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イモづる読書・・どちらを先に読むか・・・諸々のハリウッド系脚本術・・『脚本の科学』・『脳が読みたくなるストーリーの書き方』・・・

どちらを先に読むか?って問題で、

どちらかを選ぼうってことではありません。いずれ・・・遅かれ早かれ、読む予定ですから・・

①まず、目次を参照します。

目次は、「アマゾン」でも参照できますが、「アマゾン」には、ときどきダイジェストの表示がありますから、出版社の方も参照します。

②次に、巻末の「参考文献一覧」を参照します。
この一覧がない書籍も多々ありますので、あればラッキーです。
あるかないかは「目次」の最後にあります。
「アマゾン」や出版社の「立ち読み」「サンプル」「お試し」では、「序文」とか「第一章」やときどき「訳者あとがき」などは公開されていますが、
この「参考文献一覧」は巻末にあるので、アマゾンや出版社の書籍解説では確認できないページです。・・・
それでも気になるときは、書店で単行本を手にとって参照することになります。

『脚本の科学』を検討する・・・・

今回、検討している『脚本の科学』には、「目次」の末に「参考文献・資料」とありますから、少々気になります。
わざわざ、大型書店ヘ出かけるか・・・ついでがあればってくらいですね・・・わざわざってほどではない【うん、ほんまやで】

「参考文献一覧」のあたりが付けられるのは、アマゾンや出版社の説明欄です

本書では、ジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニ)」の神話構造理論、シド・フィールドの「三幕八場」、ロバート・マッキーの『ストーリー』、ブレイク・スナイダーの『「SAVE THE CAT!」の法則』をすべてまとめて取り上げ、著名な脚本術がいかに合理的であるかを説きながら、さらにクリエイティビティを発揮するための「パターンからの逸脱」について検討します。そこで武器になるのが、認知神経心理学の活用です。

にありましたので、「参考文献」のあたりは付きます。

この書籍は、シド・フィールド先生やスナイダー先生やマッキー先生の書籍を読んだ後に読むのが効果的です。
たしかに「目次」を参照すると、シド先生やスナイダー先生を押さえておいた方がいいってあたりがつきます。

イントロダクション あるいは、私は猫を救ってヒーローを旅立たせるべきだろうか?
第1章 情報の流れの科学
あるいは、スキーマとトップダウン型vsボトムアップ型の認知的ショートカット 
第2章 メインキャラクターと感情的につながることの科学
あるいは、なぜ私は覚醒剤のディーラーが捕まりはしないか気が気でないのか?第3章 コントラストの科学
あるいは、なぜ『スター・ウォーズ』の冒頭で巨大な宇宙船が小さな宇宙船を追うのか?第4章 状況説明の科学
あるいは、インフォダンプの何が問題か?
第5章 原因と結果の科学
あるいは、パッカーズは本当に私がチーズヘッドをかぶらなかったから負けたのか?
第6章 共同注意の科学
あるいは、もし木が森の中で倒れる脚本を書けば、読者は途中で眠ってしまう。これで脚本を書いたことになるのだろうか?
第7章 葛藤の科学
あるいは、人々が助け合って仲良くやっていくのを二時間見ることの何が悪いのか?
第8章 想像力の科学
あるいは、側頭葉と創造的思考・創造性の諸段階
第9章 構成の問題
あるいは、脚本が売れるためにはいくつの幕が必要か?
第10章 神経科学で読みとく『スター・ウォーズ』
あるいは、ジョージ・ルーカスはいかにやり遂げたか 
エピローグ
あるいは、前進しクリエイトせよ
訳者あとがき 石原陽一郎
参考文献・資料

「脳が読みたくなるストーリーの書き方』を検討する・・・

こちらの書籍には、「参考文献一覧」はないようです。
アマゾンや出版社の解説文を調べます。

“心”ではなく、読者の“脳”を刺激せよ!
テーマ、キャラクター、プロットの組み立て方を脳科学の観点から指南!
脳科学、神経科学、認知心理学……ゆるぎない事実に基づく、物語創作の新しい実践ガイド。
☆デイヴィッド・イーグルマン(脳神経科学者)推薦!

とあります。
これではよくわからないので、じっくり「目次」を参照します。

はじめに
1 読者を引き込むーー脳の潜在意識に働きかける
   そもそも物語とは何か
   最初の一文から読者を物語に引き込もう
   読者はつねに“なぜ”を探している
   最初の一ページに読者は何を求める?
   読者の疑問に答えるための三つの要素
   最初の一文で物語の俯瞰図を見せよう
   “うまく書く”ことは二の次?
2 要点に迫るーー脳の注意をとらえる
   なぜ話が脱線してしまうのか
   焦点を絞ろうーー主人公の抱える問題、テーマ、プロット
   テーマーー登場人物が状況にどう反応するか
   物語の要点を知る方法
   プロットーー主人公を動かし、テーマを明らかにする
   テーマは血の通った現実に宿る
   テーマがトーンを生み、トーンがムードを生む
   ケーススタディーー『風と共に去りぬ』
   焦点を利用しようーー不要な情報をすべてふるい落とす
3 登場人物の感情を書く
   主人公の反応を伝えよう
   読者をどうやって主人公に感情移入させるか
   一人称で考えを伝える
   三人称で考えを伝える
   ヘッドホッピングーー視点は一場面にひとり
   ボディランゲージーー読者が知らないことを伝える
   出来事を描いたら、あとは身を引こう
4 主人公のゴールを定める
   すべての出来事はゴールに従う
   ゴールがなければ読者は夢中になれない
   意味のあるつながりを生みだそう
   ケーススタディーー『素晴らしき哉、人生!』
   内面的なゴールと外面的なゴールを闘わせよう
   “主人公の最大の敵”は主人公自身
   ケーススタディーー『The Threadbare Heart』
5 主人公の内面の問題を掘り起こす
   物語の概要は最初に作るべき?
   概要は焦点を絞ろう
   登場人物の経歴を書くときにやるべきこと・やってはいけないこと
   概要作りのプロセスーー主人公の世界観を明らかにする
6 特定のイメージを脳に刻む
   脳はまず感じ、それから考える
   一般性はドーパミンの放出を抑える
   曖昧なことを書いてしまうのはなぜ?
   “特定の事象”が消えやすい六つの場所
   感覚的な詳細描写をする三つの理由
   風景を曖昧に語ってはならない
7 変化の動因となる対立を作る
   人は対立を物語で楽しむ
   サスペンスを生みだす対立の典型例
   対立による対立――サスペンス状態を盛り上げて維持する
   種明かしが成立する二つの条件
   種明かしが失敗してしまうケース
   手の内は全部明かすべき?
8 原因と結果で物語を展開する
   “もし、その後、だから”で展開しよう
   “登場人物の思考の流れを見せろ”
   “有言実行”テストーー主人公に判断を迫る
   原因のパワーを最大限にする
   原因と結果が予測可能とは限らない
   結果のない原因は読者を脱線させる
   算数のテストーー各場面の関係を評価する
   物語の成功は何を省いたかで決まる
   “それで?”テストーー物語的な関連を評価する
9 主人公にとことん試練を与える
   主人公のためを思っていじめよう
   ケーススタディーー『サリヴァンの旅』
   恥をかくことは、最高の成長の糧
   登場人物の計画をだいなしにするためにやっていいこと・いけないこと
10 パターンを作るーー伏線から伏線回収までの道筋
   そもそも伏線とは何か
   脳は複数の情報を同時に処理できない
   可能性を伏線で示そう
   伏線と伏線回収のあいだの道筋ーー三つの交通ルール
   ケーススタディーー『ダイ・ハード』
11 サブプロット、フラッシュバック、予兆を使う
   絵画のように読者をあざむく
   サブプロットーープロットに厚みを持たせる
   サブプロットとフラッシュバックはタイミングが命
   フラッシュバックの配置に失敗するとどうなるか
   フラッシュバックとバックストーリーは同じもの?
   原因と結果をタイミングに利用しよう
   予兆ーー登場人物の制約をなくす
12 物語における作者の脳を鍛える
   すべての初稿はクズ?
   優れた作家は“意図性”が違う
   登場人物と作者はまったく違う世界を生きている
   “誰が何をいつ知るのか?”を把握しよう
   フィードバック入門ーー質問を準備をしよう
   批評を受け入れよう
   批評を読んでタフになろう
   さあ、書こう!

「最初の一文から読者を物語に引き込もう」
「焦点を絞ろうーー主人公の抱える問題、テーマ、プロット」
キヤラクター設定として、「4 主人公のゴールを定める」
「9 主人公にとことん試練を与える」
「7 変化の動因となる対立を作る」
10 パターンを作るーー伏線から伏線回収までの道筋」
11 サブプロット、フラッシュバック、予兆を使う」
ケーススタディーー『風と共に去りぬ』

ケーススタディーー『素晴らしき哉、人生!』
ケーススタディーー『ダイ・ハード』

こちらは、シド・フィールド先生やスナイダー先生やマッキー先生と同列の至難書です。
目次を見る限り、「脚本術」の入門書にも使えそうな構成になっています。

まとめ・・・さて、どちらから読もうか・・・・・

カテゴリーが同一の読みたい書籍が複数あった場合、
①読書の順番は、まず、出版日。
出版時期の古い方から読む
という選択肢があります。
後からの出版物は、先行書籍を参照しているとも考えられます。
先行書籍が原型であるケースがあります。

例えば、ハリウッド系の脚本術は、シド・フィールドから読みはじめ、「SAVE THE CAT!」と読み進めるべきだと思います。【うん、ほんまやで】

また、複数の同系の書籍の選択に、「より新しい(出版日が最新)書籍を選ぶ」ほうがいい場合もあります。
特に、翻訳ものは、新しいほうがよみやすい(アリストテレスの詩学等)、ちょっと困っているのは、「高慢と偏見」が新訳となって「誇りと偏見」とタイトルまで変わってしまうと・・・少々抵抗がありますが・・・

③ 本道・・・内容で選ぶ
『脚本の科学』
は、シド・フィールド先生やスナイダー先生やマッキー先生を一応押さえてから、読んだ方が効果的です。
例えば、『「感情」から書く脚本術』と同列の「上級クラス」のようです。
方『脳が読みたくなるストーリーの書き方』は、シド・フィールド先生やマッキー先生やスナイダー先生の「脚本術」と同列と思われます。

というわけで、『脳が読みたくなるストーリーの書き方』を読んでから、『脚本の科学』を読むことにしました。


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