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詰パラ714号

9月号には順位戦の結果稿がある。中でも、A級優勝の宮原作と、C級2位の武島作は引用に値する。


宮原航
「いざ綯い弓」

詰パラ2015年6月

23角、44玉、34角成、同玉、12角、35玉、45角成、同玉、25飛成、44玉、54飛、同玉、55龍まで13手。

2枚の角を打って成り捨てればあら不思議、玉が四角形に動いて攻方35桂だけが消えている。それにしても、同じ方向から角打→成り捨てをノンストップで2回というのは相当珍しい。


武島広秋

詰パラ2015年6月

33銀成、同玉、55角、34玉、33角成、同玉、24銀、34玉、45角、同飛、46桂、同と、37龍、同と、26桂まで15手。

龍そっぽ消去〜桂打の収束は見る筋だが、龍そっぽのために角を消去する序を付けたのが大きな進歩。45角捨てで飛を引きつけてから46桂と捨てる味もたまらない。
既存のはずの手筋を魅力的に表現することにかけては、この作者の右に出る者はいないだろう。


そしてデパートには世界のハシモトの新作が!入選10回目。

橋本哲

詰パラ2015年6月

23歩、同玉、24飛打、32玉、33香、同玉、34飛、42玉、43歩、同玉、44飛、52玉、53歩、同玉、54飛、62玉、63歩、同玉、64飛、72玉、73歩、83玉、84飛、73玉、74飛左、82玉、83歩、同玉、84飛、72玉、73歩、62玉、63歩、同玉、64飛右、52玉、53歩、同玉、54飛、42玉、43歩、同玉、44飛、32玉、43金、22玉、23歩、同玉、24飛、13玉、14歩、12玉、21飛成、同玉、24飛、22香合、32銀、12玉、22飛成、同玉、24香、12玉、23香成まで63手。

往復2飛追い+2飛が消える収束。変化が多いので解くのは大変だろうが、こういう作品は眺めて楽しめば充分と思う。

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