40歳の孤独
きっと暇なのだと思う
孤独感と虚無感に包まれてひとりモヤモヤしていられる時間がある
そういうことなのだろう
仕事は以前に比べて体力的にも精神的にも負担の少ない職種に変わった
小さな命は気がつけば私の手を振りほどき 自分の世界へと羽ばたいていく時期がきっともうすぐそこにきている
そしていちばんの悩みのタネである我が配偶者は Covid-19により母国から戻って来られないまま半年以上が経つ
モヤモヤする時間ができて当然
もともと多いとはいえない友人たちも それぞれの人生が物理的にも内容的にもあまりに離れすぎていて 頻繁に会えるほどの状況ではない
十人十色さまざまな40歳があるだろう
絶望的というほどではないにしても ただただひとりふわりと孤独感に包まれる
わたしにとっての40歳とはきっとそういうものなのだ
鏡の中の自分と同様
この孤独を受け入れることでしか 前には進めない
モヤモヤという言葉で表せるほど ソフトで温かい孤独感でまだ恵まれているのだと そう思えるようになった
音楽を聴き 本を読み 空を見上げ 夜に食器を洗うことを明日に延ばさなかった自分をほめる
そんなただのおばさんは あの日あの唄声に突然引き戻された25年前に溺れながらも 少しずつこの40歳の現実を孤独を受け入れ 50歳に向かって歩み始めようとしている
そこに音楽を楽しむ気持ちがあることのありがたさ
心の片隅に15歳の自分が残っていることの心強さ
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