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知事公邸等の現状及び基本的な考え方について(2023.11.7 北海道議会 総務委員会 質疑)

 皆さん、こんにちは。
 北海道議会議員の千葉真裕です。
 令和5年11月7日の総務委員会において、質問を行いました。

 今回登場する、「知事公邸等の現状及び基本的な考え方について」の基礎となる検討状況については、下記をご参照ください。

 道は、知事公館・近代美術館エリアの在り方について、我が会派の同僚議員の質問に対し、エリア全体の目指す姿やその実現に必要な機能の配置を盛り込んだ総合的な活用構想を来年度にも策定できるよう取り組む旨、答弁したところであり、ただいま報告のあった「知事公邸等の現状及び基本的な考え方について」は、この構想策定に向けた基本的な考え方等を整理したものとのことですが、以下、数点伺います。

1 知事公邸の民間借上の継続について
 まず、知事公邸の民間借上についてであります。
 鈴木知事は、就任当初は従来の公邸に入居されたものの、令和元年10月には退去され、以降は民間から借り上げた住宅を知事公邸として使用されています。 
 この間、道では、「知事公邸のあり方に関する研究会」を立ち上げ、有識者から意見を伺うなどしながら、庁内においてその在り方を検討してきたと思いますが、今回、借上げを継続するとした考え方について、伺います。

【答弁:白幡 総務部行政局管理運用担当課長】
 知事公邸についてでございますが、知事の職務の性格上、災害などの緊急時におきまして、迅速かつ的確に対応するためには、知事の住居としての公邸は、行政上必要な施設であると認識してございます。
 現在、民間住宅を知事公邸として借り上げ、対応しておりますが、緊急を要する場合にも公務遂行上、支障がないことや、経済性などを考慮しまして、今後も、民間借上を継続していく考えでございます。

2 知事公邸、宿舎等の取扱いについて
 次に、知事公邸等の建物についてであります。
 老朽化に加え、文化財等の位置付けもされておらず、今後も活用する見込みもないとのことですが、これら建物の取扱いを具体的にどうしていくのか、解体するということなのか、道の考えを伺います。

【答弁:清水 総務部行政局財産担当局長】
 知事公邸等の取扱いについてでございますが、知事公邸は、老朽化が著しい状況にあり、今後、長期的に使用していくためには、多額の工事費が見込まれるところでございます。
 また、副知事公邸を始めとする宿舎等につきましても、老朽化が著しく、長期間使用されていない建物もあるため、民間借上に移行してまいる考えでございます。
 居住区域内のこれらの老朽化した現建物は、文化財等の位置付けもされておらず、今後活用する見込みもないことから、解体に向けた具体的な検討を進めるとともに、居住区域の有効活用策を検討してまいります。 

3 知事公館及び緑地の取扱いについて
 次に、知事公館及び緑地の取扱いについてであります。
 知事公館については登録有形文化財として、緑地は環境緑地保護地区に指定され、歴史的・文化的にも、また、札幌の中心部の貴重なみどりとして保護されるべきものであり、環境の維持・保全は重要であります。 
 今回報告の基本的な考え方の中では、この点に加え、知事公館の更なる開放や緑地の機能充実の検討も合わせて示されておりますが、その具体的な内容について道の考え方をお伺いするとともに、老朽化が著しく改修は困難とされる知事公館の附属建物については、これを解体するとのことなのか、併せて伺います。

【答弁:清水 総務部行政局財産担当局長】
 知事公館及び緑地の取扱いについてでございますが、登録有形文化財である知事公館や、環境緑地保護地区に指定されている緑地につきましては、適切に保全・維持しながら、道民の皆様からご意見をいただき、更なる利活用を図る必要があると考えてございます。
 このため、道では、道教委と連携して、先月、知事公館・近代美術館エリアの遊歩イベント等を開催いたしまして、来場された多くの方々から、このエリアの利活用に向けた様々なご意見をいただいたところであり、今後とも、地域住民の方々はもとより、道民の皆様などから丁寧にご意見を伺い、検討してまいります。
 また、知事公館の附属建物は、老朽化が著しく、基礎コンクリートの劣化など改修が困難な状況にあることから、解体に向けた具体的な検討を進めてまいります。

4 今後の進め方について
 最後に、今後の進め方についてですが、今年度実施する調査等として、近代美術館等の整備方法の技術的検討調査と道民ワークショップが挙げられていますが、そのスケジュールと具体的内容について伺うとともに、このエリアの活用構想の策定にあたっては、今回のように検討に係る道の考えを段階的に示しつつ、丁寧な議論・検討を重ねる必要があると考えますが、今後の進め方について、道の所見を伺います。

【答弁:山本 総務部長】
 今後の進め方についてでありますが、今年度実施いたします近代美術館等の整備方法の技術的検討調査は、近代美術館の整備方法として示されている3つのパターン別に、経済性や環境性などに関しまして、外部委託により今年度末までに専門的見地からの評価を行い、報告書を取りまとめることとしております。
 また、道民ワークショップにつきましては、先月実施したイベントに加え、札幌以外の地域にお住まいの道民の皆様にも、このエリアの状況等を紹介いたしますとともに、エリア全体の価値を高める利活用のあり方などにつきまして、ご意見を伺うこととし、来年3月までに実施する予定でございます。
 道といたしましては、このエリアを魅力あふれる「文化」「芸術」「歴史」の発信拠点として活用するため、今後とも、幅広く道民の皆様や外部有識者の方々などから、ご意見を伺いながら、エリア全体の目指す姿やその
実現に必要な機能の配置などの検討を進め、来年度にも、総合的な活用構想を策定できるよう、取り組んでまいります。

(指摘:千葉 真裕)
 私は、知事公館・近代美術館エリアは、まさに北海道の顔となる重要なエリアであると考えますので、今後もしっかりとご対応いただくことをお願いして、私の質問を終わります。(了)

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