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【変体仮名 ことはじめ-8】 古文書(江戸版本)を読みたい!談志落語から原文(影印くずし字)読みのつもりが・・・源氏物語以前の顛末-8

古典落語が贔屓(ひいき)でよく聴きます(もう高座では聴けないので)CDとかDVDになります。
『淀五郎』の追記です。

さて、立川談志の古典落語は少し違っています。まあ、そこがいいんですがね
「口演速記 明治大正落語集成」では・・・・・・
『淀五郎』は、四代目橘家円喬 口演で、出典は「文芸倶楽部 三巻十四号 明治三十年十月十日」となっています。
それに従って伝統的に、舞台設定は江戸です。
中盤・・・・・
お世話になった親方に暇乞いにいくシーンの
「ヘー遠くへ行く・・・・・」
「西方(にしのほう)へ参ります」
・・・・・
このやりとりが効いてきて、親方の演技指導につながります。
志ん朝も圓生もみなこのような展開です。当然これでこそ古典落語です。
ところが談志の『淀五郎』の設定は、大阪のみなみです。
いきなり、「西方(にしのほう)」にいってしまっています。
どうする? どうする?
どうぞ、お聴きください。お後がよろしいようで・・・・・

追記
この『淀五郎』は、「仮名手本忠臣蔵」の四段目です。
次の5段目も古典落語になっています。
題目は、ずばり『五段目』です。
『二段目』もあります。
『四段目』とか『五段目』といえば、「仮名手本忠臣蔵」ってくらいポピュラーなものだったのです。
『二段目』は、湯屋の着物の置き場所です・・・・お後がよろしいようで・・・・・

さて、立川談志 ひとり会のCD全集には、

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三方ケ原軍記』『源平盛衰記』といった軍記ものがお噂になっているので、『いつもの癖」で、その原文を読もうとおもってしまう。【うん、ほんまやで!】

まずは、『源平盛衰記』。
これは有名だから、すぐ見つかる・・・・・でしょう・・・
読みたい箇所は、
1 冒頭の「ぎおんしょうじゃのかねのおと・・・」
『源平盛衰記』が「平家物語」のスピンオフってことぐらい知ってるんで・・・・冒頭は「ぎおんしょうじゃの・・・」でしょう!
2 義経と弁慶・・・五条の橋
3 清盛と常盤御前・・・あれ! 順番が逆か
4 ひよどり越え
5 那須の与一
見処満載で期待が膨らむ・・・・・

三方ケ原軍記』は、
1 家康が逃げ帰るシーン
2 ほかにない

まずは、いつものように翻刻(解読文)を入手
源平盛衰記』は、テキストから書籍までいろいろあります。

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次に原文(影印)を入手します。
これまた、『源平盛衰記』は方々にアーカイブがあります。

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おっと!これは・・・漢字とカタカナじゃ!
「変体仮名」の訓練にはならんばい!
冒頭は「ぎおんしょうじゃの・・・」【あったり!】

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「当たり!」はいいけど、「変体仮名」がないし、漢字のくずしもないし、
旧漢字の勉強にはなるか・・・台湾では今も使ってるって【シランケド!】

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江戸時代のカタカナ表
「大日本永代節用無尽蔵」五音相通より
「オ」「シ」「セ」「ソ」「ヌ」「ネ」「マ」「ヰ」「ル」「レ」「オ」
当たりのつかない要注意は、
「ネ」「マ」「レ」

まとめ

源平盛衰記』は軍記みたいに勇ましいモノだから「女手」ってわけないよね。
これが原文(影印)のいいところ。【うん、ほんまやで!】
コンテンツに合わせて、影印が選べる・・・
現在の印刷物より表現力があります。【うん、ほんまやで!】

追記

翻刻(解読文)から、「ひよどり越え」を見つけます。

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あとは、原文(影印)と照らし合わせて、カタカナの練習【あぁ、しんど!】



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