北条時行(ほうじょう ときゆき/ときつら)1329年頃~1353年
鎌倉末期〜南北朝初期の武将北条高時の子。
鎌倉幕府滅亡のとき信濃国(長野県)にのがれていたが,
1335年京都の西園寺公宗 (きんむね) と通謀して中先代の乱をおこす。
足利直義 (ただよし) の軍を破って鎌倉を占領したが、足利尊氏に敗れた。
のち南朝の新田義興に従ったが,捕らえられて斬られた。
尊氏の弟・足利直義が信州から鎌倉幕府再興を図って南下する北条時行の軍を迎撃した場所と伝えられている。
現在は菅原道真公を御祭神として祀る「菅原神社」が建っている。
井出の沢は北関東から鎌倉へ通ずる街道の中でも要所だったと言われており、土地の形状から砦のような城が築かれていたとも推測されている。
井出沢城。別名 井手沢柵、殿ノ城、井手沢城。
東京都町田市
写真
・著者本人撮影
参考資料
・『むさしの城跡ウォーキング』平野勝著
・現地説明板
主な関連書籍
・逃げ上手の若君 逃げ若 北条時行 単行本
・宝島社
鎌倉から室町へ 北条時行とその時代 (TJMOOK)
・鈴木由美
中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 (中公新書)
・ダイアプレス
鎌倉滅亡 北条時行と足利尊氏
・『歴史街道』編集部
歴史街道2024年9月号(特集1「北条時行と足利尊氏」)
・水野拓昌
北条時行とは何者なのか?: 混乱の南北朝時代を駆け抜けた若君とそれを取り巻く魅力的な強者たち