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ユキノシタの花

春が進み、庭木の葉は勢いよく生長し、
庭がだんだんとにぎやかになってきた。
そんな木々の足元で、今年もユキノシタが白い花を咲かせた。

ユキノシタは、ユキノシタ科の常緑多年草で、
日陰の少し湿った場所に繁殖する。
花は5弁で、下の2枚が他よりも長細く、
どこか袴をはいた人形を思わせる面白さがある。

花の面白さとは裏腹に、ユキノシタは実に繁殖力が強い。
我が家の小さい庭でも、一角に少し植えただけなのに、
濃赤色のランナー(走出枝)をグングンと伸ばし、
気がつくとかなりの範囲を覆うように広がっている。

ただ広がるだけならばよいが、葉の下の土はジメジメとして、
ナメクジがたくさん出るから、かなわない。
ぬめぬめとした触感に恐怖を感じながら、
これ以上は広範囲にならないように、ときどき抜いている。

毎年剪定をお願いしている庭師さん曰く、
若葉のころは天ぷらにして食べられるそうである。
生来の食いしん坊なので、一度はつくってみようとも思うけど、
ナメクジが頭にちらつき、まだ試していない。

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