2023年7月モーショントレース会 感想戦
弊社の動画制作チームで先月からモーショントレース会というものが始まりました。
「好きなモーショングラフィックスをトレースして技術を吸収しよう」という目的の勉強会です。
というわけで毎月この会の感想戦をnoteでしていこうかと思います。
今回は7月分です。
今回トレースに挑戦した作品
今回はこちらの作品のトレースに挑戦しました。
現在LIKI.incという映像制作会社に所属しているSHIROTA.(@shirotatakajo)さんの自主制作モーショングラフィックス作品です。
この作品を選んだ理由としては、
① グラフィックス、モーション共に見ていて気持ち良く、
自身の引き出しに入れたかった。
② SHIROTA.さん本人がこの作品のaepファイルを販売しているので、
トレース後の答え合わせができる。
③ SHIROTA.さん曰くこの作品の制作に掛けた時間は8時間程とのことで、
同じくらいの時間を掛けてどこまで再現できるか
トップクリエイターと自分の制作スピードの相対確認ができる。
(制作時間無かっただけの後付け)
トレース結果
そしておおよそ8時間掛けてできる限りトレースした結果こうなりました。
いやー完全再現には程遠い…。
各シーンの雰囲気とモーションのおおまかな再現はできていますが、
ディティールには全然手が届かなかったです。
このボリュームとクオリティを0から8時間で制作するのは本当に凄い。
この制作の速さを再現するには、センスと技術を磨くだけでなく
効率化への意識もまだまだ必要だなと感じました。
「真似してみる」ことの重要性
正直自分は今まであまり模写やトレースといった
「真似」をすることと自身のスキル向上がイマイチ結びつかず
今回のトレース会も内心消極的だったのですが、
実際やってみると
「あ、ここパッと見シンプルに見えるけどこんな複雑にマスク掛けてデザイン性を高めているのか」とか
「長尺シーンと長尺シーンの間に挟む数フレームのシーンでもこんなにこだわってデザインしているのか」とか
見るだけでは分からなかった視点での分析ができて参考になりましたし、
「この螺旋的な動きを再現するにはアンカーポイントをずらしながら回転させると良いかな?」とか
「このランダムな背景パターンを一つ一つシェイプを置いていく方法で再現するのは時間が掛かってしょうがないから、フラクタルノイズをアルファマットにする方法でやってみよう」とか
短時間故にゴリ押しができない中で如何に工夫して再現するかという部分で
かなり頭を使ったので、そういう点でも成長できたなと感じます。
トレース、侮っていました。
今後もこんな感じで月1トレース頑張ります!
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