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中毒と習慣と

仕事の区切りがついたので、珈琲屋に豆を買いに出かけた。
梅雨の中休みで、夏のような青空が広がっていた。

この珈琲屋で豆を買うようになって20年以上になる。豆の種類はいつも同じ、ボルカン・アスールの深入りだ。
コスタリカの農園で収穫されるボルカン・アスールは、独特な香りと優しい酸味があり、飽きることない。もちろん他の店でも豆を買うこともあるが、結局、続けてとなるとこの豆に落ち着く。朝起きて、これを飲むのが長年の習慣となっている。

それにしても、20年も同じものをほぼ毎日飲むって、考えてみるとすごいことだ。大好きなものだって、20年も経つと飽きたりするだろう。逆に嫌いなものだってそれくらい経つと食べられるようになる、ってこともあるだろう。嗜好は変化するものだから。

だとすると、このコーヒーの件は、習慣というより、中毒に近いのかも知れない。喫煙者じゃないのでわからないけど、タバコを吸うって感じに近いのかな。

暑い中、そんなことをぼんやり考えながら家に帰ると、猫たちが静かに寝ていた。彼らは日中はいつもて寝ていて、夕方、ご飯が近くなるとにモゾモゾと活動を始める。これは間違いなく習慣だな。

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