Try,everybody! Orthodox09

今日は重量級を1作だけ。

【Try, everybody! 21】

画像1

なんともごつい形をしていて、手の付け所に困りますね。黒から考えてみます。黒のラインピースが端に固まっているところに注目。そして真ん中にKとSです。このナイトが跳ねてラインを止めたりするのがメインテーマなんだろうな、という推測が立てられます。

というわけで、詰将棋的にいうと2手目と3手目の予想がついたという状態になりました。初手(key)が問題で、メインテーマと直接には関わらないため見つけるのが難しいです。僕は何時間か考えて降参した記憶がありますが、皆さんは分かりますか?

とりあえず下にスクロールする前に考えてみてください。初手さえ分かれば、2手目3手目はとても明快にできているので解けるはず。


1.Rcc7!(2.Sc3#)
1...Sxb3/Sc2/Se2/Sf3/Sf5/Se6/Sc6/Sb5
2.Qd3/b4/Qxh5/Qe4/Re5/Red7/Rcd7/Rc5# 
1...Rxa4/Rc5 2.Rc5/Rxc5#

高坂:threatを受ける為に黒はSd4を動かして逃げ場所を空けようとしますが、8ヶ所ある移動先のどこへ行っても、self-pin/self-block/self-interferenceのどれかになってしまいます。盤上にKnight Wheel(八方騎)を鮮やかに描いた傑作。 key moveにも意外性があります。こんな作品が今から100年以上も前に作られているのは、スゴイと思いませんか?


古典的な作りのmate in 2はここまで。次回からはchanged mate系を見ることにします。こちらが現在の主流なのですが、正直に言って、私は少し前までこのジャンルが嫌いでした。最近ようやく、良さがちょっと分かってきた感じです。頑張って書くつもりなのでお付き合いください。

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