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【仕事の出来事】ママじゃないんだから暇でしょう!って…何様ですか?

先日の職場での出来事。
オール在宅ママさんスタッフが担当しているクライアント、ブチギレ案件が立て続けに起きました。

謝罪文を書くように私が言われた時に、どう対応するのか考えあぐね…とりあえず、書くにせよ書かないにせよ、添削をする必要があることを見込んで状況確認をすることにしました。

私は、このママさんスタッフとは直接会ったことがなくて、普段はLINEのやり取りだけ。
具体的な仕事内容のやり取りは、基本的に必要ないため経理関係の伝達事項やちょっとした確認事項で連絡するのみ。

こうなると、正直このスタッフさんがどんな感じで仕事をしているのか、どういうタイプの人なのか…全く知らないんですよね。
勤務形態の都合上、仕方のないことですし…これ自体はどうしようもないことですが、お詫びが必要という特殊な状況下での対応を検討するには大変でした。
今まで完全在宅の人がいない環境で働いていたので、大変さの新発見でした。

さて、連絡をしてみると、電話がつながって開口一番「だって、私は別に悪くないですよ。Chibyさんだって分かりますよね?」と。
おおお…早速ですか。ごめんなさいね、何も分かりません。

話を聞くと「納品予定日を大きく遅れて納品する事態になっていること」「答える質問を意識的に選んで、複数の問い合わせに対しては完全に無視していたこと」がクライアントのブチギレポイントの様子。

この時点で私の内心は「いや、あなたの気持ちは分かりません…こりゃ、怒られるって」ですよね。

そして、引き続き出るわ出るわの「私は悪くない」

いや、どうしようもない。
お詫び訪問しなくていいのかと思うレベル。
というか、私が取引先側の人間だったら、今後の付き合い方を考える。
余裕があったらこの一回で取引を切ってもいいと思うくらい。

「私は悪くない」という気持ちが大きすぎて、本人の理解に全然繋がらないんですよね。
あなたの気持ちは一旦横に置いておいて、この状況のこのポイントでクライアントが起こっているのではないですか、と…どれだけ話してもダメで。

最終的には「私はママで時間がない。謝罪文を考えるのは時間かかるし大変だからしたくない。Chibyさんはママじゃないんだから時間ありますよね」と強烈どストレートパンチを喰らいました。

ああ、絶対に言ってはいけない一言だと思う。

確かにママは大変でしょう。それくらいの想像、子供がいない私にだってできますよ?でもね、同じ立場じゃない人を「私と違うあなたは暇」と言い切ってしまうと、あまりに気分が悪くないですか?
そもそも、私とは切り離された案件で…そんな言い方されたら、手を貸したいとも思えないですよね?
この時点で「勝手にすれば?」が私の心を占めるわけです。

会社としての対応もあるので、無視はしませんが。

ママと仕事の両立って大変ですよね。
月並みな言い方でごめんなさいね。
でも、大変だろうなというところには寄り添いたいわけです。

だから、完全在宅で少し難しい場面があっても、何かを言うメンバーは誰もいないし、ましてや出勤してほしいなんて言わない。
どうしても渡すものがあるとかで用事がある時は出向いている…
社内はそうやってなんとかバランスを図れるように努力してきているだのと思う。

経験者以外は本当に理解するのは難しいと思う。
私はママじゃないから、ママの気持ちや本当の忙しさを理解するのは無理だと思う。
だって、私の友達にはパパも主体的に子育てしてて、ママだけが忙しそうには見えない家庭もあるし、離婚してママが忙しいなんて言葉では形容できないくらい忙しそうな家庭もある。
「ママの忙しさ」って家庭毎に違いすぎて、その一言でまとめるには難しい。

私の病気の経験だって「大変だったね」「大丈夫?」と優しい言葉をかけてくれる人もたくさんいるけど、私の本当の大変さは分からない。
そういうものだから。

さて、この人はクライアントに「私はママだから忙しい。メールに答えられないこともあるし、見ないこともある。そもそもメールの返信は私ができる時間にするから、急げと言われても無理」と言えるんだろうか…
極論ですが、クライアントにそうはっきりと言えるくらいであれば強いですよね。
そうなのであれば「私は悪くない」が成立する場面だってあるのかもしれません。

でも、クライアントの対応はどうしてもそうはいかないんですよね。
時間が決まっていることもあるし、そもそも取引先の人がどんな環境で生活しているのかは聞かないし、仕事には関係ないので。

一般論で「会社がどうにかすること」と言いますよね。
そのとおりだと思います。

個人のミスは一旦置いておいて、働きやすい環境で仕事ができるように整備するのは会社の仕事です。
でもね、大きな企業ではそうかもしれないけど、小さい会社では一人一人の役割が大きくて、そうも言っていられない。
「じゃあ、ママは雇うな!」
これもおかしな話でしょう?

会社がどうにかできる環境って、そもそもその会社の規模とかで土台があるんでしょうね。
だとしたら、土台があるのに何もしないで子持ち社員が肩身の狭い思いをしているのは、本当にどうにかしてほしい。

じゃあ、土台云々がない企業はどうしたらいいんでしょうね?
独身者だけで会社を回せっていうのかしら?
面接で「子供は?いるの?じゃあ、採用できません」なんて話をするの?
そうじゃないですよね。

ママであれ、独身であれ、仕事として請け負っていることは責任を持ってほしいし、難しい環境になったのであれば無理しないで声をあげてほしい。
大きな事態に発展する前に。
自分と違う立場の人を、心無い言葉で攻撃する前に。

今回は、会社の体制はどうこういうつもりはなくて。

今までネットの住人であって、自分には関係の無い話だと思っていた「ママ社員」「子持ち社員」との心無いやりとり。
まさか自分に降りかかってくるなんて思っていませんでした。

こういうのって「子持ち社員」が槍玉にあがりやすいけど…
そうではなくて、自分と相手の違いをついて言ってはいけないことは、どんな関係性の上でもありますよ?ってことね。

とりあえず、今回はなんとか納めましたが、どうなるんでしょうかね。

個人的にはクライアントに怒られるって、相当なことだから…
どうしてこうなったのか、自分側に改善可能な点は一切ないのかくらいは「私は悪くない」の呪縛を振り切って考えてもらいたいと思ってしまいます。

子供がいないことを責めるようなことをどスレートに言われて少しお疲れ気味です〜
幸いなことにこのスタッフとは普段顔を合わせなくていいので、自分の気持ちを整えることを優先します。

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