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ついに、始動。八三財団に採択されました!

はじめまして!太田千遥といいます。
小田原で、農業を通じて、ワクワク楽しい未来をつくりたい。その思いで現在小田原で農家として活動させていただいています。そしてこのたび、神奈川県西エリアのスタートアップ支援をしている「八三財団」の3期目財団生として採択されました。

なぜ小田原で?なぜ農業なのか?そして何をするのか?
この記事では、現在私が行っている活動と、それに対する思いについて、少しつづりたいと思います。そして、私の思いに共感してくださった方々とも一緒に、ワクワクの連鎖を起こせたら、最高です。

私について

小さな頃から活発で人と関わるのが好き。小田原にとどまらずオーストラリアの高校に通い、横浜の大学で日本各地から集まった学友と過ごし、現代日本社会論を専攻(卒論はきゃりーぱみゅぱみゅについて)。アルバイトは小田原の外国人旅行者向けの観光案内、卒業後は東京の中高一貫校で英語教師として社会人生活・・・そんな小田原には根付いていないような人生を私は歩んできました。
そんな中でも一貫して思っていたのは、小田原は居心地がよくて安心する、充電スポットであるということと、家族が好きということ。将来的には小田原に住んで、家族孝行をしながら生まれた場所で生きていきたいと思っていました。でも「どのように、何をして生きるのか」という具体的なイメージは今から2年前の2021年頃まではなかったのです。

何をしよう、でも実家は代々続く農家だから畑や土地もあるしな、継ぐとしてもどうやって…そんなもやもやとした気持ちを抱えながら生活していた2年前、ある後輩からの1件のLINEをきっかけに小田原での活動計画が動き出しました。そこから家族にプレゼンをして、6年間働いた学校を退職し、2023年の春、小田原での生活が始まります。

怖いもの知らずの勢いで地元に戻ってきたはいいものの、周りに知り合いもいなければ、自分にビジネススキルもない。そんな中出会ったのが小田原で既に活躍する先輩たちでした。温かく頼もしい先輩方がたくさんいる、小田原はそんな街であることにUターン後、気付かされました。なにか声をあげれば、相談にアドバイスに背中まで押してくれる、新しいことに挑戦するには前向きになれる環境が小田原にありました。

いつも深呼吸をする、飯田岡駅近くの橋

実家の農業は、私の代で4代目。年間50種類以上の野菜と柿、はるみ米を育てています。4代目といってもまだまだ農業初心者の私。午前中は農業を手伝って勉強、午後は小田原のゲストハウスで働きながら勉強、創業に向けて勉強の毎日です!

今の活動について

私は今、「泊まれる八百屋」を作るために奮闘中です!泊まれる八百屋を通じて、農業×小田原の関係人口を増やしたい。将来的には自然豊かな小田原がもっと楽しくなったらいいな。って思っています。

先ほど書いた、「後輩からの1件のLINE」は、箱根地域でゲストハウスを開かないか?という内容でした。それまでは転職先は教員としか思っていなかったから、まさに思いも寄らなかった考え、だけど、どこか自分の頭の中で「いつかやりたいな」と思っていたこと。そんな一声をきっかけに、ゲストハウス、自然、英語、農業、ファームステイ、食、教育、地域交流、、、夢がどんどんと膨らんでいきました。

そんなLINEから約2年…私が開こうとしている「泊まれる八百屋」は、地域の人にとっても、国内外からやってくる旅行者にとっても、そして農家にとってもワクワクする場所。もともと空き家だったアパートの2部屋を改装して1部屋を宿に、もう1室をその日採れたての野菜が買える直売所(=八百屋)にしちゃおう、という計画です。畑から徒歩3分のところにあるアパートなので、販売されている野菜が育った場所も見れます。その日八百屋で売れ残った野菜は、八百屋裏に作る予定の食品加工所でお菓子やスムージーにして提供し、加工過程で出た野菜くずは畑に戻す。そんな循環をこの場所を通じて作れたら、と思っています。

八百屋を始める前に、マルシェ等にも積極的に参加しています!

宿に関しては、大学時代から自分の中で抱いていたモヤモヤを解消するための解決方法でした。そのモヤモヤは何か?せっかく小田原にたくさん海外からのゲストが来ているのに、小田原を楽しんでくれている様子がないこと。そして小田原の宿に泊まっても結局はお城と海周辺で観光が終わってしまっていること。小田原には、歴史があり、その地で長年暮らす人たちの生活があり、文化があるからこそ、それを旅人が体験できる機会があったら面白いのに!という思いをずっと抱いていました。

昨年小田原に帰ってきて、何度かインバウンド層の方たちに私の家や里山の地域を紹介する機会を作ってみたのですが、彼らは私たちの暮らしや見たことのない野菜に興味津々。私はそんな姿を見て、小田原市の中でも、あえて観光地ではない富水地区に住む人々の暮らしの中で、宿を開こうと決意しました。宿泊者にはチェックイン後に畑のお手伝い兼野菜収穫、そして日本の家庭料理夜ごはん付のプランを提供する予定です。

2024年4月にホストをしたオーストラリアのグループ

さいごに

このプロジェクトも、私一人の力で進んでいるわけではありません。大変ありがたいことに、ARUYO ODAWARAが開催するプログラムで出会った設計デザイナーさんと運命的にビジョンが合致し、現在一緒に進めていただいているところです。完成は来年4月を目指しています。完成してからが始まり。

これまで、小田原の富水で代々受け継がれてきた知恵と文化を次世代にも残し、これからもワクワク楽しい未来を作るべく活動を続けていきたいと思っています。一緒になにかできそう!という方がいらっしゃいましたらお声かけいただければ嬉しいです!


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