Try,everybody! Orthodox11

前回はChanged mateを紹介しました。現在のOrthodoxはpattern playが主流らしいのですが、Try, everybody!シリーズはあくまでプロブレム超入門的なものなので、pattern playは今回で終わります。私自身もよくわかっていませんし。

【Try, everybody! 61】

画像1

前回よりも構造的には複雑ですが、黒の手がほとんどないので解きやすい作品です。ぜひスクロールするのをやめて一旦考えてみてください。


Set:1...e1=Q/S 2.Rd4/Be3#

Try:1.Se3?
1...e1=Q/S
2.Qc2/Sf1# but 1...Bb2!

Key:1.Sf2!
1...e1=Q/e1=S/Bb2/Ke1/Ke3 
2.Qd3/Sfe4/Sfe4/Qxc1/Qd3#

高坂:トライ、セット、本手順において、2つ以上の黒の応手に対してchanged mateとなるのがZagoruyko。本作では1...e1=Q/Sという黒の手に対する白の2手目が全て異なっていますね。
このように、3つの相において、黒の2つの応手に対してchanged mateとなるものは、3×2 Zagoruykoと呼ばれます。

簡潔に出来ていて良い作品ですね。それにしても、1958年には既にこういったパターンがあったことに驚きます。

最近はTouw Hian Bweeの作品集を読んでいるのですが、pattern playの作例も沢山載っています。BCPSのページから無料でダウンロードできますので是非。


次回はMate in 3をちょっとかじって、このシリーズもようやく終わりになります。

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