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Re:start

いつか

いつか

と願っていた夢が叶ってしまった


浅岡さんの音楽をこの目と耳で感じたい  という夢

わたしがCDや配信ライブで心奪われていた浅岡さんの歌声

ライブで聴くそれは 

想像をはるかに上回るほど魅力的で不思議な力にあふれていた

心動かされる美しさが目の前で奏でられる

この素晴らしくただただ尊い時間を過ごせたことで

また今ここからがんばっていける

そんな力をもらえるライブだった 

浅岡さん サポートメンバーのみなさん スタッフのみなさん

本当にありがとうございました

ステージに登場された瞬間 そのオーラに息を呑んだ

スモークを背に浮き上がる影

浅岡さんだけでなく

馬場さんをはじめサポートメンバーの皆さんから漂う 

音楽を生業とされる方の本番直前の引き締まった空気感

神々しすぎて瞬きすら忘れるほどに見つめてしまう


そして始まるライブ

ライブハウスは何年ぶりだろう

音が鳴った瞬間にエネルギーが会場におさまりきらないほどに弾けるようなこの感覚を何年ぶりに感じただろう

今回わたしは自分のわがままを押し通し小学生の娘を連れてきた

もちろんアニソンバトルで歌う浅岡さんを見て「わたしも行ってみたい!」と本人も賛成したけれど

ライブハウスがどんなものなのか知らない彼女を連れてきたのは間違いだったのかもしれない

準備不足も否めずライブ用の耳栓も持ち合わせていなかった


早朝から新幹線に乗り東京観光までしたあとのライブ

会場の空気に飲まれ 眠気も加わりもう帰りたいと言い始める娘

母親として失格だな そして周りのみなさんにも迷惑だ と自己嫌悪に陥る

しかし曲が進み 浅岡さんのMCに笑顔が出始める娘

肉まん あんまん ピザまん 

毒入りの…というあたりでは心から笑っていた


歌に加えMCでも子どもを惹き込むほどの浅岡さんの魅力に私はまた救われた


そして浅岡さんが悟空のフィギュアを手にされた後 

ついに始まった「DAN DAN 心魅かれてく」

「聴けてよかった」

娘が帰路に発した言葉


あっという間の東京3日間


今回の東京旅行はCovid-19により見送った昨年の春休み東京旅行の再計画

昨年の時点でわたしは浅岡さんの音楽に触れていなかった


浅岡さんのライブ

そしてとんかつひでさんのとんかつを食したい

という新たな予定を加えてより期待ふくらむプランができあがったのが1月末


興奮を抑えきれない2月3月 

緊急事態宣言の延長が発表され雲行きがあやしくなる


けれどそこで突然告げられたパートナーの東京移住

自由人すぎる彼には「家族は一緒に住むもの」という概念すらないようだ

いつもなら 家族の一員であるのに個人の自由を優先するのか 

と怒りと憎悪に満ちた感情しか湧かなかったかもしれない

しかし今回は彼の自由さが吉となる

渡りに船

東京行きの大義名分ができた

彼の移住がなければ今年も見送っていたであろう東京旅行が実現する


片言の日本語で何でもひとりで挑戦する彼の住居探しに付き添いなどいらず 結局付き添うこともなかった

わたしはただコロナ禍に東京へ 浅岡さんのライブへ行く大義名分が欲しかっただけなのだ


もともと母国と日本を行き来していたパートナーだがCovid-19によりそれができなくなった

一年のほとんどを離れて暮らしていた我が家

わたしにとって自由すぎるパートナーとの暮らしはストレスでしかなかった

ため息ばかりの一年だったけれど

選んだのはすべてわたしで それを変えていくのもわたし


この一年でわたしは浅岡さんの音楽に出会い

浅岡さんのライブに行けるということでパートナーの東京移住もすんなりと受け入れられた

いろいろな要素が重なり 今年このタイミングで浅岡さんのライブへたどり着いた


パートナーのいない狭いアパートで浅岡さんの素晴らしいライブの余韻に包まれながらさわやかな解放感にひたる


歌舞伎町に小学生を連れて留まれる時間を考え

泣く泣く見送った二部を配信視聴して次の夢ができた


SSW20でも心がふるえたコトノハを

いつかライブで聴きたいな 

という夢


4月から新しい暮らしが始まる




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