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あなたはあなたの食べた物で出来ている? 〜You are what you eat !?〜

栄養療法認定カウンセラーのつちやちあきです

今回は私の所属する臨床分子栄養医学研究会で大切にしている食事と消化について焦点を当てていきたいと思います

冒頭の 「You are what you eat 」は栄養学に興味のある方は一度ぐらいは目にした事のあるフレーズです
文字通り「あなたはあなたが食べた物で出来ている」という意味です
この言葉は実は十分に実態を現してはいません
当研究会では以下にように考えています

You are what you digest and absorb
あなたはあなたが消化・吸収した物で出来ている

何故でしょうか?
私達は自分が食べた物を自分の身体を作る材料として利用するためには腸から吸収しなくてはいけません
腸から吸収するためには、適切なサイズ(分子)まで分解されている必要があります
この分解の過程=消化です
消化の過程には多くの臓器と酵素群が関わっています

口から入った食物はまず咀嚼されて、物理的に小さいサイズになります
物理的に小さいサイズになっていると、消化酵素が食べ物にアクセスしやすくなるので、この後の消化の全てのプロセスにおいて重要になってきます
また炭水化物は主に唾液に含まれるアミラーゼによって分解されます
そのため咀嚼が足りない、丸呑みをしていると唾液が良く出ないので消化不良の原因になります

次に胃では主にタンパク質の分解が行われます
胃は胃酸によってタンパク質分解に最適な約pH2に保たれており、ペプシンなどのタンパク質分解酵素によってタンパク質は分解されます
しかし日本人は欧米人に比べて胃酸分泌量が元々少ないのと、加齢によって胃酸分泌量は減少していきます
萎縮性胃炎、ピロリ菌感染によっても胃酸分泌量が減少します
また胃酸抑制剤が日本の病院ではよく処方されています
このように様々な原因によってタンパク質の分解は十分に行われていません
未消化のタンパク質は大腸で消化されないだけでなく、大腸内で腐敗し大腸癌リスクを高めます
もちろん身体に吸収され、身体の材料になることはありません

三大栄養素の残りの一つ、脂質は胃を通り過ぎたあと十二指腸で胆汁によって乳化されます
次に膵臓から分泌されたリパーゼによって分解されて、その後の吸収されるための過程に進んでいきます
(脂質は様々な形態があるので、その分解と吸収プロセスは複雑で多岐にわたっています)

三大栄養素以外のミネラルも腸から吸収されるためには、胃酸によってキレート化、イオン化(吸収しやすい状態に変化)する必要があります(摂取したミネラルの状態にもよります)
ビタミンB 12も胃酸でイオン化される必要があります

ここに挙げたのは一部の例で、このように私達が食べた物はキチンと分解=消化されて、はじめて腸で吸収することができます
どれだけ身体に良い食べ物、サプリを摂取しても、身体に受け取る準備ができていなければあなたの身体は良い方向に変化していきません

栄養療法の効果はどんな優れたサプリメントを摂取するかよりも、食事を整えることで7割方決まると当研究会では考えます
どんな優れたサプリメントを摂取しても吸収できなければ意味がないのです

栄養療法カウンセリングではクライアント様のお身体の状態とライフスタイルに合わせて、食事指導とサプリの提案をしていきます
その際、消化・吸収に特に気をつけてアドバイスさせていただきます
ご興味ありましたらコメントからでもお気軽にご連絡ください

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栄養療法は既存の標準治療を否定するものではありません
またカウンセラーの医療行為は法律で禁じられており、ご相談の上で治療が必要と思われる場合はお近くの認定医の先生をご紹介させて頂きます

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