梅村日奈子選手 シンデレラリーグ優勝!

2020年7月3日「麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020」の決勝が行われ、麻将連合所属の梅村日奈子選手が激戦をモノにし、優勝した。
予選4位通過でプレーオフ1st、2nd、3rdと勝ち残り、決勝の舞台に進出すると、終盤苦しい条件から挽回し、凌ぎ切った。

本記事は決勝の内容を振り返るというよりは、梅村選手のことについて少し書いていきたいと思います。(画像スクショOKか確認できていないということもあり、画像0枚でいきます)

シンデレラリーグとは

麻雀スリアロチャンネル・麻雀ウォッチ共催による新進気鋭の女流選手を集めて行われる大会で、予選2ブロックに分かれ計16名が優勝を目指して戦った。選手は日本プロ麻雀協会、最高位戦日本プロ麻雀協会、RMU、麻将連合の4団体から構成。この前に出場枠争奪戦も開催されており、事実上4団体のこれからを担う若手女流選手の頂点を決する大会ともいえるだろう。

梅村日奈子選手とは

2017年に麻将連合に加入し、ツアー選手としての活動は今年で4年目。入会2年目の2018年に麻将連合の女子選手の頂点を決める将妃戦で優勝をすると、翌2019年に将妃戦史上初の連覇を果たす。ディフェンディングシードのない同タイトル戦でリーグ戦を勝ち抜き、決定戦で優勝するというのは容易なことではない。

将妃の獲得により、四神降臨女流王座決定戦にも2年連続で出場。麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020にも本戦から出場することになる。

元々は慶應麻雀研究会(mjkt)所属であり、ニコ生の麻雀チャンネルでも活動されていた。自分が初めて梅村さんのことを知ったのは2013年か2014年あたり。その麻雀チャンネルを通じてだった。初めてお話しをしたのは2014年の夏頃のチャンネル麻雀オフ会だっただろうか。まだ梅村さんが「うめぴ子」と呼ばれていた時代である。あっ、天鳳ではいまだに「うめぴ子」だわ。

その麻雀オフ会の景品の一つが「(女子大生)うめぴ子のプロマイド」で、自分が獲得した。自分は当時結婚生活を始めたばかりで、万が一妻に発見され、追及されるとまずいと思い「女子大生のプロマイドが当たったんだ。万が一見つけても気にしないで!」と先手を打った。すると妻は「わかった。気にしないようにする」と言ってくれた。今も押し入れの奥底で眠っている。墓場まで持っていこうと思う。

木原浩一プロと梅村選手

梅村さんは日本プロ麻雀協会の木原浩一プロのことを師匠として公言している。麻将連合に入っているのになぜ協会の木原プロ?と思われるかもしれないが、木原プロの家庭教師を受け始めたのがおそらく2015年頃である(記憶違いかもしれない)。麻将連合に加入するよりもずっと前の話だ。

木原プロといえば「現役麻雀プロがガチで「天鳳位」を目指すブログマガジン」を月額500円(税抜)で毎日有益な記事を提供している。自分もかなり昔から途切れることなく、購読を続けている。

今でこそYoutubeやnote等で麻雀の戦術を語る人が増えたが、当時は本当に少なく、天鳳で段位を本気で上げたいと思っている人はかなりの割合で購読していたのではないだろうか。その中で家庭教師を受けつける募集もあり、一般人でも費用と時間と環境さえ整えば木原プロの指導を受けられる状況だった。その募集をみてかどうかはわからないが、梅村さんは木原プロの家庭教師の受講生となった。

梅村選手の麻雀スタイル

梅村選手(うめぴ子)は天鳳八段。天鳳民の平均よりは鳴かないタイプで門前守備寄りの打ち手である。驚くべきことにこれまで一度も降段がないという。シンデレラリーグの通算副露率も参加選手の中でかなり低いほうである。鳴く手順もできるが、積極的には鳴かないというのが梅村選手。これはイメージとは少し異なる部分かもしれない。

木原イズムを受け継いでいるのか、東場では高打点を目指してフルスイングをすることもあるが、基本的には自身の手牌価値と相手の状況を細かく注視しながら対応をしていく、非常にバランスの取れた打ち手である。おそらく読みについても木原プロにかなり教わっているのでないだろうか。

攻撃の精度が高く、守備に関しても甘い牌を出さないし、少し行きたくなる牌でも丁寧に精査して、リスクに対してリターンが見合わないとみればオリたりまわったりしている印象である。ものすごい胆力の持ち主。実力派雀士である。

梅村選手と自分達

梅村さんのことは昔から応援していて、それからツアー選手となり、タイトルを獲得。なんだろう。ファンであることには間違いないが、どちらかというと親戚を応援しているような感覚である。自分と同じく当時から応援している仲間達は「うめちゃん」と呼ぶことが多い。

当時から応援している仲間達は一時期20人くらいいたはずだが、それぞれの環境変化もあり、今はだいぶ少なくなってしまった。音信不通になってしまった人も少なくない。今、何をしているかわからないが、同じ空でつながっている。きっとどこかで活躍を祝福してくれているであろう。それだけで十分だ。

完全に余談だが、瑞原塾レポートのエピソード0で書いた"自分が麻雀で勝てなさすぎて悩みを打ち明けた選手"は梅村さんのことである。梅村さんは「私には(木原)浩一がいるから」と言っていた。まったくぶれないぜ。

昔から応援しているからこそ、決勝の舞台、特に最終ゲームで苦しい表情を浮かべながら、一打一打牌を打ち出していく姿は本当に涙が出そうになった。注目度の高いABEMAでの放送でもあり、特にオーラスでの一打一打にかかるプレッシャーは一体どれほどであっただろう。本当に1牌1巡紙一重の世界だった。それだけ梅村選手もすごかったし、都美選手、塚田選手、与那城選手もすごかった。

塚田さん逆転手入った…。親の与那城さん追っかけリーチ…。親の4巡目2s&ワンチャンスで1s危ない??中筋の6p!(よく選んだ!ドラ7pそばの愚形で当たる可能性を全然否定できなかった…)
あと1巡で優勝!?都美さん1p差し込み!?えっ、もう1局?
もう極限よね。。。都美さんの1p選択も本当にすごかった。。。

うめちゃん、優勝おめでとう!!

おしまい





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