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コテンと眠るための読書・・・kindleunlimited・・電子書籍の便利さに・・・kindle購入もあり・・・

森村誠一氏の訃報に接しました。
先々週、第二次世界大戦時の軍事機密のひとつ「石井七三一部隊の職員表」が発見されたとの報があり、連鎖的に「悪魔の飽食」というノンフィクション・・題材は石井七三一部隊・・を思い出しました。

これを手にした背景は何十年前に某製薬会社の不祥事が話題に上がったとき、戦後何十年たっていても、製薬会社に脈々と流れている「石井七三一部隊」の影がとりあげられたこともあり読みました。

森村誠一が小説家でありながら、ノンフィクションに挑み、あれこれ言われながらも三部作を書き上げたこと自体に敬意を持っています。
作品にも少なからず衝撃をうけた記憶がよみがえってきました。

訃報に接し、再読をとも思いましたが、「コテンと眠る」つもりが、また眠れなくなりそうで思い止まりました。

また、虫の知らせではありませんが、二・三ヶ月前に「コテンと眠るための読書」で森村誠一を読んでいました。

悪道シリーズ」の「悪道 五右衛門の復讐」と「悪道」です。

当時、このシリーズは第二巻(全五巻)を除いてkindleunlimitedでした(現時点ではunlimitedではありません。ゴメン!)

最初に第四巻の「五右衛門・・・」を読みました。

これはkindleで「石川五右衛門」を検索し、その結果の一つが「悪道 五右衛門の復讐」だったのです。そして作者が森村誠一だったので読み始めました。

普段はシリーズものを読む場合、第一巻から読みます。
この前も、赤川次郎の「鼠シリーズ」を久しぶりに第八巻から読もうとして、千草先生の登場する第三巻まで戻って、しばらく第八巻はお預けで読み直しました【うん、ほんまやで】
第六巻までは「Reader(Sony)」でそれ以降、kindleで・・・「鼠シリーズ」もシリーズなのに通し番号がないので一覧表を作ったりして【ほんまやで】ちょっと努力!
そしたら、なんと「鼠、狸囃子に踊る」(第七巻)はReader(Sony)とkindle両方で買っていた!

こんな具合でシリーズものを飛ばして読むことは滅多にないのに、今回は第四巻の「悪道 五右衛門の復讐」から読み始めてしまった。

シリーズもので通し番号がないということは、どの巻から読んでも支障ないということだと信じて読み続けました。

史実(といわれている)の時代背景のていねい(くどいくらい)な記述と「影」(創作部分)も「生真面目」(作者の性格による【シランケド】)な設定で独特の「世界」をつくりだしています。

登場人物も詳しい背景設定の解説からいかにも存りそうな主人公とバイプレヤーを生み出し、実在人物にからめて面白い・・・大活劇時代小説です。

「柳沢吉保」と「かさね」の設定が以外で興味深く、「おそで」は千草先生と重なって蘭学女医はかくあるべしの定番設定になりそう【シランケド】

終盤の大団円を迎えるあたりは、五十年代のオールスター時代映画のようで「コテンと眠」れ、目覚めも快調【うん、ほんまやで】

この勢いで、第一巻の「悪道」にとりかかりました。

第一巻だけあって、物語の「世界」、登場人物の背景、相関図が「生真面目」描写されています。
やはりシリーズものは第一巻から読み始めたほうが落ち着きます。

しかし、これら設定を明確にするために物語自体は「内部抗争」に終始し、物語としては外部の敵がいる「五右衛門・・・」の方がより面白く展開しています。

合掌

それまで森村誠一の時代小説で印象に残っているのは「吉良忠臣蔵」でした。

代表作は「人間の証明」。麦わら帽子とホテルニューオータニ(記憶違いならゴメン)、『読んでから見るか、見てから読むか』の元祖です。


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