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戦う世界で。

僕に会いに来るんだ 何もかもが くぐり抜けられたら 二人で恐れることはない 愛し合おう この世界の残された時間を 何の駆け引きもいらない もはや僕は 君を抱きしめること それだけのために 生きるよ 戦火をくぐり抜けて 僕に会いに来い ああ。

    • 街角の風景。

      世界がどんなに動いても 僕は君を愛したいだけ 街は今日も目まぐるしく 互いの駆け引きに走り回る 明日の夜、約束の通りに君と出会えるのなら 僕は君を抱きしめて離さない けれど、システムはいつだって上手く行かない あの信号でただ、待ちぼうけの日付の変わる時間 奇跡を待つ、そして今日も暮らしていく 一人の生き方は、いつだって傍らに君がいた 僕は君を愛していたいだけ 街は今日も赤い日が沈む

      • 臨終の床。

        最後になったら、お前しかいらない。 他には何もいらない。 お前に抱かれて死んでいく。 後悔も何も無いだろう。 最後の一息が止まったとき、 俺は笑っている。

        • 真夜中に会えると。

          君を奪いにいく 力があれば走り出す、真夜中の街で振り向いたら 誰もいなかった。俺を見つけたら 抱きしめろよ 朝は、もう来ないほど冬になる あの夢 二人で見た未来へと もう一度突き進んでいこう 死ぬほど口づけしよう 街灯の白い光に照らされ抱きしめ合おう 冷たい風が吹くまで、風邪を引くまで裸で…。

        戦う世界で。

          深夜の慟哭。

          真夜中の部屋にお前の声が響く 街は静まり返って雨が降る予感 電話の向こうでもう家を飛び出したからと こっちは雪なの、すごく冷たいのと 駅で泣いているお前の声を 夜行列車の音がかき消していく 今すぐ、その列車に乗って俺の街まで来いよ 俺は朝まで眠らないで待っているから 駅についたら雨の中、抱きしめ合おう 太陽が全てを照らす日が訪れる

          深夜の慟哭。

          たいせつなひと。

          いつかは死んでいく そんなことが見えるようなときになった 死ぬことは、怖くないよ 今まで色んなことがあったから だけど、君といつまでも 一緒にいたい、そう思う、気持ちが募る。 出会って、よかったひと。 大切にしたものが 掌から砂が落ちるように さらさらと、こぼれて行くばかりで それでもやはり、大切なものは 大切にしていこう 君にあいたい。

          たいせつなひと。

          雨上がりの記憶。

          いつも、一人で生きていた訳は とてもセコい話になるけれど あの子に恋をしたとき あの子が幸せになることを 望んでしまった あの子に恋が芽生えたら それが叶うようにと願い続けた あの子の世界には 僕はいなかった。 中学時代の雨上がりの記憶。 こんど、であったときは、 もう、のがさない。

          雨上がりの記憶。

          若返る。

          年を取ったら、若作りをしなければ、 確かにジジイ臭くなるもので、 最近、疲れた顔をしていたようで、 鏡を見たら、う、ジジイ臭いな。 高校を出たあたりから、 人間、誰だってそうなってしまう。 まだ、老いる訳にはいかない。 もう少し、頑張って行こう。

          小説。

          そうだよ! 書くんだよ! 経験を持っているから、他の人には、 書けないことが書ける。 書き方さえ覚えれば、出来る。 挑戦だ!

          スーパームーン。

          月夜に、一人で旅に出た ちょっとそこのコンビニまで 秋の夜風は涼しくて 静かな街が淋しくて 君が好きだ。 あなたとの暮らしは? いつか尋ねた君に 何も答えられない僕だった こんなに好きなのに 何が怖いんだ? 歩いていく僕に 月が黙ってついてくる

          スーパームーン。

          飛び込む日本人。

          明治時代に始めた、学校教育制度と商業会社制度と言ったものが、行き詰まりを見せている。 勉強も仕事も、考えてみると、専門性の高い分野の行いであり、この二つが、国家社会において全てだとしてしまった、明治のやり方には無理があったのではないか。 極論をいうと学校教育とは、東京大学の学生がやるような学問を、全国の小学一年生がいきなり勉強させられている。 よく、百五十年も破綻しないで続いて来たと思うが、申し訳ないが、人間も壊れた。 会社制度も、商人がやっていたことを、日本人全員に無理に強

          飛び込む日本人。

          駅前の道は車が通って。

          いつでも君を想っていた いつでも君の夢を見ていた 朝の遅い時間に 自転車をこいでいく少女は いつだってどこか みみっちい。 小さな体で学校まで 今日は何を勉強しに行くの? 誰と話すの? 誰が、好きなの? 君と話がしたいよ…。

          駅前の道は車が通って。

          伝達事項。

          それでは、これから君に 原稿を送りに行くとしよう。 送り先は、いつもの場所で構わないのだね? いつか、君と形になるといいと、思わないかな? 飲む過ぎ、食べ過ぎには、新三共胃腸薬、 顆粒だよ。以上だ。 よろしく頼む。

          伝達事項。

          治る! 人格障害。

          自分は、昔人格障害だった。 結局、障害と言っても、頭脳が成長不良だったのである。 障害は治らないという、固定概念は、古典的なものであるが、これに挑戦しようとする、パイオニアも、実に少ない。 身体の障害でも、リハビリで治すことはある。 アタマが、認識できなければ、その点において、重点的に訓練すればいい。 認識出来る、頭脳になれる場合は多い。 「ここまで来て、ここで終わりじゃない」 そのように、自分に言い聞かせ、超えられるはずのない、壁を幾つも超えてきた。 超越、まで人は行ける。

          治る! 人格障害。

          世界最高の知能。

          第三次世界大戦が、起きるのかどうか知らないが、一般民衆には、それをどうすることも、ただ不安に怯えているしか方法はない。 ホワイトハウスの執務室では、アタマの狂った大統領が、ロシアをやっちまえ! 中国をいてこましてやれ! と何でもすることが可能なのだが、全世界の、八十億の人間と言っても、どれだけ数が増えたとしても、あくまでも一人一人は、独立した一個の魂を持っている。そのことに、未発達なその愚かな頭脳では、遂に到達出来ない、遥かな境地の朧げな陽炎なのか。 人の思い、ただそれだけの

          世界最高の知能。

          カラヤンと戦後世界。

          カラヤンを録音にのみ、歴史的な指揮者として愛する人たちがいる。 第二次世界大戦が終わった、五十年代の古き良きアメリカ。服装もまだ大人しい若者たちが暮らしていた、あの頃に、安いラジオからジャズの音が軽く流れる。 あの音。 今では、セピアに染まった、家族の写真も、どこか記憶の彼方に消えて行ったのであろうが、そんなふうに、戦争の終わりと共に、消えていった、生命も記憶も何もかも、人々は、あるいは忘れたかったのかもしれない。 ライ麦畑でつかまえて、に描かれていた、ハリウッドに対する嫌悪

          カラヤンと戦後世界。