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12.ドッペルゲンガーの話。後編

1つ前に自分のドッペルのお話をした。
ぶっちゃけ自分では見た事ないからあまり実感がない。

今回の話は私が見た、ドッペルゲンガーというより
推しにとてつもなく似ていた人の話。

私の家族は月に1度日曜日
夜ご飯を食べに外食をしていた。

某有名チェーン店が多かったけれど、
それぞれ食べたいものを言い合って、
お父さんが「よし、今日は○○や!」
と、決定権がお父さんにはあった笑

ある日曜日のこと。
ラーメン!オムライス!焼肉!と、
それぞれ食べたいものを言ってると
お父さんは誰の意見も聞かず
「今日は王将や!」と。

餃子の王将。
いやすごく美味しいんですよ、
餃子はやっぱり最高だし、
よく生餃子を買ってホットプレートで焼いて食べたりもしてた。

けど、私もお母さんも弟も少し期待をしていたから
「えー」という反応。

お父さんの実家は小さな食堂をしていた。
そう、私のおじいちゃんとおばあちゃんが。

小さい時からよくおじいちゃんが作ってくれるだし巻き玉子が好きだったし、
遊びに行く度大量のかまぼこ板があってよくお店の中でドミノを作ったりして遊んでいた。

そんなお店並ぶ料理はほとんど和食。
一つだけオムライスがあった。

お父さんはほとんど和食とその他には
お好み焼き、オムライスくらいしか食べてなかったそう。

初めて王将の餃子を食べて衝撃だったらしく
よく好んでいた。

その日も王将!と決めたお父さんは意見を曲げない。
そして王将大好き人間な人なので
店によって味が違うこともよく分かってたし教えられてた…

その日曜日は高速道路の手前にできたまだ比較的新しい店舗に行くことを決め、
ここ初めてだから当たりがハズレか気になるお父さんと
既に来週何食べようか考えていた私…

名前が呼ばれて店員さんがお冷を持ってきてくれた。

その時に衝撃が走った💥


だってその店員さん、男性だったんだけど


本当にこんな感じ、髪は長かったけど


黒柳能生氏にそっくりだったから。


またまた〜
って思われてもいいや、私はメニュー選ぶ前に
家族に
「さっきの人黒ちゃんすぎん?!」
と言うと
「わかるわあ…」とお母さん。

お父さんは
「背も高い、目つきも似てる、
でもちょっと普通ではないよね笑」
って。おい

その時13歳くらい?ちび黒は
その黒ちゃんらしい人を目で追って
そそくさとご飯を食べて監視モード。
今思うとだいぶヤバい。笑

頭ではわかってても王将で働く黒ちゃんに違和感は感じなかったから。笑
頭の中では(今ツアーしてないからほんとに働いてるのかもしれない!)って本当に思ってた笑

その日を境に日曜日どこ食べに行く?
との声に
黒ちゃんがいる店!(その王将のこと)
と声を上げては黒ちゃん激似の人が
一生懸命働く姿を見てた。

しまいにはこっちに来る!!とかドキドキしちゃってね笑

なかなか鋭い目と、落ち着いた雰囲気、
七三分けの黒髪、声も確かに低かったんだよな。

そして何度も通いつめて迎えた春、
黒ちゃん似は辞めていた……
夕方以降なら大体出勤してるはずなのに2回行っても
見ることは無かったし。(最早ヤバいやつが言うやつ)


ここからは個人的予想。

お店の近くに美術大学があった。
あの黒ちゃん似はその大学に行ってて、
その春卒業したんだと。

いなくなってから気づく、悲しさ
(本人ではないんだろうけどね。)

追っている時は楽しかったし、目が合うだけで
ドキドキして、「モテるんやろうなあ…」
と家族で話してたり。
いざいなくなると寂しさと言うより
1度でも話しかければよかったという後悔がうまれてた。
(何度も言う、本人ではない)

ただ、「貴方!SOPHIAの黒ちゃんに激似ですよ!」
って事は教えてあげたかった。
(お兄さんそれを聞いたとて…笑)


でも自分が好きな人に似ている店員さんを
見つけたのも奇跡だし、

黒ちゃんがSOPHIAとして活動していて
長い9年間があったけど
またこうして活動をしてくれていることは
夢にも思ってなかった。

そして未だに黒ちゃん黒ちゃんと
私が好きでいられるのもすごいことだなって。

当時の自分と今の自分。
成長してないかもしれない。

あれはほんとにドッペルゲンガー的経験だった。

黒ちゃんのドッペルゲンガー、
あと2人どこにいるんだろうか。。

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