はじめまして、のごあいさつ。

 私はヨシミチアキという、滋賀県の隅っこで『ピアノ"弾きたがり"シンガーソングライター』と名乗っている木っ端ミュージシャンだ。主にひこにゃんが有名な彦根市のライブハウスで活動している。

 さて、そんなヤツがエッセイを書き始めるという。誰にも求められていないのに。

 ファンが欲しいのだ。

 ライブ活動をしていても、中々固定ファンがつかない。私だけでなく、どこのミュージシャンも同じだろうが。

 知り合いにチケットを買ってもらうのも限度があるし、付き合いで来てもらうというのもなんだか張り合いがない。一見さんだろうがリピーターだろうが熱狂的なリスナーだろうが、チケットを買う以上は「ヨシミチアキのライブが見たい」と、明確な意思を持ってフロアに居てほしいのである。

 単に人が来ればいいということであれば、多少汚い手もないではない。

 私は女である、幸いなことに容姿にも恵まれている(らしい)。長年接客業をしていたので、態度を取り繕うことも得意だ。業務用スマイルと社交辞令は各種取りそろえている。

 つまり、隙のある男性に適当なことをいって取り入り、「ワンチャンあるで!」と勘違いさせてチケットを買わせるということが可能である、ということだ。

 いやしかし、いくらミュージシャンが水商売だとはいえ、あまりにもリスクが高いのではないか。後腐れがありすぎる。場合によっては刃傷沙汰に発展しかねない。

 そもそも、人の心を弄んでまでファンがほしいとは思わない。

 真っ当な営業活動について考えた結果、現時点で低コストですぐに着手できるのが「エッセイを書く」ということだったのだ。

 シンガーソングライターを名乗りだす前は、小説家を目指していた。文章を書くのは得意だ。もともとやっているブログも、内輪ではあるが面白いといってもらえる。これは外部の人にも楽しんでもらえるのではないか、と、自らの才覚に一縷の望みを託しているのだ。

 活動に関してはかねてから運用しているTwitterやブログがあるので、ここでは音楽以外のことを積極的に、むしろそちらを充実させていきたいのだが、エッセイを通して「こいつはいったいどんな歌をうたうんだ?」と思ったなら、ライブに足を運んでいただければ幸いだ。



執筆活動で生計を立てるという目標を持っております!!