大阪弁

大阪弁の「あんなー」は、関東での「あのね」や「あのさぁ」なのだろうけれど、同じ意味でも使われ方に微妙な違いがあるような気がする。

上司に当たる人が部下に対して「あんなー」と話すことがあっても、逆に部下が上司に「あんなー」とは普通は言えない。その点では「あのね」も「あのさぁ」も同じだろう。

そもそも東京では仕事上の付き合いの人(上司であろうが部下であろうと取引先であろうと)に対して「あのさぁ」なんて普通は言わない(体育会系ブラック企業とかなら言うかもしれないが、、)失礼で、場合によってはパワハラで問題になるぐらいだけれど、『大阪弁コミュニケーション?』では、仕事上でも「あんなー」はよく聞くし、他の意味合いもある気がする。馴れ馴れしさの中に親しさの意味もあれば「お前より俺の方が上である」と暗黙に言ってるような感じさえもある。緩やかなマウントとでも言うべきか。実のところは本人に聞かないと分からないが、有名な「京都人の話す表現の表と裏、本音と建て前」のようなものが大阪人にも種類は違うが充分にある気がする。おそらく無意識でやっているような大阪人の自然な対人コミュニケーション方法なのだろう。

まあ関東人にも同じようにあるのだろう。めんどくさい。


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