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原付バイクの旅(東京から大阪)

体力が持つかどうか心配で前日の夜はなかなか眠れなかった。このまま眠れずに朝方の出発をしてしまうと道中は寝不足でツライ事になりそうなので、いっそのこと深夜に出発してしまって、宿に早めに入る計画に変更した。夜なら涼しいし、車も少ないから良いだろうと。気がはやり12時頃!に葛飾区の自宅を出発した。折角だから、最も東京らしさを感じる皇居のお堀や官公庁のある通り、東京で一番好きな街の神保町を通った。東京は深夜でも歩いている人が沢山いた。至るところで道路工事をしていた。深夜に働く人(道路工事する人)が沢山いるからこそ道路が維持されるのだなあとしみじみ想う。大昔に手軽にお金が欲しくて少しだけ警備員のバイトをしたことがある。ペアを組んだおじさんとトランシーバーで喧嘩したなあ。馴染みのある国道246号を進み、景色を眺めては色々な思い出が蘇ってきた。さようなら東京。あっという間に神奈川に入った。厚木、沼津の標識を眺めながらひたすら進む。「御殿場」「静岡」などの道路標識を見ながら順調に進んでいることを知る。深夜3時頃、御殿場付近で1回目の給油。富士山が見えるはずだが真っ暗で何も見えない。そのまま静岡県の国道1号をひたすら走る。原付が入れないバイパスなどもあり、一回間違えて進入してしまってヒヤヒヤした。警察に見つかったら罰金だ。途中から国道150号に進み海沿いを走る、途中に雨が降ってくる。虫がバチバチと顔に向かって飛んでくるゾーンもあった。昼間なら景色がとても良いのだろうけど、周りは真っ暗で雨も降っているので辛かった。なんとか耐えて浜松で2回目の給油。そこから豊橋や名古屋方面へ向かう途中、辺りが明るくなってきた。明るくなって車が増えてきた。ひたすら名古屋に向かう道中、眠気が襲ってきて、コンビニでコーヒーを飲んで休憩。地図を見ながら、このペースなら1泊する必要はないと覚悟する。そのまま大阪に行ってしまおう。名古屋では高速道路のような国道23号を通る。原付2種は乗れると事前に調べていたのだが、スピードが速くて怖かった。そこから大津方面に行き京都を通って大阪へ。このルートの選択は間違えた気がする。山の中で景色は良かったがだいぶ遠回りであった。16時に大阪の淀川区に着いた。京都から大阪までの国道1号は、周りの運転も荒く、思ったよりもキツかった。それにしても東京に比べて警察の白バイが全然走ってない。捕まる比率が低いから、運転も荒くなる原因の一つだろう。新大阪にあるスーパー銭湯で疲れを癒して、目的地に着いた。東京から大阪までほぼノンストップで16時間ぐらい走ったが、意外と体力は平気であった。バイク(スーパーカブ110cc)も故障することなく調子が良かった。ガソリンも3回の給油で、計1500円ぐらい。このバイクを買ってから10年ぐらい経ったが、初めて本気の力を見た気がする。こいつは見た目はカッコよく無いけれど、実力は凄い! 大阪でも大切にして末長く、壊れるまで乗ろうっと。おじさんの体力に自信がついた。まだまだいけるぞ。

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