2020年プロパラHコース(92号)

Problem Paradise 92号から3作紹介しましょう。


H1202 Fadil Abdurahmanovic作

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H#2 b/c/d)Ra1→a8/h8/h1

a)1.Kd6 d8=B 2.Re6 Rd1#
b)1.Kd6 d8=R+ 2.Kc7 Rac8#
c)1.Re8 dxe8=Q+ 2.Kf6 Rf8#
d)1.Kf7 d8=S+ 2.Kf8 Rh8#

Rを盤の四隅に置くとあら不思議、4種成の完成です。最終手がRの手に統一されているのも非常に好印象(下手に作ると、Q成だけ最終手もQとかになりがちなので)。

この作者は同時期に、『The Problemist』にBを盤の四隅に置くAUWを発表しています。


H1212 Pierre Tritten作

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H#3 2sols

1.Rf7+ Ke6 2.Rc7+ Kf5 3.Rc4 Bf2#
1.Be6+ Kc6 2.Bf5+ Kb5 3.Be4 Bxf6#

白Kへのチェックが2回かかるという狙いで、愛すべき小品と言えます。


H1218 Abdelaziz Onkoud作

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H#3 2sols

1.Se5 fxe5 2.Sxc5 Bc1 3.Se4 Sf4#
1.Sd6 cxd6 2.Sxf4 Rc1 3.Se2 Sc5#

過去にもあるパターンだと思うので精通している人にどう映るのかは分かりませんが、完成度は高いですね。構造はBrasil theme+αで、黒Bの利きを使って黒Sの動きがダブらないようにうまく出来ています。


紹介しなかった作品の中ではH1216、H1219あたりが印象に残りました。

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