零れ落ちそうなほど
満開だった桜が
ひと月足らずで
力強い新緑に移ろい
曖昧な季節を感じた。

禁断に火を付けたあの日は
まるで遠い遠い過去のよう
心の奥で燈となって
手に入らない虚無を抱えた
曇天の昼下がり。

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