素敵な詰将棋(4)
この連載はほとんど1年ぶり。詰将棋のこともたまには書かないといけませんね。
先日、棋楽会の資料『合駒を主題にした超短編作例の紹介 2001〜2020』をいただきました。その中から自分が面白いと感じた作品をピックアップしたいと思います。
大和敏雄
詰パラ 2008年4月
43桂生、35香、14金、22玉、55角、33香、31馬まで7手。
香の移動合を同じ距離で2回。凄く可愛い。
三輪勝昭
詰パラ 2015年5月
66飛、56銀生、55銀、同馬、79馬まで5手。
銀と角は品切れなので、2手目は不成で移動捨合。また、4手目の変化処理は相当大変だが、右側に駒を一杯置いて解決している。具体的な手順は55銀、同馬/同玉/35玉、79馬/56飛/37飛。
5手詰としては無茶なことをやっていて、ちょっと自分には作れる気がしない作品。
野曽原直之
詰パラ 2019年3月
27銀、14馬、17桂、69馬、25桂まで5手。
最近の作品なのでご記憶の方も多いはず。
双玉にして玉方のhalf-batteryをミックスすることで、Schiffmannに結構新鮮味が出ている。ありきたりな手筋も表現次第だということが分かるだろう。
今回はここまで。(5)はいつになる?
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