発酵と薬膳よとや

「消しゴムで消したい」と思っていた悪戦苦闘の子育ても、人生ひとまわりの今「消さずに発酵…

発酵と薬膳よとや

「消しゴムで消したい」と思っていた悪戦苦闘の子育ても、人生ひとまわりの今「消さずに発酵させてしまえ!」の境地に至っています。専業主婦歴20年。定年後に再雇用で働く夫と成人した自閉症の息子、介護認定の義母との悲喜こもごもな暮らしのあれこれを綴ります。沖縄の自宅にて料理教室開催中。

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なんでお母ちゃんは逃げ出さないんだ

34歳で出産した息子は、就学前検診で自閉症スペクトラムと診断されました。乳幼児期から育てにくさの連続で、髪振り乱す悪戦苦闘の毎日に疲弊しきっていました。 かんしゃくに奇声、多動に強いこだわり行動…まるでモグラたたきのようにひとつ問題が消えたかと思えば、ひょこっと別の問題が顔を出し始めてくる 頑張れば、努力すれば、それなりに結果や評価された仕事と違って、学んだことを試行錯誤しても、ほとんど結果につながらない…それどころか異次元の人間を相手にしているようでした。 でも不思議

    • 半年後、1年後の私にワクワクできる?

      2019年のGWに、ひとり高松の地へ…初めての四国。 キャリーケースを握りしめ、高揚感で満たされていました。 ちょうど、平成から令和へ変わる節目に 私の人生も大きく変わろうとしていました。 当時「ふんわり糀家」は、予約の取れない料理教室で 確か6名定員の、最後の1枠で申し込みしたと記憶しています。 「50代後半で、なにを今さら…」「手のかかる家族がいてよく決心したね」 そう思われても不思議ではないほど 4泊5日も、自分のためだけに家を留守にすることは 今まで

      • 全てはここから始まりました

        出会いは、本当に絶妙なタイミングで訪れます。 必要な時に必要な人との出会い。 コロナ禍まえの2019年2月、本屋で久しぶりに手にした雑誌「天然生活」 軽井沢のラッタラッタルが取り組む、アートの力で障がい者を支援する特集記事に、思わず目がとまり 福祉就労センターに通う息子の絵画制作の参考になればと 普段は、ほとんど買うことのない雑誌を持ち帰り、夢中で読みました。 まさか、この一冊の出会いが、私の転機になるとは… ラッタラッタルの記事の前ページに掲載された「ふんわり糀

        • お母ちゃんの勤務地は台所

          「遠くに海が見える、食を介して繋がるコミュニティーの場」をつくりたい 全ては、その思いから始まりました。 プランから約2年…土地選びから数えると10年越しに叶った新居兼教室。 今春「発酵と薬膳よとや」の屋号で開業届を提出し、料理教室をスタートさせました。 もうすぐ20歳になる娘が、小学生の頃こんなことを質問してきました。 「きんむちってなあに?」 「働いているところだよ」 「そっか!おとうさんは、学校だね。じゃあ、おかあちゃんは?どこ?」 「○○ちゃんのおかあさんは

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