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道東への旅行記2023 その1

東北海道、いわゆる道東には今まで2度行ったことがある。でも1度目は高校生の時の修学旅行で、ほとんど記憶に残っていない(残念…)。上野から夜行特急で青森、青函連絡船で函館に入ってそこから全行程バス。函館→札幌→定山渓→層雲峡→屈斜路湖→阿寒湖→摩周湖→知床ウトロ→野付半島トドワラ→釧路とまわる1週間で、帰りは釧路からフェリー30時間だった。でも断片的にしか覚えていない。

2度目は2010年2月。どうしても流氷が見たくて土日のみ、無謀な一泊二日だった。女満別空港からバスでウトロへ、ネイチャーツアーで案内してもらいながら流氷を拝み、2日目は吹雪で砕氷船に乗れず網走を回って帰ってきた。念願の流氷は見れたけどそれだけ。タラバは美味しかったが、もったいなかった。

念願だった流氷を拝した
知床連山の麗しい姿
でも2日目はどこを見ても真っ白

そして3度目が2023年6月。2010年の反省を活かして今度は余裕の日程を組んだ。これならじっくり堪能できるはずだ。木曜日夕方に航空機で釧路へ、そこで泊まって次の日の朝からクルマで釧路湿原、阿寒湖、摩周湖、野付半島、羅臼、ウトロ、網走と、ビッシリ3日間回って女満別から航空機というルートだ。

梅雨のない北海道、寒くもないし暑くもないし雨も降らないという良きシーズンが6月だ。しかも全国旅行支援でお得な料金設定というのもラッキーだった。クーポンもあるしね。

1日目 釧路の夜
会社を午後休にして家に戻り、そして準備を整えてまずは羽田へ。フライトは17:45なのでソコソコ余裕だ。リムジンバスで行きたいところだったけど、この日は首都高速が工事で混雑するとの情報があった。我が家は総武線沿線なので羽田行きのバス停に行くのもちょっと不便ということで、今回は稲毛から総武快速線で品川へ、そして京急に乗り換えて向かうことにした。

大きなキャリーなので空港に着いたらすぐに預けたんだけど、今は飛行場ではほぼすべてがセルフなのね。昔みたいにカウンターでチェックインして席を決めてもらい、カウンターの下から荷物を預けるようなことはない。QRコードとナントカ番号だったか、それさえあれば誰とも話さず手続きは終わる。でも、キャリーの中に充電器が入ってたので見事にはねられた。よく検知したもんだ。さすが。

フライトはご機嫌。実は飛行機は苦手だけど国内なら少しのガマンだ。6月の日は長い。まだ明るい時間帯なので外がよく見える。とはならなかった。曇りだとホント損した気分だな。しかし北海道上空に着くと少し雲が薄くなり、眼下に広がる大地と襟裳岬、そして遠くに沈みゆくお日様を拝むことができた。上空からの夕陽はいいもんですなぁ。

襟裳岬
夕陽が美しい

19:25に釧路空港に到着。たんちょう釧路空港とも言うそうだ。こういう土地の名物(?)が入ったネーミングはいいね。空港内もタンチョウ推しが効いている。しかし最終便なのでもう辺りは真っ暗。送迎バスでレンタカーオフィスへ行き、借りたクルマはトヨタ・ルーミー。小さいけれど十分だ。ここから釧路市内に行き、今日の宿を目指す。

タンチョウがお出迎え

走り出すと辺りはさらに真っ暗。北の大地の郊外(田舎)は漆黒の闇だ。ナビだけを頼りにひたすらクルマを走らせる。牧場があるのか独特の匂いがする。これも悪くない。この空間がどこまでも続いている気がする。

けっこうなスピードでひたすら走ること30分くらいかな、少し明かりが見えてきて市街地らしきところに出た。新釧路川を渡り、釧路川を渡ったところにあるのが今日の宿「釧路センチュリーキャッスルホテル」だ。ビジネスホテルだけど鹿カレーのサービスなんてのもある。でも、旅の夕飯は地元のお店で食べたい。あらかじめ調べておいた方向へ居酒屋を探しに出かけた。

釧路川とホテル

ホテルを出て幣舞橋(ぬさまいばし)を渡ると居酒屋がポツポツある。地元の人たちでけっこう混んでいたけど、わりとすぐに入店でき、くいッと飲んだ生ビールはやっぱり美味しいわぁ。カウンター席の隣は海の男で、聞こえてくる会話が新鮮だ。だから居酒屋がいいんだよね。そして地元の食材、アスパラ、とうきび、ホッケなどを注文して北の味を満喫した。いやー、いいスタートが切れた。

アスパラアスパラ
貝貝とうきび
ほっけー

帰りに幣舞橋の袂にある公園らしき広場を通る。そこには何と歌碑がある。僕はご当地ソングが大好きなのだ。これは萌える…。曲は美川憲一さん「釧路の夜」だ。あの例のクールな低音が流れてくる。やっぱりこの街は演歌か。港町だから、やっぱり演歌が似合うんだな。うむ。

釧路の夜
釧路川にかかる幣舞橋から港方面

つづく

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