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黎明期のOrthodox傑作選 11

Miroslav Havel
2nd Prize Tijdschrift van den Nederlandschen 1921

#3

1.Rd8 (2.Bh5+ Kxd3 3.Sc5#)
1...Sf2(g3) 2.Sg3+ Kxd3 3.Bc4#
1...Kxd3 2.Qd2+ Kxe4 3.Bd5#
1...Bc2 2.Qe1+ Kxd3 3.Sc5#
                  2...Kf3 3.Bh5#
1...fxe4 2.Kg2 Bxd3 3.Bh5#

threatも含めた3種類のモデルメイト(太字部分)。3.Bd5までの筋には、そんなパターンも用意されてるんですかと流石に感心させられる。



Miroslav Havel
2nd Prize The Westminster Gazette 1921

#3

1.Qa2! (2.Qa7+ Bb7 3.Qxb7#)
1...Rxa2 2.Bxd6+ Kd7 3.Sxe5#
1...Bb7 2.Qe6+ fxe6 3.Rh7#
1...Bxa2 2.Sf6 〜 3.Re8#

1...f6 2.Rh7+ Ke6 Re8#

まずは1.Qa1?を考える。1...Ra2と受けられそうだが、それには2.Bxd6 Kd7 3.Sxe5#がピッタリの順だ。しかし、1...Bb7!と先回りして受けられると手が出ない。そこで、1.Qa2!と取られる位置に動いておくのが良い手になる。1...Bb7に対して2.Qe6+!と切り込む妙手があるのがミソ。連続Q捨ての作品でありながら、モデルメイトが3つ(太字部分)でキチンとボヘミア派の流儀も守っており流石である。


次回は、Havelのさらに凄い作品を紹介する。

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