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栄養療法的 血液検査の見方

栄養療法認定カウンセラーのつちやちあきです

今回は健康診断で行なっている血液検査のデータからどんな栄養素の不足がわかるのか、比較的簡単な項目について解説してみたいと思います
私は健康診断では異常なしですが、栄養療法的には惨敗でした…

まず ASTとALTについて

AST (GOT)とALT (GPT)はそれぞれ心臓と肝臓に多く含まれる酵素で、健康な状態では細胞内にあるのですが、何かしらの原因で細胞の外に出ると血液検査の値が上昇します
細胞の外に出た酵素を逸脱酵素といいます
ASTとALTの基準値は検査会社によって異なりますが、大体10〜40前後だと思います
基準値を超えると心臓や肝臓、筋肉の障害や溶血、脂肪肝の可能性があり、精密検査にまわされることになります

それでは低ければ健康なのでしょうか?

それは間違いです
AST、ALT共に逸脱酵素を測定しているので、そもそも細胞の中で作られていないと検査値は上昇しません
つまり低栄養の人の数値は低いのですが、この場合異常なしになります

栄養療法では普通体型の成人でAST、ALT共に揃って20程度が健康の目安になります
(運動を多くしている筋肉質タイプの方はより大きな値が出ます)
AST、ALT共に補酵素としてビタミンB6を必要とするので、ビタミンB6不足で共に値が下がります
しかしALTの方がよりビタミンB6により活性が依存しているので ALTの方がより低い値になります
つまりASTに比べて3以上ALTの値が低い人はビタミンB6不足だと思われます
ビタミンB6は解糖系で多く消費されるので、糖質を多く摂取する人は不足気味です

またそもそも酵素(=タンパク質)ですので、タンパク質不足でも揃って値が低くなります

ここで厄介なのは脂肪肝でビタミンB6不足の人です
この場合、見かけ上良い値になっている事もあります

次にMCV(平均赤血球容積)について

赤血球は造血幹細胞から赤血球へと分化していく過程で、ビタミンA、B6、B12、E、葉酸、亜鉛、鉄、タンパク質など多くの栄養素を必要としますが、中でもビタミンB12と葉酸が不足すると赤血球の容積が大きくなります
赤血球が大きくなると毛細血管を通りにくくなるため、末梢の血流が滞って冷え性や肩こりなどの症状があらわれます

このMCVの栄養療法での健康の目安は90です
これより小さいと鉄不足、大きいとビタミンB12と葉酸が不足していると推測されます
さらにビタミンB12は胃酸でイオン化される必要があるので、胃酸不足も可能性としてあげられます

MCVも鉄不足でビタミンB12不足の人は見かけ上良い値になっているかもしれません

このように一見基準値内で異常なしと診断される血液検査結果でも栄養療法的に診てみると様々な栄養素の不足が推測できます

栄養療法では血液検査だけで60ぐらいの検査項目があります
このほかにも毛髪ミネラル検査、尿中有機酸検査などの検査を組み合わせる事によって、クライアント様の身体の不調の根本的な原因に対してアプローチしていきます

検査結果を解析、診断することは医療行為にあたり、認定カウンセラーはこれらの行為は禁じられています
しかしこれらの身体で起きているメカニズムについては認定医の先生方と同じように勉強しておりますので、食事指導やサプリメントの提案においてその知識を活かしたアドバイスをさせていただきます

これからも皆さんの健康に役立つ情報ありがとうを発信していきます
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最後まで読んでいただいてありがとうございました

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栄養療法は既存の標準治療を否定するものではありません
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