)
この絵を、寝室に飾りたい。
毎晩おやすみって言いたい。
毎朝おはようって言いたい。
それはきっと301さんが、あの孤独な夜にメルマガや絵を通して私に言ってきてくれたことだ。
そう想って、勇気を出して連絡をさせていただいた。
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初めてだった。おおきな絵を買うって、こういうことなんだ!
今までちいさな原画や、グッツなどは大好きな作家さんの買わせていただくことはあっても、こんなおおきな絵は初めてのことだった。想像以上の経験だった。
絵って、とってもエネルギー溢れる存在だってこと。
そこに居場所を作ってくれるということ。
毎日おはようやおやすみやだいじょうぶだよって会話ができるんだ。
改めてそのことを301さんの絵に教えてもらった。
写真提供 RIYOKO.KISAKI (special thanks)
富士山がいて、とってもとっても縁起が良さそう♩
王冠はゴールドでキラキラしてます。
ちなみに301さんはとってもお忙しいのに、去年の私の個展に駆けつけてくださって、17年越しの初対面が叶った。顔を合わせた瞬間に301さんの背中をベタベタ触ってしまうくらい(笑)確かにいるその存在を触れることで確かめたほど。
お互い、きっと強くない。
ひとりでできることは、ちっぽけだと思っているかもしれない。
でもだからこそ、思いきり表現し、分かち合えた時には地球を一周走り出したいくらいのよろこびを感じながらここまできたんだと思う。
写真提供 RIYOKO.KISAKI (special thanks)
301さんのこの原画は生涯の宝物。
そんな存在に出逢えたこの人生、きっとお互いの母が天から示し合わせたプレゼントだと想っている。
絵を描くことがますます喜びに満ちて、感謝でいっぱいになった。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
私たち姉妹(のような存在)はきっと一生どんな形であっても、絵を生涯描き続けてゆくと思う。末長くよろしくお願いいたします。
301さんのグッツはこちらから
ぜひご覧ください!
出逢いこそ、たからもの。
誰と出逢うか。誰と分かち合うか。
あなたが必要な人と巡り会えますように。
chica
いただいたサポートはアーティスト活動を通して世界を美しくすることを人生を通して活動をしてまいります。描かせてくださることに感謝いたします。