The Problemist 2013.5 前編
Some recently published problem booksから良い感じのをセレクトした。
Varely Gurov
1st Prize Quartz 1998-2000
H#2 2solutions
1.Rxd5 Bxd5+ 2.Bxd5 Qa6# (1.Rxd5 Bxf7? 2.B6~ Qa6?; 1.Bxd5? B~ 2.Rb~ Qa6?)
1.Bxd4 Rxd4+ 2.Rxd4 Qc1# (1.Bxd4 Rh4? 2.Rd~ Qc1?; 1.Rxd4? R~ 2.B3~ Qc1?)
駒取りの連続でないと、黒の駒の利きが残ってしまう。つまり、黒の駒に移動先を与えるための白の駒取り。こういうテーマを表す用語はあるのだろうか?対照性はほぼ完璧。ODT。
Andrey Selivanov
1st Prize Problemist Ukraina 2009
S#3
1.Qh6 (2.Qf4+ Re5 3.Qxe5+ Bxe5#)
1…Rxb5 2.e8=S+ Kxc6 3.Rxc7+ Bxc7#
1...Rd5 2.e8=B+ Ke6 3.Qe3+ Be5#
1…Rxc6 2.e8=R+ Kxd7 3.Se5+ Bxe5#
1…Rxc4 2.e8=Q+ Kd5 3.Qe5+ Bxe5#
R-crossとAUW、そしてK-cross。この組み合わせはAbdurahmanovicの有名なH#2を彷彿とさせる。セルフは詳しくないが、これはなかなかの作品。
そしてSelected Problemsより1つだけ紹介して、残りは後編に回すとしよう。
C.G.S.Narayanan
1st Prize Strategems 2011
#2
Set 1…Kxe6/Rxb3 2.Se7/Se3#
1.Qc7! (2.Qd6) Kxe6/Rxb3 2.Se3/Se7#
Setと本手順で変化に対する最終手の入れ替わり。それだけなら簡単に作れると思うけど、1枚のSの跳躍先を入れ替えるのはたぶん大変なのだろう。そんなことより、最近の#2には珍しく煩雑さの欠片もない作りになっているところが非常に良い。私は、ことOrthodoxに関しては昔の作品の方が好みなので…
前編ではOrthodox、Helpmate、Selfmateを紹介した。後編では珍しくEndgameとRetro(PG)とFairyを書いて全部門制覇しようと思うのでお楽しみに。