瑞原明奈塾受講レポート 2020/5/29
最高位戦日本プロ麻雀協会、U-NEXT Pirates所属の瑞原明奈選手によるオンライン麻雀塾に参加してきましたので、感想文を書きます。
なぜ瑞原塾を受講しようと思ったのか。少しだけ(2000文字)昔話をします。興味がない方は2000文字程度飛ばしてください。笑
エピソード0
2019年5月。今からちょうど1年前の話。
自分は麻雀で勝てなさすぎて悩んでいました。
瑞原さんにゆかりのある選手が雀荘ゲストの時に、待ち席で思わず悩みを打ち明けました。
すると「(瑞原)明奈さんの麻雀を参考にしたらいいんじゃない?」という答えが返ってきました。
瑞原さんといえばオーソドックスな打ち手で、奇をてらったことをしないタイプです。それでいて天鳳最高九段。
おそらく麻雀のバランスが崩れているであろう自分には理想的な先生だと思いました。それから自分は「みかん太」の天鳳牌譜をたくさん見ました。
瑞原さんとの接点
瑞原さんとはじめて直接お話ししたのはプロ1年目の2014年の4月か5月だったと思います。それ以前にニコ生の麻雀チャンネルで活動されていて、画面からにじみでる人柄や、麻雀に対しての真剣な姿勢に心を打たれ、応援しようと思ったのです。瑞原さんが働く雀荘(出産される前は月2回くらい勤務だった)に行って、話しをしたり、麻雀を打つのが楽しみでした。
第1子出産のタイミングもほぼ同じで、勝手に親近感を持っていました。小さい子がいる中で麻雀を続けるのって本当に難しいし、ましてやプロという立場で麻雀と向き合っている。本当に尊敬しかありません。
このまま続けると想い出を語るだけで20000文字くらいになりそうなので割愛します。
1つ言えるのは瑞原さんがいなかったら、麻雀強くなりたいとは思わなかった。瑞原さんが麻雀を真剣に強くなろうとしていたから、自分もがんばれたということです。
以前、冗談めかしてこんなことをつぶやきましたが、実は20%じゃなくて、50%くらい血が流れているかもしれません。あっ、ネタですよ。
天鳳八段昇段
みかん太牌譜を眺めたり、独学で自分の麻雀バランスを整えることで、2019年9月に天鳳七段昇段(3年半ぶり2度目)、同月、人生ではじめて天鳳八段に昇段しました。その後1度七段に降段しましたが、1週間で八段に復帰。もしかして自分麻雀強くなったのでは?と思いました。
今年1月に行われた最高位戦ペアマッチ2020の時に、自分は幸運にも瑞原さんと朝倉康心さんと同時に同卓し、早めに対局が終わったので3人で5~10分ほど雑談をするという機会がありました。
話の流れはあまり覚えていませんが、瑞原さんが天鳳で新しいアカウントを作って打っているのは以前のツイートから察していて、瑞原さんが「私も天鳳打ってるよー!」と言うので「どこまで行った?」と聞くと、「八段!」と答えていました。自分もこの時は八段。ついに瑞原さんに並ぶことができたんだって勝手に思いました。まあみかん太さんは何度も九段になっているので全然並んでもいませんね。
自分はただの確変上振れ八段だったようで、七段降段を経て、2020年4月に鳳凰卓を卒業しました。
自分の苦悩
自分は元々雀鬼流が大好きで、感性をものすごく大切にする打ち手でした。雀鬼流といえば特殊ルールに加え、オカルト全ツッパの印象があるかもしれませんが、書籍やDVD、動画などでいろいろ勉強してみるとかなり違う印象で、感性を大切にしつつも、すべてに意味づけを行っていく極めてロジカルなものでした。(ここについても書くと長くなるので割愛します。)
とはいえ自分は疑い深い性格であり、1つの考え方を盲信しないのが信条です。ありとあらゆる麻雀の考え方を知り、状況に合わせて最適解を出すことができれば最強でしょ?と考えていました。
今、家にある麻雀戦術書は60冊を超えています。自分の麻雀スタイルに合う合わない問わずあらゆる考え方を知りたい…。戦術を語っているYoutube動画やブログ、noteはどんなものでも毛嫌いせずにみて、少しでも気づきを得られたらと思っていました。
その結果どうなったか。
なにが最適かわからなくなりました…。
正確に言うと、頭の深層ではわかっているけども、実践ではあらゆる要素が頭をかけめぐって最適な打牌をすることができなくなってしまったのです。ミスをして、ラスを引き、こんなはずはないともう1度打ち、ラスを引く。完全に悪循環に陥りました。昨年の5月とまったく同じ状況です。
誰か助けて・・・。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、オンラインレッスンが開催されるようになりました。受講したい気持ちは多々あったのですが、21時くらいまでは家庭生活を優先していて参加が難しい…。そこで発表されたのが21~23時の間で開催される瑞原明奈塾でした。
渡りに舟とはこのことでしょうか。
これなら参加できるかも!
すぐに妻に相談したところ「(21時であれば)全然いいよ」という答えが返ってきました。
1日程×4名、計2日程8名という少ない枠のチケットを獲得し、瑞原塾を受けることになったのです。
瑞原塾の流れ
1回4名の受講でMリーグ想定で1半荘打ち、瑞原さんが観戦。対局終了後にSkypeのカメラと音声をつなぎ、瑞原さんが気になったところ1局ずつ受講者に質問、ポイントをフィードバックしていく形で行われました。(カメラはオフでも構わないとのこと)
だいたい対局が1時間弱、フィードバックで1時間くらいでしょうか。
自分もなるべく丁寧に打ったつもりでしたが、何箇所か指摘を受けました。詳しくは有料講座の範囲なので書けませんが、自分の課題が明確になりました。
自分の課題
・中途半端なリスクテイク
・難しい形苦手
中途半端なリスクテイクは自覚があって、何度も修正を試みていますが、なかなか直りません…。リーチに対して序盤でもない先切りの外側を安易に遠そうとしてしまうことがあります。ただの無筋勝負やんって。
無筋勝負に見合う手牌だったらよいのですが、そうでもない勝負はしないこと。
自分は昔、意図的にオリない麻雀を打ち続けていて、無筋を通す練習をしてました。最近は牌そのものの危険度やベタオリの知識を学び、頭が回っているときはそれほど顕在化しないのですが、少々疲れていたり、集中力が欠けてくると、昔の癖で中途半端な手牌であっても雑な粘りをしてしまいます。今回指摘されたのは、イーシャンテンからリャンシャンテンに戻したうえで無筋を勝負という本当に意味不明なことをやっていました…。多分こういうミスは普段も出ているのだと思います…。それは勝てないわ…。
難しい形が苦手なのは単純に牌理の弱さです。自分は戦術本をたくさん読み込むのは好きなのですが、どうも何切る本だけは肌に合いません…。ウザクさんの本や雀ゴロKさんの本、現代技術麻雀論などである程度のロジックは頭に入れていますが、ちょっと難しくなってくるとあまり深く考えずに打牌選択をしてしまいます…。
牌理は基礎の基礎。本当にがんばらねば…。
指摘を受けたポイントではあろうことかチートイツの1シャンテンを見逃してしまったのです。元々チートイツ大好きで絶対に見逃すはずのなかったチートイツの1シャンテン。メンツ手の2シャンテンでそっちを強めに見ていたのはよいとしても、そもそも意識から抜けていたのはかなりショックでした。自分の中で何かが壊れていると感じました。
後から指摘されるとおっしゃる通りだわーって思うことが多くて、自覚しているミスよりも、普段はるかに多くミスしているのでは思いました。実践でできていないということは力がついていない証拠。精進します。
瑞原塾のターゲット
麻雀が大好きかつ、間違っていてもよいのである程度自分なりの考えを説明できる人がよいと思います。瑞原さんは本当に麻雀に対して真剣なので、麻雀はそんなに強くなりたいと思っていないけど、ちょっと瑞原さんとお話ししたいなーって思っている方はやめたほうがよいと思います。笑
たとえ現状麻雀に対する知識がそれほどなくても、各種大会に積極的に挑戦したり、やる気がある方はよいと思います。
点数計算は天鳳がやってくれるので正確じゃなくてもよいですが、Mリーガーになった想定で点数状況を加味して打つため、30符、40符くらいは頭に入っているとよいのかなーって思います。
パイレーツ所属というとデジタルのイメージが強いですが、瑞原さんはどちらかというとロジカルではあるが感性寄りの打ち手です。局収支とか半荘収支とか期待値的な話はしないので、数字が苦手な方でもなじめるかと思います。
一から体系的に勉強したい方は、継続的に実施されているレッスンを受講されたほうがよいと思います。HQ麻雀ではいろいろやっているのでおススメです。
おわりに
自分は瑞原さんがいたから強くなろうと思い、復活し、Twitterを通してたくさんの麻雀仲間と出会うことができました。瑞原さんがいなかったらMリーグを観ていないし、天鳳も段位を上げようとは思っていなかったでしょう。そう考えると瑞原さんの存在が自分にもたらしたものははかりしれません。瑞原さんがいなかったらおそらく今つながっているみなさんと会えてない。
瑞原さんは自分にとってヒーローです。マイ☆ボス マイ☆ヒーロー。
麻雀ヒーロー「アキナマン」これからも応援してます!Mリーグファイナルがんばってね。
自分もバランスを取り戻して、もういっぺん鳳凰卓にあがれるようにがんばります!
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