わいせつパワハラ事件。船橋。
あらかじめ、関係者にはおわび申し上げる。
昭和五十八年ごろから、2年半だったか、そこは不確定にするが、千葉県船橋市で起きた事件である。
自分も精神分裂病になってしまったため、そこは正当に争ってもよかったのだが、四十年たった現在でも治療中である。病気の身で裁判を起こしても勝ち目はない。
千葉県立津田沼高校で管弦楽部に入っていた男。実名を前田尚之と言う。今年五十七歳になる。
この男に、「船橋子ども劇場に入ろうぜ」と誘われた。入る気はなかったが、拉致された。
高校を卒業した十八歳の人間。それがなぜ子ども? さっぱり分からない団体。中にいる人も、自分たちの活動目的が全然分からないでやっているらしかった。
子ども劇場のメンバーは、いいのだが、前田はかなり暴力的で、そのとき自分は科学で最高偏差値をとるような人間で大学進学を目指していたのに、英語を勉強すると、「お前みたいな馬鹿だから英語なんか勉強するんだよ、バカ!」。こういった言葉はけっこう響く。
「バカ、バカ、バカ!」「下らない!」「てめえみたいなやつ死んじゃえ!」「お前が彼女を作るのは俺が許さねえ!」
確かに、ここまで言われると、精神障害者になってしまうというものだった。
船橋子ども劇場の話は、ここまでにしておくが、四十年間、妄想の世界をさまよったあと、正気を取り戻してきて、前田のその後のことを調べてみた。
船橋市内で中学教師をしていて、どうやら独身らしい。数年にわたって調べたのだが、学校を転々として、そのうち担任から外され、仕事もなくなり最後は校舎の雑草処理要因になった。
何やっているんだ? 不思議に思っていたら、ある夏に「二学期からもみんなと勉強したかったけど、ごめんな!」と言葉を残して、完全に消えた。
そのときに学校から、「被害者の女子生徒は学校に報告するように。自分で言えなかったらお母さんに報告してもらうように」と「わいせつパワハラ事件について」学校から指示が出ていた。
教師を復職出来ない形にするには、刑事事件にするしかないとか、あるらしい。前田も何があってもクビにならない教師と言う職につくために、柄にもなく勉強していた。
学校の、生徒からの証拠の集め方が、これはどうも警察のやり方ではないか。前田はそれなりの立場になっている。
その後、教職員の異動の情報にも、前田尚之は一切出てこない。船橋市も、わいせつパワハラではなく、わいせつセクハラと言い換えて、生徒の個人情報は適切に管理していますとしている。
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