プレゼントって、それを考えてくれてる時間も込みで嬉しいよね。
先日、40歳になりました。
40代って魅力的だな、とずっと思っていたので、無事に迎えられて嬉しいし、あと、1つだけ年下の夫より年上になれるこの数ヶ月間は、毎年なんとなくワクワクする。
数ヶ月後に夫が追いついてくると「いやー今年も終わっちまったか」と思う。
そんな夫はここ数年、毎年絵を描いてプレゼントしてくれる。
私はこの絵が何より楽しみで、誕生日の朝はドキドキしながら起きる。
そしていそいそと自分のiPad(そういやこれも誕生日に夫にもらったな)を開く。
ありがたいことに、今年も待ち受け画面が新しい絵に替わっていた。
今年の絵のテーマは「入園式」だった。
実は、待ちに待った入園式の日、ちょうど娘が風邪を引いて出られなかった。
だからもちろん記念写真もない。
この日のために新調したセットアップスーツも1度も着ていないままだった。
でも夫の絵の中で、私は桜の花びらが舞う中、そのスーツを着せてもらっていた。
なんて気の利いた設定なんだろう。
夫の絵はいつも素晴らしくて大好きだけど、初めて泣きそうになった。
もし入園式に出席していたら本当にこんな感じだったんだろうなぁ…と絵の中でも家族の撮影係を務めている夫が愛おしくなった。
「プレゼントって、それを考えてくれてる時間も込みで嬉しいよね」なんて、プレゼントしてくれた相手をヨイショするための大袈裟な表現だと思ってたけど、この絵に関しては本気でそう思う。
来年はどんな絵を描いてくれるのかな。
いつかこの絵をまとめて画集にしたいな。