一ヶ月半で50回面接を受けた話

ひっそりと転職活動をしていました。ひっそりと、という割に、数えてみたら活動開始から約一ヶ月半で面接・面談を約50回受けていて自分でもびっくりしました。諸事情あって新卒の就活も前回の転職でもほとんど就活らしい就活をしなかったため、実質今回が初めての本格的な就職活動。なかなか面白い経験もしたのでメモを残します。
ちなみに、自分の転職活動のやり方は全くオススメしません。忙しすぎるので。


そうだ、転職活動をしよう

今年に入ってから現職で色々あり、自分の今後のキャリアについても考えることが多かったので、頭のどこかに転職という単語はありました。一方で、今年の上半期は特に仕事と趣味と旅行で多忙を極めていました。
それが一息ついたある日の真夜中。ふと思い立ち、気付いたら転職サイトに登録していました。
ネットに溢れる転職のやり方の情報を見ると、「複数のエージェントを使うべし」と書いてあるので、自分の業界に特化したエージェントも含め、評判が良いところを3社ほど登録。ついでに、スカウト型の転職サイトにも登録。さらに、「私、フリーランスでもいける気がする…」と思ったので、フリーランスの案件紹介のエージェントにも登録しました。
今だからこそ言えることがあります。——登録しすぎィ!!!

ちなみに転職サイトに「3分で簡単登録!」なーんて書いてあるのは嘘です。
結局、どこも、ちゃんと履歴書やら職務経歴書やらを書いて登録しないと案件は紹介されません。
普通に平日ど真ん中でしたが、仕方なく泣きながら真夜中まで遠い記憶を辿りながら職務経歴書を書き上げました。こういうのは勢いが大事なのでここまでが一晩。

翌日、早速転職サイトから続々とスカウトメールが…。その数なんと一日に数十〜数百件。そして登録したエージェントからも「面談させてください」という電話が。
ここから私の怒涛の転職活動が始まりました。

三者三様なエージェントたち

転職エージェントを三社、さらにフリーランスのエージェントも一社使っていたのですが、実にそれぞれカラーが異なっていて、色んなことがありました。

初っ端からバックレられた(?)、フリーランスのエージェントA社

最初に電話を掛けてきてくれたのは、フリーランス案件紹介のエージェントA社。すぐにオンライン面談が実施されました。
綺麗なお姉さんが、親身に面談してくれます。まずは私がフリーランスについてほとんど知識が無かったため、会社員とは何が違うのか、というところから説明をしてくれました。とても親切!そしてその流れで、私の希望に当てはまる案件を見繕ってくれました。
とりあえず気になる案件をいくつかピックアップして、エントリーしたいです、と言うと「分かりました。こちらの方で応募しておきますね。進捗はサイトのマイページで見られますので随時確認してください。あと今後の連絡はLINEでやりとりしますので、こちらのアカウントを登録して名前を登録してください。送っていただけたら私の方から返信します。」と言われ、面談は終了。
…しかし、LINEを登録し、名前と「よろしくお願いします」と送っても、一向に返事がない。何かミスったか?と思って、エージェントの会社の方にメールでも送ったが、やはり返事がない。
サイトのマイページは、待てど暮らせどステータスは私の「商談希望」という状態のまま。応募されている気配はない。
あんなに熱心に説明してくれたあの綺麗なお姉さんは一体どこに行ってしまったのだろう…。今でも分からない。とりあえず、その後、普通に転職活動が順調だったこともあり、私は「フリーランスはやめとくか…」と思うことにしました。神の思し召しかもしれないので…。

数打ちゃ当たる方式!?とにかくエントリーしまくるエージェントB社

次にオンライン面談をしたのは某業界特化型のエージェントB社。爽やかなお兄さんが笑顔で出迎えてくれました。
まずは転職活動の流れを説明してくれました。お兄さん曰く、最近はコロナ禍の影響もあり、面接回数を減らすために書類選考で絞られる傾向が強くなったとのこと。書類選考の平均通過率は10-15%だそうで、最終的に2-3件の内定を勝ち取るためには30-40件の応募が必要なのだと力説されました。そ、そうなの…!?
というわけで早速案件の紹介に入りました。…求人の量が半端なかったです。
60件ほどの求人がPDFで共有されて、「今から20分ほどお時間取るのでご覧になって、応募したいところ、NGのところに振り分けてください」と笑顔で言い渡してくるお兄さん。1件あたり20秒で判断しろと!!??
焦る私に「とりあえず会社名見て、例えば現職と関係があるとかそういうNGの会社だけより分けてくれたら大丈夫ですから!」と笑顔のお兄さん。何が大丈夫なんだろうか。本当にそれでいいのか。良いわけないだろ。いや、良いのか…?
だんだん分からなくなってきましたが、お兄さんは「ではまた20分後に!」とカメラとマイクをオフにしたため、仕方なく求人に目を通し始める私。いくらなんでも会社名だけというわけにはいかないので、事業内容や業務内容などにも目を通しつつ、希望を○△×の3つに分けて振り分けていきました。
20分後に「終わりましたかー?」とお兄さんは声を掛けてきましたが、「す、すみません、まだあと15社ほど残っていて…」と言うと、悲しそうな顔で「ではあと10分ほど待ちますね。あ、今の間にさらに追加の求人情報を30件ほどピックアップしたのでそれも併せて確認してください!では!」と言い渡すお兄さん。鬼畜か?
死にそうになりながら、最終的には結局最後の方は会社名だけで判断して×をつけ、お兄さんに情報をフィードバックしました。
ふむふむと私のメモを見たお兄さん「じゃあ、×以外は応募しておきますね!」
おーい!!!!私がわざわざ○と△に分けた意味!!!!!(とりあえず○に応募して、ダメだったら△とかって考えてたのに)
その後、「エントリー済みの企業をマイページに反映しておきました」というので見に行ったところ、58件応募されていて白目を剥きました。さっき30-40件って言ってたじゃん!?なんでそんな多いの…!?
私が一ヶ月半で50回面接を受けることになったのは7割この人のせいです。
案の定と言うかなんというか、半分くらい書類選考が通過してしまったため、とんでもない量の面接依頼が入ってしまい、大半を辞退することに…(大半辞退してもこの面接回数)。むしろ書類通って初めてしっかり求人を確認して「こんな企業応募してたんだな…」と思うことも何度もありました。こんなに速攻で面接辞退しまくって、せっかく書類見てくれた企業側からエージェントは怒られないのか…?と心配になりましたが、大量応募が割とこの会社の特色みたいなので大丈夫なんでしょうね。
当然エージェントが担当しているのは私一人だけではないはずで、全員にこんな大量の求人を斡旋しているのなら仕方のないことなのかもしれませんが、たまに、こちらが送った面接日程調整などを失念されて、私がおかしいなと思って催促して発覚することがありました。しっかりしてくれよぉ〜。こっちは人生かかってるんだ。
ただ、このエージェント、別に悪いことばかりではありませんでした。最初の面談の時に私の書いた職務経歴書や履歴書が不十分だったところを、その場でちゃちゃっとヒアリングして修正してくれたり、他にも何か連絡するとその場でぱっと電話かけて疑問を解消してくれたりというフットワークの軽さは凄かったです。紹介してくれる案件も玉石混交ではありましたが、確かに玉も混じっていたので、悪くないエージェント会社でした。

注文の多いエージェントC社

「バリバリ仕事をこなします」というオーラを出したお姉さんが面談をしてくれました。もう何を話したかは覚えていないけど、「結構はっきり言う人だな」と感じたのは覚えています。
私の履歴書や職務経歴書を見てダメ出しをしてきました。ダメ出しの内容は職務経歴書の体裁の部分。たとえて言うなら、表形式で書いているものを、文章で羅列するように、という感じのこと。それを修正して、明日までに提出し直せと言ってきました。ちなみに内容に関しては問題ないとのこと。
え?それ、本当に必要…??
他社エージェントでは言われたことがなく、仮にあったとしてもその程度の内容はエージェントの方で修正してくれるようなものだったので困惑する私。しかし「企業にとってはこの体裁が整っていることが第一関門なんです!」と引かないお姉さん。
こんなことで弾くような企業はこっちから願い下げなんだけどな…と思いつつ、「これをしていただかないとエントリーできません!」と言うので、仕方がないのでその夜に修正して送りました。
しかしこっちには「明日までに!」と言ってきたのに、エントリーがされたのは私が修正した職務経歴を提出してから三日後。おそ…、と内心思いました。
しかもエントリーした旨のメールが妙に長文。何が書いてあるんだ…、と読んでみたら…(以下一部抜粋)

【面接や選考会にあたっての5つのお願い】
・面接前のキャンセルは原則承ることができません。必ずご参加お願いします。応募時に関心があっても、書類通過後のいざという時に悩むこともあります。そんな時は「まず行ってみる」が転職活動の基本です。
・これから一週間は面接対策、予習などをはじめてください。特に、予習が効果的なのは筆記試験です。
・面接や選考会のご案内についてのご連絡は、24時間以内にご返信を
お願いいたします。面接はライバルにも同時に案内されていることが大半です。
……

体育会系なの???
まずは応募、書類選考通過してから考えろ!の方針のB社と真逆すぎて笑いました。でもさ、面接のキャンセルは不可とか言われても、いろんな事情があるわけだし。筆記試験は業界的にほとんどないし…。早めの返信についてもさ、ライバルがいようがいまいが、返信が早かろうが遅かろうが、面接で企業の面接官のハートをキャッチしたもの勝ちでしょ…?
そもそも、職務経歴書の時も思ったけど、この人、相手が働きながら転職活動していることを認識しているんだろうか。新卒と間違ってない?
そんな感じで、割とこのC社のお姉さんには初期から不信感を抱いていました。
そもそも、紹介してくる案件がしょぼい…。私の希望や経歴に合わないものばかり。
たまに、なぜか「○○社、別のポジションで応募してほしいと言っていますが!」という話を持ってくることがありましたが、そのポジション興味ないんよな…。
結局、C社では一度も選考を進めることはありませんでした。(こちらからも、企業からもミスマッチ)

一番まともに見えた、癒し枠D社

落ち着いて穏やかな感じのお姉さんが面談してくれました。なんとなく話があって、和気藹々とした空気で、このお姉さんはエージェントの中でも癒し枠でした。
ちょっと、紹介する案件はショボ目だし、動きも遅めではあるけど…(でもC社よりは断然良い)
このお姉さんも職務経歴書で気になるところがあったようですが(経歴を昇順にするか降順にするか)、それはエージェント側で修正してくれました。やっぱそうだよね…。
このエージェントが一番バランス取れてるわ〜いいわ〜と思っていたんですが、
割と最後の最後の方で、トラブル発生。
担当のお姉さん自身ではなく、アシスタントの人が、お姉さんが不在の間に、私に面接日程調整を希望していないとある企業の面接を調整して決定してしまったという事件があったのです。(別の企業への私の日程調整要望を勘違いしたとのこと)
前日夕方に「明日に決まりました!」と希望した覚えのない企業の面接予定を連絡される私、白目。
他にもその企業の選考に対しては思うところがいくつかあったため、結局面接当日に辞退、という、全員が不幸になる結果となりました。

この世には、理想のエージェントというものは存在しないのかもしれませんね…。

企業の面接でも色んなことが起こる

面接回数は50回ですが、面接を受けた企業の数は23社でした(1企業あたり複数回面接を受けた会社もあったので)。これだけの数受けると、色んな事が起こります。ちなみに以下は全部別々の会社の話です。

  • 1回目の面接で即内定を出される
    →本当に良いんですか?って戸惑った…。もうちょっと私の事知ってからの方がよくない?(転職活動始めて数日目のことで、全然他の企業の選考とフェーズが合わなかったので申し訳ないですが辞退しました。)

  • めちゃくちゃ何度も精神的タフ性、ストレス耐性を確認される
    →つまりめちゃくちゃストレス値の高い職場なんですね…。

  • 面接開始早々、出身中学校について聞かれる
    →転職活動って普通、自分の職務経歴や経験聞かれるものなので、大学でも高校ですらなく、まさかの中学時代の掘り下げに戸惑いを隠せない。履歴書に学校名しか書いてないよ。どうしてそこに食いついた?

  • 最終面接が2回ある
    →これは複数社ありました。「次回最終面接です!」と言われるので、意気込んで挑み、結果を待っていると、再び「次回最終面接です!」という連絡が来て、首を傾げる私。どうやら、むしろ前回の面接の評価は良かったらしく、さらに上の偉い人(役員とか社長とか)に会わせたいということでこうなったぽいのですが…。これに関しては別に不満を持たない人もいるとは思いますが、私的には、第一志望群ではない企業にこれをされてしまうと、後出しでゴールを遠ざけられたように感じて結構ムッとしました。最初に「面接回数が増えるかもしれません」と言われてるならともかく。

  • 誤ったオンライン面接のURLを送られる
    →これも複数社ありました。当然、待てど暮らせど私が待機しているところに面接官はやってこない。相手側が私が来ないことに気付いて連絡してくれて発覚することもあれば、こちらから企業に連絡して発覚することも(恐らく面接官は私が面接をすっぽかしたと思っている)。原因は多分メールを送る人事の人のコピペミス。

  • 面接官が来ない
    →URLミスとかではなく、純粋に面接官が来ませんでした。エージェント経由で企業に連絡するも、企業側も面接官に連絡が付かないと言われ唖然とする。結局40分後にやってきました。あと5分来なかったら私も退室しようと思ってたよ…。遅れた理由は「前の会議が長引いて…。」だって。それほんと??忘れて昼寝してたとかじゃない?? 仮に本当だったとしても、次の予定があるのに適切に会議時間をコントロールできない人はちょっと…、という気持ちになりました。結局面接自体はそのまま40分後ろ倒しになりました。私の貴重な時間が…。ちなみに別の企業でも面接官が20分来なかったことはありました(面接官ではない人事の人は居て、その人が必死に色々話しかけて間を保たせていてくれた。お疲れ様…。)

  • 何度言っても面接日程の調整が上手くいかない(同一人物)
    →企業との間で面接日程を決める際には、企業側が日程候補を指定してくる場合と、こちらの都合の良い日程を提示してその中から調整してくれる場合とがあります。今回は後者だったのですが、こちらが「x月x日 12:00開始〜15:00終了まで」とわざわざ面接終了時刻を書いているのに、「では、x月x日 15:00-16:00 で面接を設定しました!」というような調整の仕方をしてくる企業がありました。その度に「すみません、x月x日は15時までしか面接が出来ないので、再調整をお願いします。15:00終了までという表記は、15:00面接終了という意味です。」というお願いをしなければならず、地味にストレスでした。…これを読んでいる人に聞きたいんですが、「15:00終了まで」って書いたら15:00面接終了という意味で受け取れますよね…???この人複数回これやってきたから少し自分に自信がなくなりました…。

もちろん、普通の面接をしてくれる企業が大半です。でもまあ、多分上記で書いたことは転職活動(就職活動)あるあるなんでしょうな…。

よくあるかもしれない質問

Q. 仕事しながらそんな回数の面接が可能なの?
A. 今はほとんどの会社がオンライン面接なので、現職の時間が調整できれば可能です。
私は現職がフルリモートかつ裁量労働制なので、現職の会議を華麗に避けながら面接を受け、その日にやるべき業務が終わらなかったら夜とかに仕事していました。お陰で全く趣味の活動が出来なくてとても辛かったです。

Q. 1日に何社くらい受けたの?
A. 私は最大で1日4社受ける羽目になりました。複数媒体を使っているせいで、それぞれと日程調整をした結果、同日に被りに被って…。1日3社の日も結構ありました。絶対にオススメしません。
連続3社面接3時間ぶっ続けの時に、飲み物か何かに当たってしまったのか酷い胃腸の痛みに襲われ、冷や汗をかきながら、画面にリバースしてしまいそうになる衝動と戦いながら、笑顔で相手の質問に答え続けて正直死ぬか(もしくは社会的な死を迎えるか)と思いました。身体も痺れて目の前も白くなっていたので、自分が何を聞かれて何を答えたのかもよく覚えていないんですが、不思議とその日の面接は全て合格していたので、きっと上手く平静を装えていたんでしょうね…。
私は元々面接的なものは得意だったのですが、完全に慣れてしまって、途中からは面接10-15分前に初めてその会社のHPを見てさらっと企業研究をして面接に挑む、というルーチンが出来てしまいました。よくない。

私の転職活動の顛末

スカウトサイトで私が興味のある分野のポジションでスカウトメールを送ってくれた会社に自己応募していたんですが、結局そこが一番魅力的で…、最終的にエージェントの求人ではなく自己応募した企業に決めました😂
エージェントB社の求人も悪くなかったんですけど…、様々な条件を検討した結果…。

結論

  • 転職はエージェントだけでなく、スカウトサイトなども使うと思わぬ出会いがあって良いかも。人任せじゃないのは結構大事。

  • エージェント利用も悪くないけど、1社くらいで良いかも

  • たくさん求人応募を迫られても断れ!

  • 1日に面接はせいぜい1,2回くらいがオススメ。あと面接と面接の間に30分くらいあった方が良い。

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