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離脱旅行

 人生初の体外離脱を体験した。

子ども達を寝かせ、今日も無事に一日が終わりましたとベッド上でうとうととしていたところ、自身の視線だけが急にふわーっと寝室の天井と屋根を抜け地上10メートルほどの高さまで上昇し、開けた場所に移動した。

 もしやこれは!!

体験していることを冷静に判断できる思考が残っていることに信憑性を感じる。夢とは全く違う。今ベッドに置いてきたらしい体に意識を向けてしまえば、せっかくのチャンスを逃してしまう気がしたので、振り返らずに(見下ろさずに)行こう!とわんぱく感いっぱいでいざ旅に出発!

大空を飛んでるという感覚とはぜんぜん違う。何せ肉体が無く目玉だけが浮いているような状態としか表現できない。

 視界の下に中南米あたりの遺跡のような建造物、人間の頭部を象った巨大な石像が現れた。石の質感や地面の土の色、周りの自然の姿すべてがリアルで興奮を抑え切れない。

「体外離脱成功!」としっかり認識でき、肉体を持たない身軽さに「近くの遺跡まで移動できるかな。」と思考したと同時に隣の巨大石像が堂々と迫力を持って眼下から迫ってきた。上空から見下ろしているにも関わらず、その迫力は満点で、あまりの楽しさに「わぁぁぁ!次!次!」と欲深さが溢れ出てきた次の瞬間にはベッド上の自身の体にストンと戻ってしまった。

えっもっもう終わり!?

いつもの寝室の天井。子どもたちもつい先ほどまでとなんら変わりない寝相に寝顔。

しかしほんの数秒間?の体験の衝撃は凄まじく、もう一回行けるかな?と挑戦したものの出発(離脱)方法が全くもって分からない。もがいているうちに就寝。。。

 



 アストラルトラベルや明晰夢を自由自在に操ることのできる長女りんと次女すうに、翌朝今回の体験を興奮気味に話すと「えーー今までできなかったの?ほんとにはじめて?なんでだろぉ?」とさらりと言われてしまった。

特にりんは地球(日本)と並行時空(ウィール)の同時進行のベテランだ。たった数秒間の旅にそんなに興奮してる意味が分からないというような反応。しかもりんは今地球の暮らしに夢中でその話は後でねいう具合だ。



さて、今回の旅行先は一体どこだったのか?これを探るのがまた楽しい。検索すると即オルメカ文明 巨石人頭像にヒットした。納得。私はメキシコ遺跡が好き。過去にテオティワカン(神々の集う場所)の太陽のピラミッドに登ったことがあり、死ぬまでに絶対また行くと宣言しているけれど、今回のように離脱旅行として行けるものなら、わざわざ現実世界で行かなくてもいいかもと思えてきてしまう。



 今回の体験からたくさんの気付きがあり、上手く説明できないのが悔しいけれど、ニコラ・テスラの言う


実在するものとしてそこにあるかのように思えた。私にとって一番快適なのは、自分に見える世界にどんどん入り込み、いつも新しい心象を抱くことだとわかった。そこで旅に出発した。もちろん、頭のなかでの旅である。
毎晩(ときには昼明るいうちでも)ひとりになると私は旅に出た。見知らぬ土地や街や風景をこの目で見た。その地に住み、人びとに出会い、友人や知人を得た。信じ難いかもしれないが、こうして知り合った人たちは私にとって本当に大切で、現実の生活で触れ合う人たちと少しも変わらなかった。姿もはっきり見えた。

My Inventions:
The Autobiography of Nicola Tesla(1919)
The Problem of
In creasing Human Energy(1900)
ニコラ・テスラ秘密の告白(2013)


この現象を理解できたことが嬉しい。
あとはどう肉体を操るかが大きな課題だ。と言いつつ、思考せずただ身を委ねることがきっと最善策に違いない。

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