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ちょっとニッチな児童文学⑩『笹森くんのスカート』
ちょっとニッチな児童文学もなんとか10作品目を迎えました。
今回紹介する児童文学は神戸遥真さんの『笹森くんのスカート』です。
スカートをはいた笹森くんと同級生たち夏休み明け、笹森くんがいきなりスカートをはいて登校して来た。(笹森くんは見た目も良いから実はけっこうモテ男子です。)
その様子を5人の登場人物が自分の置かれた立場から好き勝手に解釈していきます。
最初にネタバレをしておくと、笹森く
ちょっとニッチな児童文学13『ぼくらの胸キュンの作り方』
こんにちは。ちょっとニッチな児童文学にようこそお越しくださいました。
このnoteを投稿しているMaemichiと申します。
「ちょっとニッチな児童文学」では、世の中であまりメジャーとはいえないジャンルの児童文学を、わたくしMaemichiがつらつらとご紹介いたします。
内容には多くのネタバレを含んでいるのでご注意を!
今回ご紹介するのは、神戸遥真さんの『ぼくらの胸キュンの作り方』です。
あら
ちょっとニッチな児童文学⑨『ぼくたちはまだ出逢っていない』
継がれていく3人
こんにちは。maemichiです。今回は八束澄子さん作、『ぼくたちはまだ出逢っていない』をご紹介します。本書でフォーカスされている題材は「金継ぎ」です。
中心となる人物は3人です。
イギリス人の父と、日本人の母を持つ中学3年生の陸。彼は金色の髪と日本人離れした体格で目立つ容姿のためかいじめの標的になっている。
陸の親友の樹。生まれた時から腸に持病があり、陸とは正反対のおとなしい
ちょっとニッチな児童文学⑧ 『スペシャルQト(キュート)なぼくら』
初めましての方も、お久しぶりの方も新年あけましておめでとうございます。maemichiです。noteの更新、すっかり停滞しておりました。去年も新年明けてしばらくは定期的に更新していたのですが、いくつか更新してその後、まったく続かず……。今年はどれくらい更新できるやら。
ということで、新年初更新してみようと思います。
新年1発目の更新は如月かずささんの『スペシャルQト(キュート)なぼくら』です。
【小説】 招待状とキッチン
もしかして。以前送ったメールで気を遣われているのかと思った。
別に同学年の親しい人がいなくても、顔見知りの先輩たちがいればそれなりに楽しめる。
披露宴を上手く切り抜けるくらいの処世術は身に付いていると思う。
披露宴は式を挙げる新郎新婦とか親族のためにするのであって、本人たちが式に出席してほしい人を呼べばいい。
さっきのメールでは私に気を遣って私と同学年の後輩を呼ぶといっているのか、ただ本当に来
ちょっとニッチな児童文学⑤『ソラモリさんとわたし』
こんにちは。Maemichiです。「ちょっとニッチな児童文学」へようこそお越しくださいました。このnoteでは世の中にあまり知られていないであろう児童文学作品をネタバレ込みで紹介します。ご注意ください。
さて今回は。はんだ浩恵さんの『ソラモリさんとわたし』をご紹介いたします。
初版は2021年の12月。ごく最近出版されました。ちなみに第3回フレーベル館ものがたり新人賞受賞作品だそうです。わたく
スマホに穴があいた話
スマホって穴があくんですよ。知ってました?」
「えっ、どういうこと!?画面にあいたんですか!?」
12月、スマホに穴があいた 。職場の事務員Oさんに話したら、目を見開かれた(Oさん、いいリアクションをありがとう)。
スマホに貼ってあったマスキングテープをそっと剥がしてOさんに見せた。マスキングテープの下ではガラスが割れ、少しだけスマホの内部が見えている。
「うわ、ほんとだ!穴があいてる。こ
週6日、手話を練習する
こんにちは。Maemichiです。前回「ちょっとニッチな児童文学」で『透明な耳。』を紹介させていただきました。
詳しくはこちらです。
その中で、「週に6日、聴覚障がいをもっている人から手話を習っている」とい話に触れました。そこで今回はどんなふうに手話を教えてもらっているのかnoteでシェアしていきたいと思います。
①手話をする時間
毎日夜の8時45分〜9時までの15分間です。毎日少しずつ