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それでもやっぱり私には

ようやく念願のメガネが出来上がり、引き取りに行った。メガネを日常的に着けている人には分かると思うことだが、メガネの汚れは気持ち悪いもので・・・私はメガネを洗う癖がある。

ハンドソープで手を洗うときに、一緒にメガネを洗浄してしまう。
そうすると、再度メガネをかけたときに洗顔したばかりのような心持ちになる、と言ったら分かってもらえるだろうか。

メガネ屋の店員さんから「曇り止めの処理をしてあるので、軽く拭くくらいにしてください」と言われた。
「洗っちゃいけないですか」
と当然、質問をする。
「洗うと、曇り止めの効果が弱くなってしまうんですよ。あと、強く擦るのもダメです」
メガネ店員さんは、優しい表情で強めに仰った。

また、新しいメガネをつけて、商業施設の他の店で商品を見てまわった。よく見えるから練り歩いた。ウインドーショッピング、というものだ。
あるお店でイヤリングを見つけた。
小さくても、しっかり存在感があった。

「あの、新作のミカンのイヤリングをください」と店員さんに話した。
いぶかしげに?と一瞬顔の位置が止まり、
その後、あぁ、と理解した風に新作のイヤリングに向かった。
「コレですか。柿ですけど、これでいいですか」とイヤリングをそうっと持ち上げた。

「あ、柿だったんだ。ミカンかと思った。現品以外にもあれば、それください。無かったら、メンダコにします」
と店員さんには謎の選び方をした(と思う)。

現品以外にも在庫があり、私はミカンに見えた柿のイヤリングを1つだけいただいた。

だって、一度そう見えると、それにしか見えないんだよね。

メガネと同じく。一度、そう思ったら、とことんそう思い込むの、悪い癖なんだ。悪いと思ってもそうしてしまうのが、クセなんだもん。何歳になっても、変わらないなぁ。
かわいいイヤリングを買っても、おばさん、頑固なとこ、老化でより強さを増している気がする。でも、仕方ない。他人に迷惑をかけない部分は、仕方ない、で済まそう。
それでも可愛いアクセサリーは、正義だ。

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