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トイトイの実【目指せ打点構想力UP】

こんにちは。今回はトイトイを視野にいれた打点構想手組についてのお話しをします。

自分は元々超がつくほどの手役攻撃型で、高打点の手が入ったら親リー相手でも関係なく押し続けるほど狂気の麻雀を打っていました。同卓者から怖がられることもしばしば…。Mリーガーでいうと麻雀格闘倶楽部の高宮まりプロをさらに狂暴にしたようなイメージです。
現在はオーソドックスな麻雀で精度を上げることを目標にしていますが、打点を求めたほうがよい場面では昔を思い出し手作りをします。

高打点というと、リーチをベースに一発や赤、裏で得点を伸ばすことを想定される方が多いかと思いますが、自分は鳴いて高打点にするのがものすごく得意でした。Mリーガーでいうと赤坂ドリブンズの鈴木たろうプロのようなイメージです。たろうプロはゼウスと呼ばれていますが、自分も一時期役満をアガリすぎて役満神と呼ばれていたので、神同士通じるものがありそうです(冗談です。すみません…)

東南戦の自戦譜から1局もってきましたのでご覧ください。

東1局親番

・5ブロック2シャンテン(1アンコ2トイツ2ターツ)
・ドラなし、役牌トイツなし
・手役可能性 チンイツ(確度C)

東発の親番、第1打何切る?
何を大切にしているかで打牌選択が変わりそうです。

6m切りとしました。
この手は字牌の北がドラであり、手なりで進めるとテンパイしてもリーチのみになる可能性がそこそこありそうです。自分は東場の親番で最速の2000点や3900点をアガリにいくよりも速度は遅くなっても打点を作ったほうがよいと考えています。合言葉は「東場は満貫」です。ちなみに東風戦は1つのアガリの価値が違うのでこれに当てはまりません。

どのルートであれば満貫になるか。配牌をもらった瞬間に下の4つを考えていました。
1. ピンズのチンイツ(鳴き可)
2. 北を引いてのリーチチートイドラドラ(メンゼン手)
3. 北を引いてのトイトイドラドラ(鳴き手)
4 カン7pカン3sを埋めてのリーヅモ三暗刻(メンゼン手)

上記4ルートいずれも使わなそうな6m切り。ドラが字牌であることと端牌のトイツやアンコがあったことが大きいです。

3巡目で待望のドラ北を持ってきました。ピンズのホンイツも視野に入りますが、本線はドラ使いのチートイで打4s。

9mが重なりました!
これでチンイツ・ホンイツやチートイよりも、トイトイ狙いになります。いちおう7pダイレクトで引いてのツモり三暗刻を残し打2s。

トイトイを狙うときは鳴きやすいトイツが残っているかどうかが重要です。
字牌、19牌、28牌は鳴きやすいですが、3~7牌のトイツが複数ある場合は慎重に判断しましょう。

下家からリーチが入り、対面も2フーロと緊迫した場面に…。
ここで8pが重なり、ようやく2シャンテン。何切る?

ここは2p切りとしました。
3pが4枚みえてノーチャンス。2pはシャンポンか単騎にしか当たらない牌です。

対面がさらっと9sを押し、さらに緊迫感が高まっている局面。
次巡無筋の5mを持ってきてしまいました。
3mがポンされていて5mはワンチャンス。何切る?

發切りとしました。
ここで5mをツモ切るのはやりすぎです。あくまでこの手は2シャンテンであり、いきなり5mやら6pを切るのはリスクでしかありません。
シャンテンプッシュは1シャンテンでうっすら考える程度で、基本は2シャンテンではオリか回し打ちをしましょう。

うおおおおおおおおお!
待望のドラ北が重なりました!何の変哲もない手が超大物手の1シャンテンに。これはたまたまではなく、こういう手にしようという構想があったからここまできています。
しかし出ていくのは5mか6pか。あくまでもまだ1シャンテンなので思考停止にならないように丁寧に比較検討を行いましょう。

中筋の6p切りとしました。
5mは下家に対して25mの両面の他にカン5mも十分ありえます。宣言牌が8mの時は赤5m狙いで468からカン5待ちにすることがよくあるので危険度は高いとみていました。対面に対しても当たる可能性があります。
よってテンパイプッシュになります。

なんと下家のカンでドラが3つ乗りました!

対面が4pを鳴いて、打5p。
この仕掛けが1シャンテンからテンパイだったと仮定した場合、警戒しなければいけないのは食い伸ばしです。鳴かれた牌(4p)のまたぎ筋、両面チーの場合は鳴かれなかったほうの牌(7p)のまたぎ筋も当たりになりえます。

この場合のまたぎ筋は25pと58p、36pと69pですね。しかし3p、5pが切られていて、7pがカンされているので、食い伸ばしではないということがわかります。単純に完全形のフォロー牌として保有していたのではないでしょうか。ピンズ部分はほぼ完成していると思います。

0秒で2mプッシュしました。
かなり微妙な押し引きですが、自分が親であることと、1p8p北が山にいる可能性が高いと読んでいてテンパイさえすればそれなりにアガれるのではと思ったのでリスクを取りました。18000の1シャンテンなんてそうそう手に入りません。
下家はリーチをかけていますし、対面もすでに3フーロでオリようがないので3人でツモる感覚です。けっこうあがれそうじゃないですか?

1シャンテンプッシュはド無筋を2筋押さなければいけないのであればオリが優勢で、1筋であれば見合うリターンがあればプッシュOKだと思っています。本当は残り筋本数をしっかり数えたほうがよいのですが、この時は気持ちが舞い上がっていたので数えていませんでした笑。このくらいの大物手になると鈍感に前に進んだ方が意外とよい結果になることがあります。
微妙な手の場合はしっかり筋本数を数えましょう。

アガリの可能性がかなり低いのであれば、9p3連打で安全に進めます。

なんと5m引き。何切る?

5m切りとしました。
前巡に2mを通せたことで両面が消えたこと、5mを重ねたことで5mのシャンポン待ちに刺さる可能性が若干減ったことで5m押してもよいという判断になりました。カン5mに当たったらしかたないです。

オリるだけなら北や1p8pを切る選択もありますが、この手は勝負手かつ北1p8pが山にいるという想定なので中途半端な選択はしないようにしましょう。

そう考えていた一方で1pと8pが場に出てこなさすぎなので、トイツで持たれていてシャンポンで当たるリスクもあると考えていました。攻めていれば当たらなかった牌で当たってしまったらメンタルブレイクしますよね。

対面から1pをポンして18000テンパイ!こうなったら全プッシュです。

ロオオオオオオオオン!

ご無礼、18000です。

おわりに

東南戦の東場は配牌をとった瞬間に満貫へのルートを思い描きましょう。いくつものルートを想定して、その中で一番アガれそうなルートを選び、最終形をイメージしながら、手牌を近づけていきます。

トイトイは夢のある手役です。ホンイツやドラとの相性がよく、リーチや赤がなくても簡単に大物手になります。攻撃型の手役のため、使いどころは慎重になる必要がありますが、配牌でドラが1枚もなく、メンゼンリーチも若干遠い場合は狙ってみることをおすすめします。

注意点は守備力が極端に低下しやすいので、3~7トイツやアンコが複数ある手牌では慎重に進めましょう。

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