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泣きたいときに泣けますか

自分の感情を素直に表さない人が多い。
どんどん感情が積み重なり、身動きが取れなくなる。
最近メディアでそんな場面に触れる機会があった。

「#家族募集します」のシーン

大人が笑いながら号泣する姿が印象的だった。
主人公は「大変だったね」「頑張ってるね」って言って欲しくない。笑ってほしいとのたまう。
それでも、居合わせたみんなで泣いてしまう。
何が子どものためか答えが出でず、グズグズと引きずってしまう。
何気なく見たTBS系金曜ドラマ「#家族募集します」の初回の最後のシーン。

誰でも人生には根雪があるという人がいた。(某業界で超有名な方です。)
家族との確執などでどうにもならなくて、自分が我慢するしかなくて、そのうち感情さえ麻痺してしまう。

いや、忘れてしまったわけではなくて、どうにも手がつけられないのだ。そういう気にならない。
いつか雪解けの時期が訪れるのを期待して待つしかない。
もしかして、それは忘れたころに融解するのかもしれない。

もうあかんわ日記では

岸田奈美さんの著書で、父親に先立たれた後、親と姉弟を養うために、女で一つで育て上げる母親について言及がある。
長女である筆者は大人になるまで気付かなかったが、あるとき母親がずっと自分を殺して家族を守ってきたことに気づく。
あまりに一生懸命なために、自分の配偶者が亡くなったことを悲しむ暇も余裕もなかったのだ。
後日その母は、子どもの成長のあと、クリニックでのカウンセリングを積み重ね、自分の悲しみに対して素直に泣くことができるようになったという感動のお話だ。

まとめ

先述したが、人には誰にでも根雪がある。
そのことに向き合うには、色々な巡り合わせが必要だ。
無理矢理向き合おうとしてもうまくはいかない。
本人がどんなに頑張ってもダメだし、周りの人が自己満足で同情しても意味がない。家族ですら立ち入れない。
自分の中の根雪が顔を見せるのはいつだろう。
酷暑厳しい時期に、雪山について思いを馳せるのも一興か。

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