スナフキンごっこ

関西で好きな場所も少しずつ出来てきた。

服部緑地は運動場やプールもある大きな公園。関東で例えると、、雰囲気的には駒沢公園や木場公園だろうか。池もあるし、水元公園に近いかもしれない。そこまで広くはないけれど、土地に起伏があるのでぐるっと散歩して回っても立ち位置や角度で景色が違って見える気がして飽きない。空が広い。

関東の公園と大きく違うのは、管理が緩いところだ。「釣り禁止」の看板があるが釣りをしている人も多いし、バーベキューOKエリアもある。小さなテントを張ったり、ハンモックを木に縛り付けて寝てる人もいる。

関東だと相互監視の目が強いし、管理する側もきっちり仕事をするので「ダメなことはダメ」だけれど、関西はそこまでルールに厳しくない。それでもネットを見ると利用者マナーに対する苦言が多いので、そのうち厳しくなるのかもしれない。

この公園を歩いているとムーミン童話に出てくるスナフキンになったような気がしてくる。関東人はヘムルやフィリフヨンカのようなタイプが多いけれど、大阪人の性格はミムラ族に近いような・・。スナフキンはルールが大嫌いなので、立て看板を引っこ抜いたりしてしまう。私も塀が大嫌いだし『〇〇禁止』の看板なんて無くなれば良いとは思うけれど、現実の状況は、大音量で音楽を流したり、ゴミ捨て場に山のように捨てられているバーベキューのゴミを見てしまうと、やっぱりある程度のルールは必要なのだろう。みんなが互いを尊重して迷惑をかけないように気を遣えれば良いけれど、、。そんなことを考えていたら、ムーミン谷はやはり童話の世界であって本当の自然ではないのだなあと思った。構成している要素は自然物ではあるけれど、誰かが意図をして作り、管理されている公園のような感じなのかもしれない。日本の田舎のように雑草を地域で共同で刈ったり、害獣を駆除したり、見えないところで誰かが苦労したり管理をしたりしなければ、悪い奴らがのさばってたちまち無法地帯になってしまう。

リュックに必要道具を入れて、焚火をしたり、釣りをしたり、ハンモックで昼寝したり、小さなテントの中で本を読んだり、スナフキンごっこも出来そうだ。


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