見出し画像

その瞳にうつる小宇宙の一部になりたい話

「あ、好きだ」と思う。のちに私の「好き」の枠組みの中に入っていく人たちとの出会いは、まるで恋に落ちるみたいな瞬間が伴っているのだけれど、「好き」だと思う人たちからもらうものが大きくなっていけばいくほど、こうして言葉を紡ぐことしか出来ないちっぽけな自分に気づいたりもする。それでも私に出来ることはこれだけだから、愛を込めて、今年1年私にたくさんの感情を与えてくれた好きな人たちと、音楽について振り返ってみようと思う。(ちなみに、今日のBGMは個人的に集めてる「宇宙」関連モチーフの音楽たち)

今年の始め、すごく疲れていた。生身の人たちを好きでいるということに対して。この世界に生きているからこそ、彼らは変化する。それを私自身がどう受け止めるのか、集合体としての「ファン」はどう受け止めるのか、たくさんの、ポジティブな言葉も、ネガティブな言葉も浴びるように見続けてしまった2020年の疲れがドッとやってきた感じ。
そんな中で出会ったのが、もはや世界規模のファンダムを抱える、BTSだった。

彼らの音楽をたくさん聴くようになってから、彼らにとってもこの曲が割と新しいテイストだったことを知るのだけれど、それでもなんだかずっと鬱々としていた感情がパッと晴れるような気がして、何度も何度も、それこそ夜通しこの動画を見続けた。グループの名前しか知らない、ぼんやりとしたイメージは、どんどん解像度が上がっていった。そして「クオズ」という概念とも出会う。

JIMINとV、95年生まれの2人。「いつかこの歓声がやむ時、隣にいて」とお互いに言い合える唯一無二の関係性は本当に素敵だなあ、と思う。ボンボヤージュハワイ編で、テヒョンさんからジミンさんへ送られたお手紙も、「自分たちにしか分からないものがある」と言ったジミンさんも。その関係性の一部をのぞかせてくれてありがとう。
バンドと違って、グループが始まるときにあまり自分たちの意思が反映されないであろうアイドルグループの人間関係は本当に難しいのだと思う。きっと、同じクラスにいたら絶対に関わらないような人たちが集まったりもするから。それでも、アイドルとして一歩一歩を重ねていくなかで築かれる強固な関係性の片鱗を垣間見たときに、とてつもない幸福感を得られるのは事実だ。

Travis Japanの元太くんの入所10朱年、モーニング娘。の9期加入10周年、好きな人たちの節目が続いたのも今年だったからか、アイドルという職業を選んだ彼らについて思いを馳せることも多かった。
いろいろな考え方はあると思うけれど、やっぱり私は、アイドルはアイドルである前に人間であると思う。私たちと同じように生活して、好きなものがあって、さまざまな物に触れて、感じて、そして、アイドルという職業を選んだ。だからこそ、アイドルという職業を選んだ私の好きなひとたちにとって、アイドルでいる時間の多くが、「アイドルになって良かったな」と思えるものであって欲しいと思う。そんなことを思いながら、今はもう解散してしまったチャットモンチーの「きらきらひかれ」をたくさん聞いた。

今年、ずっと「正しい形での応援」について、言葉にすることを選んでくれた元太くんがいたからこそ、私もこうして言葉にしようと思えたんだよな。そういえば。今年のげんまるは開くことすらどきどきした時期もあったけど、でもやっぱり真っ直ぐに言葉を伝えてくれる元太くんが好き。12月のげんまるを読みながら、わたしもあったかい応援の一つであれたら良いなあ、と思いながら、言葉を尽くし続けたいと思ったよ。
#推し語りワードパレット  もそのひとつの試みで。やっぱり好きな人たちが目にする言葉たちは、彼らの活力になるような言葉であって欲しいと願うからこそ、私の中の「好き」をちゃんと言葉にしたかった。まだ全部書き切っていなから、来年も続けていきます。

好きな人たちと好きな人たちのコラボや、好きな人たちと私の好きなものが重なったときの感動は言葉に言い表せないくら嬉しい。今年は、そんなこともとても多くあった。(ついでにいえばあれやこれやとこんなコラボを見たい妄想を繰り返してしまう)
錦戸亮くんがお正月に公開したプレイリスト、その中には、ジョン・コルトレーンの曲が入っている。コルトレーンは私がジャズを始めた頃に永遠に聞いていたサックスプレイヤー。BTSのテヒョンくんはチェット・ベイカーが好きだと言う。チェット・ベイカーもまた、私が小さな頃から父親に子守唄のように聞かされていた曲で、今も大好きなトランペットプレイヤー。ちなみにテヒョンくんはBTS IN THE SOOPというコンテンツの中で、チェット・ベイカーみたいになりたいと、トランペットを吹く姿を見せてくれている。

そうそう、Travis Japanの「Happy groovy」がジャズアレンジされたのも今年だった。小さなジャズバーで演奏されるようなアレンジから始まり、古き良き、ダンスミュージックだった頃のジャズに昇華されていく感じが本当に好きで、DVDが来たらちゃんと耳コピとかしてみたいなあ。

+81 DANCE STUDIOにまったく言及出来ていなかったんだけれども、これは本当に素晴らしい取り組みだと思っている。いわゆるジャズスタンダードって、最初っからスタンダードだったわけじゃなく、良い曲だなあ〜ってたくさんのミュージシャンが演奏することでスタンダードになっていったはずなの。だからこそ、このカバー文化はすごく大事にして欲しいし、それを世界中の人が見れる媒体で率先してやっているTravis Japanのことは誇らしいなあと思う。 私のお気に入りはガラスの十代。

1時間でなんとかまとめようとしたから、語りたりていない部分も本当にたくさんあるんだけど、私が毎日を生きる活力をくれる私の好きな人たちには感謝してもしきれない。返せるものといえば、こうして言葉にすることと、出来るだけの数字に貢献すること、そして彼らが一番大事にしてるのであろうコンサートで、彼らが見る小宇宙の一部になること。普段あんまり歌詞を聞かないタイプだから、こうやって好きな人たちへの愛を語るときになってたくさんの音楽に感情を重ねたりするのだけれども、今何がぴったりな感情かなあ、と思うとこれしかない。ベイビーアイラブユーだぜ。

ちなみに、2021年最後に出会ってしまったアイドルがいる。aespa。
これは本当にたまたまで、YouTubeのショート動画をスワイプしていたら、savageという曲の、クレオパトラボブのウィンターちゃんに出会ってしまった。

BTSを好きになってから、韓国のいろんなアイドルたちの音楽を聴いてはいるのだけど、出会いの衝撃具合は今後の推し方に大きな影響を与えるはずだ。可愛すぎる。どうしよう。
きっと、来年もあっちいったりこっちいったり、たくさんの好きな人たちに囲まれながら生きていくんだと思う。好きなものが多い人生は本当に豊かだ。そんな人生を歩めていて本当に幸せだと思う。
私の好きな人たちへ。今年もありがとう。来年も、よろしくね。